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プロローグ

世界の法則は大きく変わった。

千年前の宇宙を呑み込む光が原因だ。

微生物から動物、自然、星、銀河系に至るまでありとあらゆる《可能性》が異常なほど広がった。

厳密にいうなら動物は超常的な強さが。自然や星等は文字通り広大さが。


この物語は完全な陸の孤島となった日本の本州で、とある二人が不老を目指す物語である。


「あらお二人さん。三ヶ月ぶりくらいかしら?」


薄暗い路地に小さくポツンと開かれる店。殆ど紫色の店内は三メートルを越えるムキムキのオカマが店主を勤めている。

その場に体をすっぽりと覆うフードと木製の仮面を被った大小の二人組が入ってきた。顔馴染みのようで怪しい装いの二人に警戒はない。


「買い取りをお願いします。」

「あんたらまた捌きづらい(もん)持ってきて…大体若いんだから正規の発掘隊になればいいのに…」


カウンターの上に山のように積まれた土まみれの、端から見たらガラクタ。その個数を確認するオカマはぶつくさと物を言う。それが聞こえていたのか身長の高い方が口を開く。


「いつもご迷惑をおかけします。」

「ふん…いいわよ。お得意様だからね。こっちも個数での買い取りだしレア物混じってれば美味しいのよ。…五十個で五百万円ね。」


大金がポンと出され、それを小さい方が受け取りフードの中へとしまう。受け取りを完了して帰ろうとする二人をオカマが止める。


「そういえばあんたらが探してる発掘隊の一つが、新神奈川方面の北西百キロの奥多摩湖周辺でで停留してるって情報が入ったわよ。一週間前の情報だから急いだらまだいるかもよ?」

「本当ですか?」

「間違いないね。この発掘隊は殆ど都市に寄り付かないからチャンス逃すと面倒よ。何をするのか知らないけれど」


二人は顔を見合わせてから改めてオカマを見る


「ありがとうございます!」


勢い良くお店を飛び出していく。あまりにも急な動きに目を丸くしたがなんとなく。

本当になんとなく次会うまで相当期間が空くような気がして声を大きく伝える。


「あんたらまた顔出しなさいよ!」


小さな返事が聞こえた気がした。

ごめんなさい!少し加えるお話でした。

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