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今世の家族
だんだん意識がはっきりしてくる。
(あ~。私死んだんだ‥‥。ん?あれ?手に違和感がある。あ~握られてるのか。けど誰に?目が開けられない。何か聞こえてくる。)
「リーナお願いだ。目を覚ましてくれ‼️」
(聞いたことある声だな。誰だっけ?)
「リーナ早く起きてちょうだい」
(そうだ。早く起きなきゃ。)
「ん~」
「「⁉️」」
ゆっくり光が入ってくる。眩しいけど暖かい光が。
最初に目に飛び込んできたのが、男の人と女の人のきれいな泣き顔だった。男の人は私の手を握っていて、女の人は胸の前で手を組んでいた。
(えっと誰だっけ‥‥あっ!そうだ確か‥‥)
「‥‥お父様。‥‥お母様。」
「あぁ。リーナ。気分はどうだい?」
「リーナ。良かった。本当に良かったわ。」
次は姉と兄が出てきます。