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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
二人のダンジョンマスターの章
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4-28 リーメ君のダンマス日記  従者になった

 そこから聞いたのは今、モートリアで起きてる事は各地域でも起こっていること。そして、解消の手段を探していること。で、教授たちは”インスタンスダンジョン”と呼ばれるダンジョンマスター

のいないダンジョンを探して各地を回っていることなどだ。

「ダンジョンから魔石という石が出る、当然モンスターは確率的にドロップするのでこれを魔力の代わりにして召喚をすれば安く上がるのだがその知識は彼らにない。ので、時を見て公開するつもりだ。」

「対策はできそうだが…。」

「でだ、君たちの身の振り方はどうするかね?私は適当に見かけなかったとでも言って帰るつもりだが、今後出て来る勇者、および住民が雪崩打って、一攫千金でダンジョンに来るだろう。」

「私たちはどうするか…か…。」

「我々はいくつか、魔王軍サブダンジョンを開き、魔石発掘所を作らせてそこで物価の安定を図る、いずれ勇者召喚しなくなれば、消すが、そこまではこれがないとどうにもならないだろう。」

そう、僕たちは大挙してきてみた者の無駄足だったというだけだ。

「そうだな、私は君がいたく気にっている。」

 どう見ても僕と同年代なのだが、村長とかと話し方が似ている。

「私と一緒に来ないか?」

「は?」

 ネルが驚いた顔をしている。

「勇者が、ダンマスを従者にする?」

「私は勇者という特別な存在が嫌いなのだよ。常に市民たちが築く。だからこそ発展する。」

「みんな俺が強いってやりたいんじゃないのかよ?」

 メルッチの言葉もわかる、僕もみんなの為になるのならやってみたい。

「それが最初から持っているのか、それともというだけど、それに連れて行くのは、君たち全員だ。情報通りだと、村が丸ごとなくなっている。だから、君たちは30人ぐらいいるとみてる。

従者はマスターではあるが、雇うのは全員だ。」

「何?」

「今ギルドは、創設して3か月ほどだ。人手は全く足りない。その得難い”ダンジョン”を理解しうる者が、ここにいるのだ。これほどの人材はいない。」

 勇者の言い方もわかる。

「分かった。”教授”がそう言うなら。これ。」

 そう言うと、ネルは金色のカードを僕に差し出してきた。

「君が選んで欲しい。それはギルドのカード。それに血を垂らせば登録完了、会員となる。そしたら私からプレゼント出す。ちょっと根回し欲しいけど。機能は相当高い。」

「君の説明だと理解不能だぞ。が、それで仲間入りだ。悩んでくれ、無論抜けるのは自由だよな。」

「それは言われている。引退は自由。復帰も自由、」

 僕は…

「もし断ったらどうするんだよ、ダンジョンだぜ、あんたらもな、敵対だってありうるんだよ。」

 メルッチ…。

「潰して欲しいなら、やるが?この戦力ぐらいならネル君一人でどうにかなる。それにそう言うのは好まない。」

「結局無理やりかよ。」

「いや、いやなら普通に帰るぞ?そう言うのが嫌いでね。私の矜持だ。」

「私はここで従うべきだと思う。今はみんなもいるんだ、物が欲しい、今は従うべきだ。」

 みんな…。

「分かった、僕たちの身の安全を保障してくれるなら。」

「なら、それに血を垂らす、それでいい。血は一滴でいい。」

 僕は言われるままに血を一滴たらす。

「これは凄い事が起きましたね…。神様も予想外だそうです。」

「なんで?」

「勇者の従者としてダンジョンマスターですよ。本来は敵同士がそのまま手を結んだのですから。」

 そうだったのか。

「無論、皆さんも分もすべて用意してます。」

 ネルは白いカードを手渡ししていく。

「これ、普通のギルドカード、ただし、偽装機能だけ入れてある。これ使えばギルドに入ったことになる。やり方は、一滴血を垂らせばいい。血が無いときはこっちでも魔力波動を測定して、登録する。で、これはみんなにしてほしい。」

「これに実は経験値分配機能がある。正確にはダンジョンシステムの”中隊システム”に似ている。で、これを使えば君たちはレベルアップを共用できる。ついでに指揮官の能力もこの時に発揮される。」

