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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
二人のダンジョンマスターの章
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4-22 ドラゴンマスターリューネ ダンジョンバトル開始30分の様子

 ナオサイド(B1F)

「シーア。大丈夫?」

「はい。向こうはきっと鍛えられるはずです。こっちはこう明るすぎます、深夜戦を想定してないとは、なんと嘆かわしい…。」

 僕はこのダンジョンバトルの話を聞いて、いてもたってもいられなかった。だってダンジョンバトルだよ、しかも初心者ダンジョンだからきっと僕が死ぬこともない、これは僕でもダンジョン探検

できるチャンスじゃないですか!

「いや、深夜戦なんて普通しないからね、獣寝てるからね。」

「いえいえ、モンスターですよ。」

 しばらく歩くとぽよぽよ、スライムがやってきた。

「おおー!」

 ナオは感動したようにスライムを…キラキラした目で見つめていた。

「スライム、ここでスライムか、しかも…一体。いいねえ、僕初心者だらかこういうのを待っていたんだよ。」

「みんな、やろうね。」

「はーい。」

 二人の子供たちは武器をそれぞれ構える。初心者の鎧を着た普通の初心者冒険者に協力してもらった。

「周りを確認して…。」


リューネサイド(B1F)

「母上、なんか様子おかしくありません?部屋は暗いですし…。」

「そう、ちょっとおかしいのよね…初心者のダンジョンでしょ?」

 私も疑問だった。なんかおかしい…妙に広いのだ。

「ギギ?」

 お、ゴブリン。そして光る眼の数々…。大方これ…この広さいっぱいいっぱいにいるな…。やばい、死ぬ!

「コクヨウ背中に!」

「はい、母上。」

「壁まで下がっ!死んだら終りよ!」

 そして来るゴブリンの波。あまりの大軍で、こっちを敵と認識してやがる!仕方ない!手短なゴブリンに拳をぶち当てると…。

「拡散!」

 そう叫ぶと周囲一帯のゴブリンははじけ飛ぶ、そのまままずは撤退箇所の確保のためコクヨウの後ろに向かって走り出し、そして拡散した拳を打ち出す。これは周囲にひろがるので範囲攻撃になるのだしかもこれ、見えないので不意打ち扱いになる。無論私の力もある。そのままゴブリンは砕け散った。その血しぶきだけでどうも周囲一帯が血の雨に染まる。

「これ、どう見てもモンハウだ」

 初心者相手にモンスターハウス?しかも暗闇?ふざけるな!コクヨウが背後を取られないのを確認すると、覚悟を決めた。今日は寝れないな…。 


ナオサイド(B2F)

 しばらく進むとちょこちょこ野犬とスライムが襲ってくる適度なモンスター配置。程よい緊張感が包む。そしてしばらく歩くと一個の立派な扉が。

「行くよー。きっとボス部屋だよ。」

 ナオはちょっとほろりと涙が出そうだった。ダンジョンマスターになって一年やっと初めて普通のダンジョンライフをしているのだ。普通のダンジョン、普通のモンスター。こんなありきたりが嬉しいなんて僕はもう…だがシーアはどこか不満そうだった。

「フハハハハ、ようこそ、わがダンジョンへ貴様らの命運はここで終わるのだ!。」

「スケルトン!しかもしゃべってる!」

 子供たちが騒いでいる、モンスターがしゃべるのはここが初めてじゃないよ。よく見ると武器が木刀だ。そして脇は狩りのお肉の定番”バークボア”だ。ネルがよくお肉狩ってくるとこいつが旨いって良く焼いてたな、特にコブが旨いらしい。これは結構いいぞ、収益もある。これは子どものお母さんも大喜びだ。

「僕がスケルトンを抑える、みんなはイノシシを頼んだ、正面から突っ込んでくるだけだから、うまくかわして。」

「はい!」

 みんなはイノシシに向かう中僕はスケルトンと対峙した。

「坊ちゃん。一人で抑えようとは結構勇気あるね。」

「そうでもない、装備だけはいいんでね。」

「そうか、腰が引けてるぞ?」

 ん?向こうを待ってる。すごい、ちゃんとこれ、スポーンじゃない、先生なんだ。すごい優しさが身に染みてくる。

「かかってこい!僕が退治してやる。」

「言ったな!行くぞ。」

 …うわ、ちゃんと相手を見てから攻撃してる、ちょっとかわしやすいところに攻撃してる。これはグッドポイントだ。僕はステータスも雑魚だが、エレノアのおかげでかばってもらえる、死にはしないがこういう実践は初めてだ、チャンス、鍛えるチャンスだ!先生だ、先生オナシャス。


リューネサイド(B1F、30分経過)

「大丈夫ですか、お母様。」

「大丈夫!相手はまだ来る!」

「はい!」

 瞬殺を続けて30分、まだ終わりは見えない…ちょっと待て、コクヨウのレベルが10。これしか手がないぞ。そういえば戦闘で経験値は入らないが”経験”からレベルアップがあるな。

「コクヨウ、私がかばう。今のうちに進化!」

「は!」

 そう言うとコクヨウの体は黒い光に包まれ…エルフに進化した。ダークじゃなかった。が?


名前:コクヨウ

種族:ヴァンパイア LV1

職業:ユニークモンスター 職業未設定

ソウルレベル:3

HP:85

MP:22

STR:52(+35)

VIT:45(+35)

INT:12(+35)

MID:85(+35)

AGI:52(+35)

MAG:25(+35)

DP:5000DP


スキル:闇魔法LV1、吸血LV1 忠義の一念LV2 捕食再生LV1、噛みつきLV1

身体特徴:不老LV1 弱点:日光LV1 身体強化LV1 変身LV1(犬) 再構成LV1

称号:ダンジョンユニークモンスター、リューネの第一眷属

所持金:なし

装備:なし


TIPS:実は不死系と思われていたが、昨今のヴァンパイアの耳が長いという事でエルフの進化先にされたレア種のエルフ。エルフヴァンパイアがいるのではないかとの疑いもあったがその後の調査で

新種認定された。本当は単に飢えただけの人間で狂暴化しただけって説もある。


捕食再生LV1  (特異系) 

噛みつきや食事でHPが回復するようになる。回復度(小) 必要DP 400DP

吸血LV1   (特異系)

対象の血を摂取することで食事を行い食事回数全体を減らす。 栄養回復(小)を行う 。必要DP 4000DP

    

「今までの経験なら攻撃魔法があるはず。それで身を守って!私も全力でかばう!」

「は!母上!!」

 そういう間にも実は拳がどんどん軽くなっている、実は私も10レベルだっだのよね…。が、この筋力なら!腕を思いっきり、敵に向かって振るう、そうすることで強力な風が衝撃波となり敵が全体

で吹き飛んだ。この軽さ、どこまで上がってるのやら。

「母上、保護色行きます!」

「分かった!」

 そう言うと、私の体は闇に紛れていく、これは…読まれなくなったな、行動が、楽だな…でもまあ、よくこの数まだ来るな…。


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