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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第3章 3人の勇者編
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5-2 ギルド員から見た”指先姫”

「こちらギルドになります。」

 そういう私は受け付け歴一か月のコーリ。憧れの受付カウンター2号に座れたの。一号席はマスターの席ね。

「僕たちワークギルドに入りたいんだけど。」

 小さい子供たちが、カウンターのヘリをよいしょとのぼる。

「僕たちごめんね。ギルドは13歳からしか受け付けてないんだ。」

 ギルドは規則として、13まで登録はできないようになっている、ただし、それまでの子はギルドの職業研修を有料で受けることができるし、鑑定して、適性診断は無料だ。まあ、ほぼ全部マスター

がやるんだけどね。ただ、ギルド受付嬢は悪人鑑定用に鑑定魔法のモノクルを配られている。いや配給品よ、金貨百枚だそうだからねえ…。

「ダンジョンは入れないとお母さんに怒られる。」

 そう、今ここ、パルミダークは発見された謎遺跡”コアルーム”でモンスターと呼ばれる生き物が出ると大騒ぎ、そして、モンスターの体内にある石が高値買取されると聞いて一種のダンジョンフィーバーとなっているのだ。おかげさまで依頼表もみんなそっちのけでダンジョンに行きたがる人ばっかり。しかもその場所はこのパルミダークの近くの無人島だったんだ。で発見されて、魔石の研究のためにそこに橋をかけてギルド関係者以外立ち入り禁止にしたんだ。どうも中にいる生き物は私たちを見ると襲ってくるみたいだからね。で魔石が金になるとわかるや否やみんなでダンジョンに押し掛けた。そこで警備員を雇って、出入りを制限しつつ羽㏍付させることにした、ギルドは一応商会なのでこういう物品の販売は得意なのですよ。どうも、最も奥はなんかしゃべる骨が出るらしく

そこを周回するグループが生まれ始め、人が多すぎると苦情が来て、ついにギルド関係者も一回30分の時間制限が付いた。それ以上いる場合、魔石の買取金額を減らすという懲罰だ。そのためいかに効率よく魔石を稼ぐかが、儲けの主体となっていた。その中で”子どもであっても順番に並ばせる”という戦法をみんながとるようになっていた。

「けどね、中にいるモンスター怖いから。死んじゃうから。ダメなんだよ、」

 いくらダンジョンが生存率高いとはいえ、死亡者も出ていれば、けが人も多い。主にパークボアに殴られたとかそっちだが…。

「でもー。」

「そのお母さんと一緒に来たら?」

「リューネさん。」

 現在この町のギルドで一番の稼ぎ頭である『指先姫』リューネである。

「稼ぎたいこの気持ちもわかる、けど、両親に入る資格がないなら止めるべき。」

 そう、犯罪者は経歴チェックの上お断りしてる、ただ、冤罪の話もあるので、疑惑を晴らす手がないか現在ギルドに問い合わせてる。そう、子供にギルドカードを取らせて、親が犯罪者でも魔石

稼ぎするというパターンもあったのだ。

「分かりました、君たち、お母さんと一緒においで。」

「はーい。」

 そう言うと子供たちは走って外に出ていった。

「あんな子もダンジョンなのね…。」

「みんな生活かかってるんですよ。」

 ダンジョンといういい方は、鑑定した人が”ダンジョン”という名称がついていると言っていたからだ。

「”指先姫”がしんみりだと酒がまずくなる。」

 ギャラリーの飲んだくれギルド員からクレームが来る。

「…。」

 実際3人目の金カードと呼ばれる人で勇者並みと言われる、実力者だ。ついでにこのあだ名は文字通り『指先だけ』でこの美人に襲い掛かってきた暴漢達をのしたことにある。ついでとおまけにそこの硬いギルドの壁も割りそうになった。それ以来”指先姫”と呼ばれるようになっていた。

「今日も卸しで。」

「うん、それだけ。」

 そう言うと彼女は奥の倉庫に入っていく、倉庫のテーブルの上にモノを置いて帰るシステムだ。実際、凄い量の魔石を時々持ってきており、この町のギルドの確かな収益源となっていた。

「ありがとうございます。」

 隣の席のギルマスがにこやかに挨拶する、かっこいい。これがこの席が憧れられる理由でもある。

「いいのよ、でもまあ…あの盛況っぷりからすると間でいいからダンジョン探すべきかな?」

「いえ、それは…お好きにとしか…。」

 実際、金カードの理由が、あの不思議な”ダンジョン”の発見だったからだ。

「後、領主があなたに面会を求めいている。どうもあなたに剣の稽古をつけて欲しいとか…。」

「面倒よね。私。しゃべるの基本苦手。」

「でも行かないとうるさそう ですし。」

 実際あまりいい性格をしていないのだ。魔石買取の依頼が来てそれが銀貨80枚とかなり強引だったのだ。実際こっちで買い取る時は銀貨10だったりする。しかも女とみると見境がない。

「確かに、ここで商売するならッて感じよね。ならギルド預かりでいいから、訪問日時。行くから。」

「了解しました。」

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