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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
二人のダンジョンマスターの章
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4-26 リーメ君のダンマス日記  リューネさんが来た

久々にリーメ君視点です。

 それは全員が会議してるさなかに起きた。

「ダンジョンバトル?」

「ああ。ダンジョンバトルだ、相手のダンジョンを攻撃したりお互い了承のうえで戦闘をするんだ。えっと、提案された戦闘ルールは…なんだこれ?相手は竜のマスターだ。」

「見せて?」

 うんと、お互い攻撃戦闘禁止、コア破壊禁止 勝利条件なし、一時間後強制解除、これ戦闘?

「え…あ…これ…向こうの宣言だと”会って話したい?”だそうです。」

「龍のダンジョンマスター…。」

 そう、3人いるダンジョンマスターの一人。今のタイミングならなんかいい事を思いつくかもしれない…。

「お願い。」

「分かった、受けるぞ。」

 そう言うと、出入り口が光り…階段と…ん?巨大な空洞がつながる。そしてその奥から一人の女性と…二人の少女が付いてくる。

「初めまして。私はリューネ。SNSだと02かな…。どの子かわかないけど、皆さんヨロシク。」

 そう言うとリューネと名乗る女性は頭を下げた。

「よろしく。」

 二人の少女も頭をきれいに下げる。それを見て、全員が応じるように頭を下げる、住んでいる世界が違う、そう思わせる気品がそこにあった。

「僕がダンジョンマスター。リーメ。よろしく。」

 僕も併せて…ここは頑張らないと…と思ったがリューネさんの目が一瞬何かトロンとした気がした。あれ?

「俺はメルッチ、従者だ。」

「かわいい。よろしく。」

「で、何の用で?」

 がんばれガルッチ。僕はどうしていいか、分からない。

「私の要件は検証を手伝って欲しい。謝礼も用意いたします。後はできれば雑談もできれば、情報交換できお互い楽しいかと。ぬぷぷぷぷぷ。」

 なんか笑い声がおかしい人かな?

「それは構いませんが…何を検証するんで?」

「それは先ほどのルール、”攻撃禁止”。それの範囲の検証です。なので、どなたか一人私のダンジョンまで来ていただき、私を攻撃して欲しい。」

「それまた変わった依頼だねえ…。」

 奥さんも不思議そうに白い髪のリューネさんを見ている。メルッチはともかくここで何か言ってくるはずの、鬼ちゃんがなぜか震えている。

「もし成功なら、お互い。有益であると思います。何方か、腕自慢の方がおいで下さい。」

 その言葉に全員が顔を見合わせる

「お、お、俺が行く、相棒。俺が行ってくる。」

 鬼ちゃんが立ち上がるがその顔は青を通り越して白い。

「大丈夫?」

「だ、大丈夫だ。」

 足が震えているが…鬼ちゃんに続いてみんなも向こうのダンジョンに入る…。がそこは異次元に近かった。それは凄まじい高さを誇る洞窟であり…先は見えなかった。かなり広大な部屋なのだろう。

