4-5 ドラゴンマスター 君は誰?
「・・・よろしく。そういえば名前がまだか。そうだな、コアはコアちゃんで、あなたがエルちゃんで」
とりあえず名前を決めよう。
「却下です。」
「なんで!」
私は足をじたばたさせる。いいじゃん、テキトーネームはラノベの基本だぞ
「そんな安直、恥ずかしいですよ、竜王たるものが”エルちゃん、コアちゃん”何て恥ずかしくて死にそうです。むしろ死にますよ!」
「龍王?」
「はい、始祖竜というのは今後竜を統べる存在でございます。そのあなたが、そんな安直だと他のダンマスと合う際に恥をまくようです。」
「他のダンマス?」
「はい、他のダンマスです。いずれ増えますが今は3名です。」
「うん。」
「一人は魔王です。魔王城を持つ、この大陸の覇者です。」
「すごいね…。」
「もう一人はあなたと同じ新人で”鬼”の属性持ちです。」
「鬼か。」
ゴブリンとかがメインかな?
「出会うとかがあるかもしれません、魔王配下とも。」
「そりゃあ、あるでしょうね。」
3人しかいないダンマスなんてご近所さんか、いやライバルか?
「どちらにしろ、そんな時にこんな安直だと、一生、いや、不老ですので、それよりひどい間笑われますよ。」
「不老なの?」
「成長はしますが、不老です。始祖のお方ですから。」
「ほへー。」
「ならちょっと考えさせて。」
コアは、コアちゃんがダメだから…。コアはリーダーとしていろいろしてもらうから、リーでいいか、後は…エルフはかわいいから、いやきっとダークエルフだろ?あれがもしかしたらスレンダー美人かもしれないんだぞ。マジ成長楽しみ。黒い…エボニー…いやオブシディアン…黒曜石、黒曜でいいか。
「コアが、リー。そしてエルフの君がコクヨウでいいかな?」
「は、命名承りました。」
エルフの子はぼーっとしてるようだ。コアは片膝をつき礼をする。
「コクヨウ?」
「うん、コクヨウ。」
「分かった、コクヨウ。」
さて鑑定で見てみるか
名前:コクヨウ
種族:エルフチャイルド LV1
職業:ユニークモンスター
ソウルレベル:2
HP:42
MP:22
STR:3
VIT:2
INT:12
MID:4
AGI:12
MAG:5
DP:2000DP
スキル:闇魔法LV1、忠義の一念LV1
称号:ダンジョンユニークモンスター(DPで蘇生可能)????の第一眷属(忠誠度+、スキル+忠義の一念)
所持金:なし
装備:なし
費用:2000DP
TIPS:通称森の民。子供であるが、全員森を愛していて、森に愛されている。モンスターでありながら多種生殖可能であり繁殖力は低いが長命として有名。成長と親の配偶及び環境に応じていくつもの進化先がある。なお最低でも片親がエルフ系でないと繁殖で発生しない。倫理観は親の教育次第である。
髪の毛が黒く、また、肌は白いが…。エルフだからだろうね。が、まあ…きれいな子。着せ替えがはかどるね。
現在DP 残8000DP
ガチャ1000DP+エルフチャイルド初回召喚1000DP
構成員 通常 スケルトン×20 コクヨウ(ユニーク、エルフチャイルド) リー(コア、天使)
そして私は外に出た。え、ルール上出れない?
「確かにこれは・・・。」
そうダンジョンを早速格納したのだ。こんな山奥だと人間を襲うにしろ、接触するにしろこんな山奥・・・出てよかったわ、見渡す限り森と山じゃないですか。危ない危ない。生物が
一か月はこの辺来ないよ。部屋が壊れる?コアルームと入口だけは保存されるのだ。
「だって格納すれば移動していいんでしょ?なら獣多い場所行って、獣囲い込めばいいの。または狩って食っていい。」
「ワイルドですね…。」
「ワイルドだろぅ。」
そう言って駆け出す。無論周りの木々は20mぐらいあるので…入れない。木を倒すにも…あれ?木って重いよね…。とりあえずぶん殴ってみる。うわ、硬い。が、私もこう見えてドラゴンなんですよ
体重全部かけてうりゃぁ―!
「何、木に八つ当たりしてるんですか?」
「そこで見てろ!」
硬いー。…これだけ頑張ってちょっと傾いただけだ。どうしろって言うん…あそこに細い木があるな…。あれから行くか…。まずはあの細い木にしがみついて、足の爪で傷をつけて!全体重で折る!
バキバキバキ!
よし!まず一本!
「なにしてるんです?」
「木を回収する。後,土もいいな。」
「何なんです?」
「そういえばダンジョンマスターは寝る必要性あるのか?」
「あります、睡眠時間はだいたい6時間あればいいです。」
「結局寝るんだな…。」
「それがないと実は頭の記憶が整頓できないので、正常な判断ができなくなります。脳の整頓のお時間が欲しいのです、また、脳波が睡眠しないと低下するので、維持費が払えなくなります。あと
頭が悪くなって肌がカサカサに。」
「寝ます、できるだけ寝ます。」
それは危ない。主に精神的に。
「で、何を?」
「木と土をDPに変える。で、ダンジョン作る。」
要素に重さがある以上、木、土は少ないけどDPになる。まずは一日100DP,掘って稼ぐ、これがメイン、そして道路作って・・
「急に土木っす。」
「ゲスい。」
「こうダンジョンマスターらしくモンスター狩りましょうよ。」
「いる?」
「ないです。すいません。」
すぐに土下座した。それはそうだ、こんな木を切り倒す音や、巨大な生き物いるのわかったら私は逃げるね!でも上が世界柄ゴブリンぐらいいるだろ!異世界だから!
「で、できれば頭の上でいいや。つのあるし、。そこにつかまって、見張りしてて。」
そう言うと頭を下がる、首が長いとこういう時楽だね…。
「でもさ、売り物って言うと私の卵って売れる?」
「高すぎるのと、相手に有利過ぎません?だってそれ、レアとかで言うなら、SSRっすよ。」
「だよねぇ…って思ったけどなんで?」
「なんで?」
「…何でSSRとか貴方知ってるの?」
「ダンジョンのモンスターはすべてあなたの魔素から作られてます。なので、魔素にある知識の一部は私たちに入ります、まあ、円滑な会話用の物ですだから、おばかな会話しても答える知性があります。」
「コクヨウも?」
「はい。たとえば、深夜枠のアニメのエロさに合わせて衣装作ったけどどう?と言われると、顔を赤くすると思いますよ。」
「いや、エロばっかじゃないでしょ!というか何で知ってる!」
「それがダンジョンクォリティですよ。」
「信じられない。」
すごいご都合主義だな…。楽でいいけど。とりあえず蹴って、蹴って…。