商業ギルドに営業部立ち上げました。
創作品になります。営業関係者、有識者の方からはツッコミどころ満載になっていると思います。広い心でよろしくお願いいたしますm(_ _)m
白塗りの建物。入り口の看板には秤のマーク。それがレーライン王国の商業ギルドだ。
「商業ギルドへようこそ。登録ですか?更新ですか?貸付ですか?」
西大陸最大国であるレーライン王国。中央部に王都を構え、北には深い森とダンジョン。南西には大きな港。東は隣国と接してはいるものの砂漠を挟んでおり、争いもなく概ね穏やかな国である。
その国のララロ街。ここの商業ギルドでは、定番挨拶である上記のセリフのあとに、続く言葉がある。
「それとも、講習のご予約でしょうか?」
ララロの場所は王都に程近い北部位置し、ダンジョンの街と王都を結ぶ主要都市である。ダンジョンに向かう際に必ず立ち寄り、無謀でなければ宿泊する都市であるため、そこそこの賑わいを保っているが、特産物もあまりなく、宿屋、食事処はまずまず充実しているものの、王都、ダンジョンの街、港町と比較するとどうしても見劣りする。それがララロであった。
しかし、この近年、街は様変わりした。宿屋食事処はもちろん、小さな商店、工房が並ぶ区画が生まれ、王都に構える老舗の商会までララロに支店を設けはじめている。
その切っ掛けになったのが、商業ギルドの「営業部」で行われる『講習』。この講習は、商業ギルド入会説明等ではない。部署名通り「営業」に特化した講習を行うという、今のところ、ララロ商業ギルドでしか行っていない目玉でもあった。
講習は、月の日と光の日に開催され、どちらも希望制で人数は変動するものの、多くても1クラス5名。月の日は『初心者講習』、光の日は有料の『特別講習』。特に有料の特別講習は予約をとるなら1年先、キャンセル待ちも多いという。
この物語は、ひとりの転生少女がララロ商業ギルド営業部部長にまで案外さっくりと登り詰め、そこから、商会やら、他のギルドやら、国やら、隣国やらとなんやかんや折り合い着けて、いつの間にか『営業の神』と呼ばれるお話。




