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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
始まりの魔王 高橋直の章
40/1810

3-12 大陸を支配しても怖いのが勇者、これがデフォ

ルール


勇者システム

法律システム(ロック)

ダンジョンシステム


 一つ一つ確認しておこう。まずは勇者システムから…。今回買うルールは


 勇者システムから 生産系、魔法系中位解禁、スキルポイント解禁、住民レベル上限+10 魔力吸収+1を9つ、人間精神度+1、勇者チート=0、通常ダンジョンから モンスタースキル枠+2、モンスターハウス、ランダムスポーン+3、ボス部屋 入室制限ルーム=アリ、侵入上限あり、ランダムダンジョン、指定階層数=1 フロア数+3、フィールルドエリア 現在3種、草原、集落、鉱山、ジオフロントから結合、上限+1 ランダム出入口 前後階層物理法則無視、スキャナーから 自動アイテム回収システムと回収詳細設定設定、宝箱から ガチャ券 ガチャ券枠+5 魔王軍利用可能(選択式)、マスター権限より ユニーク数+5、 記憶抽出リスト ダンジョン市場、トレード、SNS、召喚ストック(10)ストックトレードあり、モンスター小隊編成、中隊


 を購入した。元々購入が条件で出現する項目あってそれも同時に買ってるので、混乱もしてきている。ありがたいのは記憶抽出リストというもので、これは自分が覚えているであろうアイテムを

アイテム作成した感じで購入枠に登録されるというもの。ただしこのリストは”この世界で手に入る手段がある物は除く”という制限がある。が、自分の故郷のコメとか買えるのはうれしい。あと、召喚ストックは”DP購入したもの及び蘇生したモンスター”を任意で召喚するできるようにする物。これで、DPでモンスターを買って、保持しておくことが可能。配置変更は”侵入者がいないフロアか関係者意外誰も見ていない領域に限る”という制約があるが、ストックからの召喚は”関係者以外誰も見ていないダンジョンのどこか”となり、増援として配備しやすいという特徴がある。後、小隊、中隊はモンスターを数人セットにしてスキャナーで登録すると、それがパーティとなり、モンスター枠一つで運用できるルールというものである。但し、その分扱いづらく、レベリングも当然経験値は人数割りしかできなくなる。また、小隊でモンスターを購入すると分裂することを嫌がりこれにはマスター権限さえ効かなくなる。これは中隊(20名)でも一緒である。スキルポイントシステムは”ステータスが見れているときに限りスキルポイント一つにつき一つスキルを購入可能、強化は一段階ごとにLV+1ポイント欲しい”というものである。これにより、部下の育成の際にスキルを与えなくてよくなった。ちょっと楽。現在はこれは”住人、従者、勇者”全員適応だが、これで、魔界側の住人が強くなってくれればいいと考えている。生産系中位スキル、とかの解禁は本来そういうことしなくても、ダンジョン側は、選択して取得可能である、ならどこで欲しいか、生まれた奴のランダム枠及び、スキルポイントでの選択には関係するものだ。ただこれ以上の上位およびその上もあるそうだが、生産、魔法での条件は”各部門の研究機関及び中位取得者数、5千人”という条件のため、手を出すことができなくなった。これは戦闘系も一緒でこの文明レベルでは不可能となった。ランダムダンジョンは侵入者が入るたびに部屋がランダムで変化するという、侵入者側を飽きさせないための物。部屋単位で、別のダンジョンで登録しそれを配備するもの。このフロアの突破条件が”フロアストックがボス部屋以外0又はマスターが設定した数以下であるとき、階段部屋が自動で出てくる”というものになる。コストはルーム単位である。これはダンジョン作るうえで楽ちんだ。これなら手を抜いてダンジョンが作れる。ただ、このルールだと”廊下”もルーム扱いとなる。そのため、接続にかなりの困難が生じる。ダンジョンモンスターの救援もできにくいのが欠点だ。また、ダンジョン補強において、コアレベル15にした。かなり高いというか法外である。機能としては

 

 ダンジョンレベル9=プライマルセントラルコア機能 

 ダンジョンレベル10=神などに質問状を送る事が可能。出入り口+1。

            配下に”UR”を加えることが可能。(最大登録数1)

