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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
二人のダンジョンマスターの章
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4-23 ドラゴンマスターリューネ ダンジョンバトル開始6時間後の様子

ナオサイド

「やぁぁぁ!」

 僕はスケルトンに権を当てていく、相手はうまくさばきつつ…。

「その切りはいいがもう少し、踏みこんだ方がいいぞ。」

「終わった…。」

 その声にちらっと向こうを見るとやっとバークボアが終わったようだ。

「はっはっは、これは凄いな、でも私も負けないぞ、かかってくるがいい。」

 3人がスケルトンを目の前に構える。そしてなだれ込むように剣を振るい…一発、一発、徐々に攻撃を当てていく。受けがここから多くなった。そして足に一撃を食らうと、なぜか体が吹き飛んだ。

「がは・・・。少年たち、強かったぞ、がく。」

 そう言うとスケルトンはそのまま動かなくなった。ついでにガクまでちゃんと喋ってる、見てる人にはちゃんとわかる演技だ。そして奥を見ると…宝箱が一つ。

「開けてみる?」

「うん!」

 そう言うと子供たちは宝箱を開ける。そこには鉄のナイフとちょっと高そうなアクセサリーがこういうのが思い出になるんだよな。いいねえ…僕初めてファンタジーしてる、異世界してるよ。

「でもこれだと、戦闘訓練にはなりません。少しぬるすぎかと。」

 シーアの不満もわかる。が…。

「これは相手の判断だよ、そして、答えはこの子たちが知っている。」

「確かに・・・。」

 そうそう、こういうのがいいんだよ、楽しい。


リューネサイド(6時間経過)

「だぁぁぁぁ!」

 もう何度目だろうか全力で拳を振り抜き、衝撃波を強引に放つ、さらにそこに拡散も載せる、もう一撃300体は屠ってるのでは?でも全く敵の数が尽きることはない。これはもう私たちを暗殺するという陰険な手立てだったのだ。そう思うしかない。が!

「らちが明かん!今戻れる?」

「はい、お母様!」

 そう言うとストックに戻っていった。後はこいつをどうするか…。 さて私も行くかここまでの長丁場戦闘初めてだよ。今度は正面に衝撃波を打ち込む、そこで空いた場所に全力で走る。もはやソニックブラストができている。そして、あった!階段!一気に飛び込むとそのまま壁に寄り掛かる、一息つける。まだ増えているようだ。あの調子だともう少しで肉津波になって、物理的に…いやストッパーはあるはずだ。が、そこまで限界に沸き続けるのか…これ、普通にやれば死ぬぞ、モンハウなんて戦闘経験0がやれば死ぬ。さて、ステータスみてみるか。


名前: なし〈封印中〉

種族;始祖竜  LV14

職業:ダンジョンマスター  〈職業封印中、DPで解除可能〉

Hp:6287

MP:2422

STR:322

VIT:422(+822) 

INT:372 

MID:612 (+822)

AGI:212  

MAG:862  

身長:約41m(現在単位制定無しのため地球換算)


スキル:鑑定LV2、竜魔法LV2 拡散LV4 竜格闘術LV5 変身LV3(人1、人2) (封印中スキルあり32〉

身体特製:LV成長LV7 飛行LV2 単身繁殖(卵生)LV3 魔素栄養LV7

ファクター:竜 

称号:〈???×3〉始祖の存在 大型モンスター(成長+1)超大型(成長+2)     

所持金:4億270万3275DP、

SP:23


竜格闘術LV5    (戦闘系)

 龍族の格闘技、尻尾、爪、牙を使用する。尾撃LV3、爪LV4、コンボアタックLV1、噛みつきLV5 が使用可能 必要DP 7000DP

竜魔法 LV2    (戦闘系)

 龍族の魔法 、竜の威圧 龍の息 が使用可能 必要DP 6000DP

拡散  LV4    (特異系)

 効果が4回拡散する。リフレインエコー可能 必要DP 身体のみ。成長可能。


 流石に戦闘経験だけで上がった分だ。でも4だけか。でもありがたいが、41m大体大型リアルロボがこれくらい。…。コアルームが怖いよ。ついでにこのステータスならポイント・・。えっと

DP何?あ、そうか…経験値は得られないが、魔素栄養のMP吸収が生きてる。そしてそれがDPに変換されてる、あふれた分は全部変換か。得られた物があってよかった。さて、後の清算後にするとして…。今はこの地獄を突破する。


ナオサイド

「あー、こっちは終わったよ。」

 ダンジョンに帰ってくると、なぜかハーリスが青い顔をしていた。子どもたちはもう審査室で待機してて、僕は眼福って感じだった。がなんか様子がおかしい。

「おかえりなさいませ、どうでした?向こうのダンジョンは。」

「いいね、基礎が抑えられている。僕も楽しめた。嬉しいね…。」

「それは良かったです、が、ナオ、ちょっと向こうに問題が。」

 ハーリスが慌てた感じで、タブレットを持ってくる。

「何?」

「えっと向こうは確か、時間10倍でしたっけ?」

「ああそうだ。」

「ならもう、向こうでは6時間経過ですね…。」

 ハーリスは青い顔をしていた。周りのみんなはダンジョンを見ることはできないので、様子をうかがい知れない。

「えっと向こうはまだ、第一エリア突破できていません。」

「え?」

 僕は流石に唖然となった。6時間経過?

