1-8 ジオフロントとか言う危険地帯の話
「ダンジョン?」
「うん、今は、ダンジョンないから、ここ。」
そう言うと床の一部に都が付いていることが今わかった。
「そこから潜るとダンジョンなんだ。ただ、今はフロアが一個も設定されてないから何もないのよ。で、それ作ってから寝よっか…。」
ダンジョンメニュー…。これか?
ダンジョン管理
ダンジョン外郭作成
魔王城
ダンジョン領域
ダンジョン内装作成
ダンジョンフロア設定
B1F
ダンジョン構成員作成
ユニークモンスター作成
構成員生産
アイテム作成
「この魔王城は1Fだから、外郭側で編集してね。」
ダンジョンフロア設定
フロア:200DP
ジオフロント:2万DP
なんかやたら高額なフロアがある。
「ジオフロントって何?」
「ジオフロント型ダンジョン。別名フィールド型。地下に異世界作ってそこをフロア化するって奴。最初のうちはおすすめしないわ。」
「なんで?」
「フロア型でたとえば生成されたモンスターはポップした雑魚でさえあなたに忠誠を抱き、死ねと言われれば、自分で喉を突くくらいの忠誠心があるわ。
ただしまあ、餌とか与えないとか非人道的な事するとどんどん忠誠心が下がるんだけど。ついでにそのスライムちゃんも、そういう忠誠度あるわよ。」
うわぁ…。
「ただし、ジオフロント型は固定収益ある代わり、内部に生物が勝手に生成され、内部にいる生命体はあなたの命令は聞かない。危険地帯を作ってしまうのよ。」
「そいつらは外に出てくる?」
「出口を見つければ外に出て来るわ。」
うわぁ…。DPがあればスライムも強化できるし、服も買える、が設定すると危険地帯を…。
「そういえばDPを得る手段って?」
「いくつかある、特にあなたにはちょっと多めに設定されてるわ。」
「一つは生命をスキャナーで吸わせること。これは重さとかもろもろで計算されるわ。一つは魔素をダンジョンに吸わせる。特に生命体に魔法を使わせれば
ポイントが高いわ。また、感情の起伏でも魔力が活性化するのでそれでももらえる、ただしダンジョン関係者はもともと維持費として収支に入ってるので0として扱うわ。
通称滞在DPね。後は宝箱の設置とルールでの収益ね…。」
「宝箱?」
「うん、宝箱。お宝置かないとダンジョンに魅力ないけど、置くとダンジョン攻略されちゃうじゃん。」
「うん。」
「で、考えたのよ。宝箱置くのにダンジョンマスターに利益があればいいのよ。というわけで宝箱置くと定期収入が入るわ。」
宝箱ねえ…。
「ルールである程度変更できるけど宝箱は置くとDPが中に入ってるものの価値の100分の1もらえるわ。」
「おいしいね…。」
「但し欠点があって、入れたお宝の価値によって、宝箱が周囲の人間に”お宝”があることを知らせるのよ。これは入ってる時間によってさらに増幅されるわ。」
…お宝入れっぱなしだと。
「一個だとそこまで大きくないけど、数が多くなり、総価値量が上がれば上がるだけ、熱狂度及び範囲が拡大されるわ。」
「最悪は?」
「最悪は、全国民血眼になってダンジョンに押し寄せ、暴動みたいなノリになるわ。又は、体に引力が発生、自動的にダンジョンに吸われるわ。ただしそこまでの熱狂になることはないはず…だけどね…。」
「宝箱をジオフロントに置くとどうなるの?」
「宝箱が中にある生命のドロップ品として追加設定されるわ。計算式もあるけど、一個程度ならそれなりって感じね、ただし、それはルール改定しない限りダンジョン関係者には手に入らないわ。」
「あと言い忘れてたけど、魔王城にも同じ効果があるわ。但し、これは立派になって注がれたDPがないと機能しないけど規模に応じてどんどん…、そっか言ってなかった。一応今回に制限
があって、あなただけはこれだけポイント入手が多い代わりに貴方だけは最低でも人類と敵対していないといけない。」
「なんで?」
「ダンジョンマスターとか本来人類VS魔王って構図なのよ、で、これは魔王を通じて人類に育ってもらう試練なのよ。だから敵に塩送るのは構わないけど敵がいなければこんな施設いらないってなるから
存在意義のため、最低でもあなたは人類と敵対していないといけない。後…そうでないと勇者来ないし、勇者に僕ツエーさせる目的なくなるから、見せ場0扱いで最初からやり直しになるわ。」
それは嫌だ。こんなのやり直し連発とかされたなくない。
「宝箱の条件は?」
「同階層ルーム数又は、ジオフロントのレベル総計。」
「ジオフロントにレベルあるの?」
「うん、ジオフロントって自然って意味だから、レベルも買えるのよ。で、レベル上げると厳しい自然になって、で内部に強い生き物が増える。そして手に入るDPも増える、但し最悪マスターが通ったら
そこで即死しかねない。っていう欠点。」
「レベルを上げるには?」
「DPで買ってもらう。かなり高めよ。」
「ジオフロントの種類は?」
「今のところ、海、森、平地、山、後は火山くらいかな…。」
「生きてる生き物は?」
「設定がない限り、その自然環境に住むことができる生命体が自動生成されるわ。本来は主に狩りを楽しむ紳士向けって奴ね。」
つい口が緩んでしまった。あれができるじゃないか?