4-3 ドラゴンマスター 私は誰?
ここからはしばらく竜のダンジョンマスターの視点となります。
「知らない天井だ…。」
私が覚えてるのは神に言われた”記憶を取り戻したければダンジョンポイントを捧げるがよい”という言葉のみ、私は昔…地球と呼ばれるところに住んでいたはず…アニメが大好きで…。それを馬鹿にされて…運命の人とどこかで出会ったはず。だけど詳しくは覚えていない。なんだ。私の名前さえ記憶にない。天井は黒く…いや洞窟、なんでこれが洞窟とわかる?アニメとは何だ?
「私は…。」
名前: なし〈封印中〉
種族;始祖竜 LV1
職業:ダンジョンマスター:竜(LV1) 〈職業封印中、DPで解除可能〉
Hp42
MP42
STR:22
VIT:37
INT:22
MID:2
AGI:2
MAG:20
スキル:鑑定LV1、竜魔法LV1 拡散LV1 (封印中スキル×36〉
身体特製:LV成長LV1 翼LV1 単身繁殖(卵生)LV1 魔素栄養LV1 竜格闘術LV1
称号:〈???×3)(不明、DPで購入可能) 始祖の存在 オタク、日陰なる少女、
所持金:1万DP
Lv成長LV1 (特異系)
LVが上がるたびに体が成長し、STR、VItの上昇率がアップ。 必要DP 1000DP
竜魔法LV1 (魔法系)
龍に伝わる膨大な魔力を使った効率の悪い魔法 ブレイズ ブーストの二つ 必要DP 500DP
拡散LV1 (特異系)
自身の攻撃を一つ、一回拡散する。ダメージは半減する。 必要DP 2000DP
竜格闘術LV1 (戦闘系)]
龍族に伝わる格闘技、尻尾、爪、羽、牙を巧みに操る。 必要DP 5000DP
翼LV1 (生活系)
浮遊可能。但しスピードは歩きの1/5. 必要DP2000DP
魔素栄養LV1 (特異系)
魔素を栄養分として生活可能。但し、食事空腹をちょっと満たす程度 必要DP 200DP
単身繁殖(卵生)LV1(特異系)
番い無しで子供を出産できる。成長スピードは遅め。 必要DP 身体のみ。成長可能。
なんで自分を見たら、こんなものが出る?というより前世は人間ではなかったの?今の体は白い…蛇?蛇にいい思い出はない。が、これ、どう見てもドラゴンって書いてあるよね。ドラゴンか―。
ドラゴンだよね。子供のあこがれ、カードのレアの定番。SRと言えばドラゴン、ついでにドラゴン娘とかは強い系で人気だ。ただエロくないのよね。あれ?なんでこんな感想が出た?そして、目の前の水晶??小さい光った石が一つ。なんでこれが水晶だと思う?水晶って何?記憶の混同が激しい。とりあえず触って…。…あれ?ラノベみたいにぐぎゃーとか来ない。
「マスター登録完了したしました。おはようございますマスター。」
水晶から声がする?
「はい、私はダンジョンサポートNO。2でございます。現在は夜の2時ですね…寝る時間です。」
「寝ろと?」
「いえ、マスターの命令が絶対です。」
なんか要領得ない。
「ここはどこ?」
「竜の尾根と呼ばれる地域です。」
「そこはどこ?」
「はい、エルシュウッド国とパルミダークの間に位置する龍の背の山脈の端でございます。」
「まずその地域名に親しみがない。」
「まあ、山のド田舎だと思えば。」
「ド田舎ね、了解した。」
ド田舎という言い方だと人でも近くに住んでるのか?が聞いたことのない国、きっと異世界転移とか転生って奴だろう。…あっさり納得するけど、自分でも驚くぐらい適応が速いな。
「あなたは、ダンジョンサポートでいいのよね?ダンジョンって何?私はダンジョンマスターなるものらしいけど。」
「はい、ダンジョンマスターです。貴方はダンジョンマスターであり、竜の女王でございます。」
「女王という事はメス?」
「はい。」
雌かー。なんというマニアック。めったにイラストないぞ。いやいやいイラストどこで探すんだよ。
「えっとダンジョンって何?」
「ここに生物を誘い込み、魔力を吸う建物でございます。魔力を吸うことで成長し、よりよい住環境をあなたに提供します。」
「家の精霊みたいなもの?」
「というより、あなたの運命共同体でございます。」
「え?」
「ダンジョンマスターはダンジョンコアを破壊されると死亡します。」
このちっさいのが割られたら死ぬの?やばいじゃん。
「この際ですので、マスターに付随してるルールについてご説明します。耳の穴かっぽじいてお聞きください…。」
なんか所々口が悪いのだが?