「この程度も突破できないとは、初心者失格ですな。」

 シーアは残念そうにハーリスを見つめる。いやいや、6時間もバトルしてたら初心者死んでる。

「一つ聞いていい?」

「何ですか、マスター。」

「向こうのB1Fのスポーンは3種類だよね。」

「いえ、10種類に強化したうえにさらに階段を設置、30フロアにして秒間300体は沸く用にしてあります。」

 …。

「ちゃんと初心者用にゴブリンと、ヒールスライムだけにして初心者でも突破できるようにしてあります。この試練を突破できれば当然精神も鍛えられます。」

「数の上限は?」

「ありません。しかもこれは最終フロアの5Fまでちゃんと持続します、沸きがなくなる心配はありません!ご安心を。」

「どこのキルダンジョンだよ!そんなの初心者入ったら即死だよ!その量だと物理的に進めもしないよ。文字通りの肉壁!」

「第一、初心者たるもの、初心者の鎧があります。だから防護は万全のはずです。」

 そっか…。じゃあ・・。

「それ、渡しました?」

 ハーリスの顔がもはや蒼白だった。

「第一初心者たるもの持っていて当然だろ?」

「あの人は他のダンジョンマスターであり、魔界に行ったこともなければ、今日会うのも初めてなんですよ。持ってるわけないじゃないですか!」

 その言葉に全員の顔が青くなった。エレノアあたりは絶句している。

「こっちからは確認してます。もはや修羅場ですよ。向こうのマスターさんが一人で、娘さんをかばって戦闘6時間ですよ。帰ってきたらどう説明するんです?ついでにダンジョンバトルでは

死亡は死亡とカウントされます。復活はできないのです。」

 …泣きそう。僕たちもしかしてやらかしてる?

「あのマスターが強くなかったら、即死でしたね。逆にあそこまで強い人初めて見ました。もう6時間ゴブリンとスライムを瞬殺しつづけてます。」

「あの人も始祖なんだよね。」

「はい、竜の始祖です。」

「な、ならいいんじゃないか、生きていれば次がある。」

 シーアはまだ大丈夫だと思ってるようだ。が少し顔が青いな…。

「いえ、どう説明するんです?逆に生きて帰ってきたら私たち殺されますよ。相手に殺意マックスで不意打ちしたのと変わりませんよ。」

 ミーアに至ってはもはや泣き崩れそうだった。フレンド登録自慢してたっけ。

「モンスター脇をみえない範囲だけでも止めよう。」

「それが…。」

「なに?」

 シーアは縮こまるようにうずくまった。

「スポーンの周りは常にモンスターが詰まるくらい沸くので、普通では到達できません、回収は不可能です。しかも今回のルールは経験値が自分のダンジョンのDPとして入ります。すなわち

相手が倒せば倒すだけ無限沸きします。」

「救助は?」

「入れません、しかも入れば私たち、あの衝撃波で死ぬ恐れあります。」

 僕も言われてタブレットからモニターを見るリューネさんが、ほぼ一人で手を振ると、その衝撃波で、まるで、それが津波に見えるぐらい大量に吹き飛んでいる。これ、入るだけでも死ねるのでは?エレノアは行けるか…だが…。

「衝撃波?」

「向こうは手を振ってるだけですがその衝撃波で、すさまじい勢いで倒してるのです、秒間300とかいう勢いで。あれ、計測出来てませんが、衝撃波の風の余波だけで相手、霧散するレベルまで

になってますよ。」

「エレノアはいける?」

「いえ、大方あの風はスキルは一切発動してません。前の長谷川さんの奴と一緒で”攻撃扱い”ではなく自然現象扱いなので、ただでは済まないかと…。」

「このまま祈るしかないが…娘さんが消えた、あれ、モンスターか。」

 もはや祈るしかなかった

Q:初心者ダンジョンの利権って何ですか?

A:あまり強くない初心者が来てくれることで、安定的かつ安全にDPを稼ぐことができ、初心者冒険者又は初心者勇者をスキャニングして安全にスキルを取り出し、安全に部下を強化できる権利、安定収益という魅力があり、襲撃されにくい。欠点はダンマスがいた場合ばれやすい。

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