22-SP43 東雲恵の魔界探訪DE バグはいい方向にも悪い方向にも
「改めてよろしく頼む。」
「…よろしく。」
「教授に…エルフ少女か。」
…どうもネルちゃんは名前が面倒で、3回目になる今回はエルフ少女としたらしい。
「でもまあ…というよりエモい少女さんですねぇ…。」
なんか、エルフ少女を見つめが優しい、分かる、ちょっとぼさぼさのエルフ耳幼女なのだ。
「どこに行くのか予定があるのか?」
「無いわよ、一応商品を積んであるから、最低1回は貿易予定よ、まあ、安定の隣国だけどね。」
「クックック、どれで頼む。」
あの気味悪い笑いがないなら、すっごいダンディなイケオジなのだが。教授クオリティーだ。
「…改めて、船員…あ、そう言えば次のクエスト出た。”真の勇者になるために”この宝玉を持って、後3つの宝玉を探せって出てる。」
エルフ少女の手にあるのは小さい宝玉だ。
「勇者が魔王の門を開けるために必要とされる秘宝の一つ”グラスランナーの秘宝。”効果は他の三つの秘宝の位置が分かる。」
「何それ!」
一応目配せで、全員に命令を出す。周囲を警戒しつつ、今夜はこのまま進行だ。できるだけ早く脱出しないといけない。
「…この宝玉に触るとこうなる、」
宝玉が光り…そこから映し出されたのは…世界地図なのだが、一つしか映っていない。正確には大陸の反対側だ。
「ほう!?」
「でもこれって、一個だけ?」
「…違う、三つあるはず、だけど一個しか表示されてない、おかしい。」
どうなってるの、この宝石確かにこれ、ポンコツっぽいぞ。
「後、思ったのだがいいかね?この客室の商品、保存と複数購入は可能かね?」
「考えた事無かったな。ほら、この船室2等でカップラーメン+コーラだろ。」
・・・そう言えばそうだ、地味にこの船食い物がいいんだ。
「そうなのか?…なんか、連絡船思い出すな。」
「そうなの?」
「ああ、昔な、ゲーム聖地巡りで、連絡船にわざと乗ってそこの自販機の物を買ってみたりしたんだ。」
教授が感慨深く言うが、ほぼ全員ドン引きしているぞ。
「そうなの?」
「ああ、あれが好きという話もあってな。交換はできなかったし、豪華客船というのが向こうの設定だったから、このショボさも体験とはいえ体験だ。」
…あのカップラーメンそう言う意味か!地味にわかりづらいわ!
「じゃあ、カレーとアイスクリームって?
「ああ、それは日本海軍だな。日本海軍の御馳走が、海軍式カレーライスとアイスクリン装置によるアイスクリームで、船員はこれをかけて賭けをする話とかあるぞ。中々船にまつわる面白い作りになっているな。ついでに自宅で作ってみて再現もしてみた。」
そこ、軍隊なんだ。でもそうなると、この特典地味に高いだけで、いらない子?
「…これの立場ない。」
オウフ、泣きそうな顔してる。
「エルフちゃん、一応手がかりだからね。それ。」
「…そ、そう?」
「となると、この秘宝、かなり有能ではあるが…戦闘向けではないな…一つしか出ないのも意味不明だが。」
よく考えると、次の目標が映っているだけでもいいのでは?
「確かにそうよね。でも…。」
ただ、その地点、どう見ても砂漠の真ん中でしかも…船で行けそうにない。私たちの冒険は普通に終わりそう。
「で、ふと思ったのだが、さっき巡視艇が横をちらっと通ったのだが、こちらの事は無視だったな。」
え…あ???そう言えばそうだ。って事は…。
「どういう事?」
「成功は初めてでね、むしろ戸惑っている、戦闘警報を出そうにも、素通りの船に警戒していると、それはそれで怪しまれそうでね。」
…何がどうなったんだ?




