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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第3章 3人の勇者編
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5-12 リーメ君のダンマス日記 おじさんがかわいそう

「ここが…。」

「ああ、魔王城か、私が来るのは初めてだな。クックック。」

「実は私、初めて。」

「本当にいいんですか、付いて来てもらって。」

 エクトネーゼの勇者…というより聖女である、南凜は今、魔王城の目の前に来ていた。神託で魔王が復活していると聞いて殺し損ねたという話で、戦ったことがある二人に来てもらっていた。

「ああ、かまわない。あの時会ったあいつが魔王なら、私にも因縁の相手だ。」

「そう、そしてギルドに頼まれた。依頼、気にしない。」

 南からすればこのネルとか言う彼女こそ聖女に見えた。実際職業が農夫だがやってる事は賢者でありまた、回復もすごい。そんな彼女が魔王討伐について来てくれるなら、ありがたいけど。

でも枠的にこの二人、無口幼女と、陰険メガネか…。ちょっと恋愛物がはかどるな…。

「勇者高橋たちが来たのはここだと思う。けど…これは何?」

「確かに人気が無いな。それにこのレリーフ…何を意味しているんだ?」

 レリーフには様々な魔物が書かれ、そしてくぼみをそして、それに手を添えるバレーボールほどの大きさの穴がある、あれだと鍵かな?

「したら、ゲームとかでよく見る奴だと思うんです。アイテムもって来いって奴。」

「やっぱりそう思うかね。私もそう思う。これ、もしかしたら魔王の罠かもしれん、」

 勇者は基本異世界移転らしく、この”教授”も転移者らしい。だからこの辺が通じる。かなりありがたい。

「と言いますと?」

「最近、ダンジョン言う。謎の空間できた。そこ、モンスターというもの出る。そこに何かあるとみてる。」

 ダンジョン!あれですよねモンスター出て稼いで、経験値貯めして、できれば秘宝とかあって、っていう危険地帯。

「だろうね…。実際行ってみたいが許可が下りなくてね。」

 そこでお宝、いや装備…。あればいいな。

「で、開きそうかね?」

「いや、無理、うーんちょっと本気でやってみる、」

 そう言うとネルは扉に手を突き出す、地面から根が飛び出てそれがドアにぶち当たる。あのね、大木ほどの太さあるよね。

「ルートパイル!」

 が効いた感じがしない。扉は微動だにしなかった。

「だと思った。予感してた。」

「仕方ない、無駄足だろ思うが帰るかね…。」

「はい。」

 こうして、魔王退治は扉を開ける謎のアイテムが欲しいという事が全国に知れ渡った。そして、アイテムが必要なレリーフの話がうわさとして飛び交うようになっていた。


リーメ君視点


「お前ら行くぞー!」

 その声と共に第15弾だろうか、ダンジョン掘削隊が向かっていくモートリア国の軍勢はダンジョンの一回に拠点を作成し、2Fとの出入り口を封鎖。ついでに1Fとの出入り口も封鎖し、ここに秘密

魔石鉱山拠点を建設した。そこに普段働かないことで有名な親衛隊とこの辺の領主から徴兵した部隊による200名の兵士たち、そして

「今日もネル様が一日平和でありますように、皆様も、お祈りください、そして慈愛の光よ。」

 ペールはそう言うと光魔法のヒールライトを相手に当てる。実際は結界も、森魔法もあり、さらに手当もあるのだがよりネルっぽいという事と、勇者信仰を借りる意味でこの光魔法で治癒していた。

「助かる。」

 兵士たちは過酷である、実際親衛隊たちは搾取の事ばかり考えて領兵たちに戦闘をさせ、自分たちは魔石を魔物から抜き取りそれを持って、首都に帰る。その過酷な任務の中で彼女の癒しが唯一の

助けであった。ただ攻略が上手く行っているかというとそうでもない2Fで立ち止まることが多く、3Fが限界で、4Fの調査もままならなかった。

「いえいえ、皆様にネル様の御慈悲がありますように。」

ただ、この様子を嫌っていた人間がいる。それがリーメ達であった。


「どうするよ?」

 いくらやっても来ない調査隊。そしてボス部屋で待つこと2か月になってしまった鬼ちゃんは不満を爆発させていた。出入り口を抑えられているため、領域による配置変更以外出ることもかなわない。

現在ガルージ達は商隊を率いて各地を回っているがリーメとダンジョンのメンバーは仕方なくダンジョンに残るしかなかった。本当はどっぢでもいいのだが、この煮え切らない感じに耐えれないのが