確かにここなら戦闘ができる。

「大丈夫よ。安心して。」

「いや、いいのか?」

 鬼ちゃんは歯ぎしりをして相手を睨んでいる、こんなにきれいな人なのに?それにたいていガルッチがこっちに寄ってくる。

「あのリューネというお方。今画面にステータスが見えるはずです。化け物ですよ。大方、世界最強と言われてもおかしくないです。」

「そんなに?」

「はい。竜王ですからね。相手は。だがこちらの鬼ちゃんも悪くはないですよ。」

 そう言うと鬼ちゃんは全力で走りだし、そして棍棒はリューネさんの目の前で止まった。

「私は何もしてないので、これは…この位置で止まるんですね…。いいですねえ…。私も。」

 そう言うと彼女はおもむろに手を出して…鬼ちゃんの目の前で止まる。そして、鬼ちゃんはそれを見た後にリューネさんの目の前に止まる。

「いいわぁ、本当にいいわぁ。」

 そう言うとあれ?そのまま頬を触り・・。

「何というプニプニ。一目見た時からずっと触るとプニプニだと思った、そして何より尊い!かわいい!」

 その言葉に全員の体に寒気が走る。その言葉に気が付いて、鬼ちゃんが全力でバックステップするが…それに一瞬で追いつき抱きしめると頬をすりすりし始めた。

「鬼ショタっ子!鬼ショタっ子!」

「マスター!」

 相手のコアだろうか?急いでリューネさんに寄ってくる。

「マスターダメですぞ、顔が泣いてます。」

 鬼ちゃんの顔はもう恐怖でいっぱいだった、見たことないな・・・。

「いいじゃん、プニプニ、見た事もない鬼ショタよ、もう最高!」

「マスター、YESロリータ!」

「うぐ、ノータッチ…。ぐう…。」

 そう言われるとしぶしぶとみていいだろう。手を放して、名残惜しそうに鬼ちゃんを見ている。

「ごめんね、かわいくてつい…。暴走しちゃった。」

「リーメちゃんも可愛いショタっ子だから…って思ったけど、ぐぬぬぬぬ。」

「印象悪くなります、ショタっ子に嫌われる大人かっこ悪い!」

「わ、分かったわよ。」

 そう言うと隣の執事がペコペコ頭を下げている。

「いいんですよ、検証もしてるんでしょう?」

「うん、大体攻撃できないのが分かった。後、途中で切り替えるのも、不測で死ぬこともない。っていう感じ。ありがとうね。君もこれを使って頑張ってね。」

 あの瞬間にそこまで調べたんだ。余りの事に全員の顔は唖然としていた。

「いろいろありがとうございます。」

「あと50分ほどあるけどどうする?私としてはせっかくだからお食事でも。」

「じゃ、じゃあ、僕の話聞いてくれませんか?」


「そいつは悪人よね。:

「で、どうするかってなったんだけどよ。」

 こっちに戻ってきてリューネさんがお詫びにって言って、地元で人気の”エルフ塩の塩漬け肉”を出してくれた。これ、凄いおいしい。これをみんなの分出してくれた。

「いいのよ、こうして可愛い姿見れるだけでも。ぬぷぷぷぷぷ。」

「母上、気持ち悪い。」

 なんか、こんな感じなのかな?

「でも来た感じ私が全力出して、街の位置調べれば行けるだろうけど。私今、ダンジョン構えちゃってるから行けないのよね。」

「いえいえ、心配していただきただけでも。」

「でも魔王が、手助けはするって言ったんでしょ?」

「はい、」

「あの子か…。私が知ってる限り、魔王軍は困ってる人を見捨てれる人じゃない。」

「評判は悪逆非道だけどな。」

「それは仕方ないかな、一応魔王も私たちも、形だけは人類の敵よ。常に襲撃されると思って欲しい。」

 その言葉に改めて、村のみんなは硬い顔をした。

「あんたは違うのかい?」

「うーん。私も元は人間よ。今でも自分は人を殺すのは苦手。だからまあ…最低でも人間たちと戦うんだろうけど…人としての感性は忘れない。」

「はい!」

「そういう物かねえ…。」

「相手が悪人なら斬れる。ぐらいよ。」

「だから、私は今回手は出さないよ、これくらい何とかできないと、今後はもっとつらくなる。」

 リューネさんの言うこともわかる。

「後、助言としては、そのホルンだっけ?そこに行って、みんなで、情報集めて来るべし、場合によっては本当の悪人もわかる。で、悪く思われたくなかったら絶対に庶民に手を出さない。これ大事。」

「なんでだい?」

「結局領主って、みんなに生かされてるのよ。私も、あなたも。その庶民が団結すれば結局最終的には領主は死ぬのよ。だから、その庶民を味方につけるのが大事。」

 これ昔大事な人が言ってたんだよな…。これで頑張ったあの頃が懐かしい、けど誰だっけ?

「そして情報が大事、場合によっては領主は味方に抱き込める。悪いのが誰か知ること、これが大事。だから焦って攻撃しちゃダメ。」

「分かった。」

「後は任せるとして、お姉さんとしてはちょっとがんばってみるかな?テスト込みで。リーネちゃん、鬼のコインある?」

「鬼のコイン?」

「これ?」

 ガルッチがコインを一つ出す。

「うん、これでいい。私も一枚出す。で、手助けできる最大として、鬼ちゃんに良いものあげる。ちょっと見ててね。その武器はその重さでいい?いいならこの重さ基準で作る。」

「ああ、。」

「じゃ、やってみる。」

 そう言うとリューネは鬼のコインを受け取ると、竜のコインを取り出し、それが分解されていくそしてそれはそのままリューネの前で珠となり…そして…それは不思議な形の剣となった。

「これで完成…大…思った通り、凄いね。命名は鬼ちゃん、君に任せた。」

 そう言うとその剣を鞘に納め、投げて渡す。


 リューネの≪龍鬼≫刀(命名可能) 125000DP


TIPS:始祖竜リューネが鬼の活躍を願い作った刀。極めて高い硬度と強度を誇る魔法武器。魔素栄養とLV成長のスキルが練り込まれており、鬼のファクターと強い竜のファクターが存在する 能力は対象のMPを吸収し武器の能力を上げる。鬼か竜が所持者なら効果2倍。エンチャントは自動レストアが付いている。


「すごい、力が湧いてくるようだ…。」

「ありがとうございます。」

「いいのよ、気になるからあとで、その刀見せてね。」

「刀っていうんですか?」

「うん、それは片刃の剣、切るのに特化した武器。反対側は平たいから、打撃もできる。引くと切れるからうまく使ってね。」

「は、はい!」

 鬼ちゃんはじっとその刀を、その日ずっと見つめていた。

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