現在のダンジョンマスタールール
一蓮托生
コアが破壊されるとマスターも死亡する。
専属契約2
マスターはダンジョンとダンジョン領域の外に出ることができない。配下のユニークモンスターはダンジョンとダンジョン領域の外に出ることはできない。
コア自立
天使型のダンジョンコア自立システムを持つ。移動等が可能。ダンジョンはダンジョンコアがいる位置内で、移動可能。命名権あり 性格=慇懃無礼(-2万DP)
ダンジョン実体化
ダンジョンは現実にあるものを使う、DPによるルーム設定変更DP2倍、フィールド、ランダムフロア禁止 直掘り拡張あり。
ダンジョン侵入者アラーム
ダンジョンに入ってきた侵入者があるとアラームが鳴る。アラーム範囲設定可能、侵入者受動鑑定機能あり。
ダンジョン再展開あり
収納時、それまで作ったダンジョンはすべて破棄され、土壁になる。展開時DPを使って制作したものに限り再展開される。収納時マスターはコアのそば1mから出られない。
また、ダンジョン機能使用不可。
ガチャ あり
現在 100DPガチャまで モンスターガチャ 100DP 1000DP アイテムガチャ 100DP 1000DP
初期容量
ユニーク最大5 ユニット50体 ストック10体 小隊編成、中隊編成あり、
眷属化
あり、お互いの同意時(非状態異常時のみ)眷属契約可能(ユニークモンスター化する)ソウルレベル3まで可能。
トラップ 現在登録数なし
フロアスキャナー
ダンジョン内清掃システムあり、ダンジョンならどこでもアイテム回収、死体回収(インターバル30分)
ダンジョン不解設定 あり 破壊時再構成=30分(出費DPあり)
「となっております。後の機能は私がレベルアップすればあります。」
「あなたのレベルアップの条件は?」
「DPを支払ってもらう事と、前提条件としてDPを一定値使って貰います。私に貢げと、いう事です。正確には、DPを使うとダンジョンレベルアップの告知をいたします。そこでDPを払えば
いいのです。」
「うーん、…かなり厳しいが、ダンジョンは移動はできる?」
「はい。再配置での移動中はDPを得ることができず、一日100DPを失います。」
「それはまずいか…。がちょっと聞いていい?」
「はい?」
「このトラップ無しってなあに?」
普通ダンジョンと言ったらトラップやろが!
「えっとこれは、大本のダンジョンの魔王様がトラップの製作が苦手でして。」
魔王いるんだ。
「しかも外の文明レベルが足りないので、機械的な物が世界にないのでございます。」
え?
「そんな原始時代?」
「はい。その為、トラップのギミック作る為の物できていないとか。現在開発中とのことですが、どこまでの物ができるのやら。」
これはまずいですよ、部屋作っても防壁ないじゃないですか、やだー。あっとそういえば
「コアって、このルールだと変身できるの?」
「はい。天使型で人間とほぼ一緒になれます。負担は物のほうが楽なので、」
「じゃあ、なってみて。」
そう言うとコアの周りに光が集まり…お人形さんのような小さい人間が現れた。
「きゃー。かわいいー!」
ぎゅっと抱き着くと…フニフニしてるー!きゃー!
「えっとお待ちください、マスター。そのまま私を砕くのですか?私砕けますよ、」
ステイ、ステイ。落ち着け、私。かわいいが、小さいぞ。
「えっと聞いていい、そのかわいいのが君?」
「これでも160cmあります。人間並みですよ?」
「えー?」
「あなたが大きいのです。ドラゴンなんですよ。大体10mありますね…。私の測定だと、無駄に大きいとはこういうこと言うのですが。」
「黙れ。」
でもちょっと待った。これ、このままいくとステータスにLV成長とかあった。まだ大きくなる、ダンジョンの大きさ足りるのか?
「この部屋、すなわちコアルームは大きさがマスターに合わせ自動調節されます。のでご安心ください。」
「でもさ、これその他の部屋には入れないの?」
「出入り口の大きさは自動調整ですが、ダンジョンの部屋の基礎の大きさは2mの高さになります。」
「…こいつはひでぇ。」
何か?ダンジョン作ったらダンジョンに入れないのか?むしろそれだと、自作の檻だぞ、これ。
「そうだ、DPはどうやって得るの?」
「それは、一つは魔力を使う事です。ただしこのダンジョンの関係者の物はノーカウントになります。維持費と相殺してるためです。」
これは結構定番だな。
「二つ目は物体をスキャナーで取り入れることです。このダンジョンはすべてスキャナー扱いですので、このダンジョンに入れた、所有者が自分か誰もいないアイテムは吸収できます。入手ポイントは
魔素の強さ、貴重さ、重さの三つの要素です。」