「攻める?俺とかさ。」

 メルッチと鬼ちゃんであった。確かにDPはが手に入り、教授の言う通り1Fをわざと空洞地帯にして、街を建設させ、そこからもDPを吸い、そして2Fへわざと障壁を作らせる。それで出入りを封じつつダンジョンモンスターが資産を供給、適度に感情を発生させ、DPをよりよく吸収する。のだが、この安定感そのものが鬼の好戦的性格と合わなかったんだ。

「うーん、攻めるとさ、ネルさんの依頼果たせないし、物価安定するかはガルージさんが調査してる。せめてそっちが安定しないと解除できない。」

「分かってるんだけどさ、イラっと来るのさ、俺の出番ないのが。相棒に悪い気がしてさ。」

鬼ちゃんは実際僕たちの部隊のエースだ


名前: 鬼ちゃん

種族;鬼 LV12

職業:ダンジョンモンスター ハンターLV22

ソウルレベル:3

Hp:628

MP:425

STR:620

VIT:285 

INT:102 

MID:98  

AGI:90  

MAG:462  

SP:40、

DP: 400万DP(ファクター適応中)

スキル: 再生LV4 身体強化LV6 弓術LV1 投射LV6 解体LV4 鬼迫LV8 鬼拍子LV7 格闘LV6、鬼の力LV6 刀術LV8 隠身LV6 気配感知LV4

身体特徴:LV成長LV4 人化LV1 繁殖LV1 魔力体LV4

装備:鬼衣(装備効果なし)鬼刀(リューネ制作)投げ斧×4(腰に装着)

称号:ダンジョンユニークモンスター 特殊個体、突撃隊長


TIPS:鬼。童子を超え真の鬼として覚醒した。ただここまでなら雑魚としても出てくる。元々鬼は”怨念が固まったモノ”という意味もあり、各地の災害のつらさの象徴でもある。ので、それになるという事はもしかしたら神と同じ道を歩んでいるのかもしれない。


再生LV4   (特異系)

 自分のHPが徐々に回復し、傷が治る。部位欠損治療可能、HP割合消費で、急速部位回復あり、必要DP 25万DP。

鬼の力LV6  (特異系)

ステータス一つを選び一時的に5倍にする。 3分持続MP20消費 必要DP 450万DP(取得条件あり)  

身体強化LV6 (戦闘系) 

MAGの分、MAG以外分のステータス、一つを上昇させる、3分持続、MP100消費また、MAG以外全ステータス+MAG(常時) 必要DP成長のみ

鬼迫LV8   (特異系) 

鬼専用。鬼の王の力 鬼属性の存在に対して全て有利に働く、それ以外に畏怖を与える。 必要DP 特殊のみ

鬼拍子LV7  (戦闘系) 

鬼専用。鬼の腕力を使った戦闘法。鬼人力、拍子抜き、乱斬波 大打ち下ろし 峰捌きが使える 必要DP 成長でのみ取得

刀術LV8   (戦闘系) 

異世界武器の刀専用武術 切方、強撃、が使用可能。 中位戦闘術 必要DP 6500DP


 結構実はレベルアップしており、種族は ミニゴブリンから、オーガチャイルド、童子、鬼の順番に進化して4段階目である。その分あってレベル上限が高く戦闘力はかなり高い。問題は遠距離より

近距離に育ってしまい、飛び道具に困る点だ。後リューネさんの刀は見事想像を絶する強さとなり、今でも鬼ちゃんのメイン武器だ。が、これを用いるほどの敵がいない。というのが今のところの

難題である。ついでにエレノアさんに頼まれて、魔石採取場+魔王城入口条件としてのカギである”ダミーコア”プレゼントを頼まれた。その条件として、鬼ちゃんに認められることを条件とし

たのがさらにイラつきを増す結果となったのだ。だってこれじゃ試練に来る人いないよ。せめて入り口破壊したいが…教授の思惑通りでもあるし、かといって破壊しても何もない。がこのままだと

この人たちしか来ない、そしてガルージさんが嫌う王国軍しかいないのと。

「あんな連中に石あげるの嫌だ。」

 あの豪華な鎧来た連中の態度に全員が怒れているのだ。かといって、入り口にはペールという、魔王軍の人がいる。裏切るもできない。追放もできないのだ。

「けど儲かってるでしょ?」

「はい、ですけど私もあの連中は好きではないですし、あの兵士たちがかわいそうです。」

 あのペールって人は善人であるし、兵士たちもいい人だ。だがあのキラキラ鎧の人は嫌いだ。

「でもどうする?」

 言動見てる限りは優しいお姉さんのペールではあるが、そのネル愛は理解しがたかった。

「これしか手がないと思うんだ。」

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