 その言葉にみんな、慌てて、カードに血を垂らし始める。それくらい…無限ゴブリン退治は嫌だったらしい。わかるけどね。

「みんな、よろしく。」

「よろしく。」

 小屋に入り切れないほどの人間が下から上がり

「相棒、ふと思ったんだが、これに服従の強要とかないよな。」

「ない。私も雇われてはいるが、いつでも反逆するつもりだ。」

「それはひどい。」

「いさめるとはそういう覚悟だ。己の正しさのために死ねる。それが覚悟だ。だからこそ君たちも、私が嫌なら思う存分裏切ってくれ。」

「仲間になったばっかりなのにそれを言うのかよ」

「そうじゃないと思う。僕はなんか誠実に見えてくる。」

「だといいがね。クックック。」

「そして、私からの提案がある、ダンジョンレベル見た、トレードある、私とトレードする、そっちは何でもいい。それが必要。」

「パンでいい?」

「いい。」

 その言葉にガルッチが、板を持ってくる、これダンジョン改造したときに使った奴だ。あれ。トレードの項目に”エルフの里・ネル”の文字がある。他は”魔王軍”・”リューネ”だ後…なぜか

”ミーアショップ”とかいろいろある

「それトレード機能、で、私にトレードする、じゃあ、リーメの名前載ったので、トレード要求する。了解押す。それでいい。」

 そう言い、送られてきたトレードを見る。


 ママ特製パンー>5500万DP


 ふぇ?

「押す。」

 なんか見た事ない数字何ですけど。

「いいの?」

「それで、君のダンジョンの専従契約を解除する、これ大事。そうでないと、君がダンジョンを置いたまま訓練できない、解除にそれだけDPが欲しい。余りはあげる。」

「わ、分かった。」

 そう言うと了承をおす、そして入ったDPはすぐ、専従契約の解除につながった。

「これで、専従契約は解除されました。これに伴い、ダンジョンユニークモンスターおよびダンジョンマスターはダンジョン外に出られます。また、ダンジョン閉鎖中でも、ユニークモンスターおよび

普通モンスターをストック内に限り、召喚可能です。」

「そして、今後は君が訓練終わる3か月後まで、魔王軍がダンジョン外を警護する。訓練はみんな任意、来たい奴全員鍛える。」

「それは下の連中もかい?」

「そう、生活系のスペシャリストのほうが魔王軍には多い。ので、生活の知恵を覚えてもらう。

「警備は私がするのです。というわけで入れてくださいね。」

「きた。」

 そう言うと勝手にネルがドアをあげるとお姉さんが立っていた。赤いドレスを着た妖艶な…ただし顔は優しい女性だった。

「初めまして、私が、魔王という感じのエレノアです。お初にお目にかかります。」

「魔王!」

 流石にこれは僕は今日驚くのが止まらないよ。

「ここにダンジョンを置くなら、それでもいい。置いておいて、設備整えればDP稼げる、ただしおすすめはしない、みんな修行でどうせ…そうだ。勇者も鍛える、来る。」

「難攻不落?」

 教授も意外な顔でネルを見ていた。

「というより見ればわかる、そこでこっちで3か月になるまでの間。訓練する。ちゃんと初心者がそれなり冒険者になるまで訓練する訓練方法がある。ついでにステータスだけで言うならそれは、

魔王軍…は一般人いないけど、最低限度より下。なので、ステータスだけでも整えて、勇者に対する抑えにする。」

「厳しい雇い主だね。」

「みんなも参加、そして、頑張る。時間制限あるから何とも言えないが、それでも他のダンジョンより強くなれる。可能かチェックするけど向こうでダンジョン展開したほうがみんながお得。」

「分かった。強くなるよ、」

「君は特に私とついて来て欲しいからね。後みんなもできるだけ来て欲しい。」

「では、こちらへ。」

 そういう先にはなぜか石畳のくだり階段が地面に生えていた。

「そこが入り口、魔王城のダンジョン。そこから、入る。そしてこの段階から、色々足していく。戻ってくる頃にはいろいろ修羅場越えてるはず。みんな期待してる。」

「分かったよ、みんな、行くよ!」

 ただ僕たちはその時知らなかった。こっちでの3か月=向こうでの5年だとは…。そして向こうに入った直後にこんな通信が入ってきた。


 文明レベル=4 (諸国戦国時代) 宗教レベル=1(小型宗教法人成立) ジオフロントダンジョン”魔界”海LV6、海+湖=川LV1 導入。 住人、上位職解禁 最大宝箱数=3

次回から新章”3人の勇者”編に移行します。

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