 ダンジョンレベル11=ここから、特別権限者以外未表示取得不可、ルーム連結可能、

 ダンジョンレベル12=出入り口+1,ソウルレベル4生成可能。フロア連結可能。

 ダンジョンレベル13=モンスター創造機能可能枠が1となる、ダンジョン連結可能

 ダンジョンレベル14=許可制でジオフロント型フロア解禁,ダンジョンタイマー機能追加。

 ダンジョンレベル15=ダンジョンカスタマーセンターになる機能追加,

            ルール一部購入可能(レベル上昇時に徐々に追加)


 11以降はもう自分には効果が薄くなっていた。というのも、モンスター創造はもうこっちは使ってるし、URおよびソウルレベル4は”世界樹”がいる限り満たされてしまっている。ジオフロントはこっちの主力であり、ルールも購入できる。あれ?意味ないんじゃ?これ以上の上昇については実は…レベルアップはしたが、効果未実装だった。

【もともと与えられていた権限がそこまで大きいという意味だと思います。】

「ごめんね。」

【いえ、ここまでのお方の尽くせるだけでも十分感謝してます。】

「ついでにプライマルセントラルコアって?」

【中央集積型コアという意味で、サブコアに肉体、精神を与えることが可能となり、チーム、または小隊単位での行動が可能となります。またコア間で、記憶および処理の分配と近くの共有が行われる

ようになります。ただし、人格は必ず別のものでなくてはならない上に、購入は必ず奇数出なくてはならないので注意してください。】

「なんで奇数?」

【ダンジョンコア間の会議において議決による決定が行われなくなり、停止状態になりやすくなるためです。またプライマルコア導入からコアの行動決定は基本”コアの多数決”で行われます。】

「すごい機能というか…面倒というか…。」

【利益のほうが大きいので、強化と考えていいです。】

 そしてダンジョンのシステムの内、

 ダンジョン不解設定、ダンジョンタイマー10倍、眷属化ソウルレベル3まで ダンジョンタイマー範囲選択可能


 を購入した。ついでにこれには5日掛けた。これに伴い、しばらくは、ダンジョン領域を海中に伸ばしてマップ埋めする以外は基本DPを稼がず通常のダンジョンづくりに傾けることにした。ついでに魔力変換および、タイマーはこれ以上存在せず、また億以上のDP消費も”そこまで到達するやつが稀、だから作るくらいなら相談に行って、そっちで実装する”だそうで、これ以上の強化は薄い。DP給料システムはユニークだけのシステムでDPを給料として渡す。この時対象になったユニークはトレード、市場、ショップ、スキャナー使用、DP売買の権利を得る。そしてそのダンジョン全体に共有して記憶抽出リストの対象となる。という利点がある。そしてこれをさっそく導入した。うん、思いっきりアラクネが暴走した。服を片っ端からDPで購入+覚えてる女性雑誌を片っ端から購入したのだ。服が好きな彼女にとって、マスターと同じ時代の謎の派手さを持った服は奇跡の塊だったのだろう、その色合いもあり…その日の夜にハーリスを中心に買い物の危険性講座+お説教タイムが2時間慣行されることとなった。僕も一応聞いてはいた。うん。真横で久々の高級弁当屋のロケ弁食べて唐揚げに感動しつつ。説教を聞き流した。あいにくこの弁当の様子はハーリス以外にはばれなかった。ハーリスは…うん、それ見てこっそりジオフロント内で、唐揚げ弁当を食べていたよ。そしてこの段階で初めて僕たちのダンジョンから離脱者というか出向者が出た。”世界樹”のそばにできたエルフ村においてあまりに避難した人数が増え、責任者と守護者を立てなくてはならなかった。そこで、仕方なくハイエルフたちから2名そして、城壁内部での傭兵団”冒険者ギルド”のまとめ役として2名、合わせて4名が代表となるべく離脱させた。うち一名には林業、そして鍛冶と付与魔法を与え、冒険者のほうには教育と鑑定を与えた。この処理に至ったのは実は”ユニーク”の数に上限がありユニークは量産しにくいというのがあった。そして、呼ぶのには名前が欲しいという矛盾が発生した。ので、仕方なく出向という形で行った。時々ネルが巡回することになっている。あの4人はもう、向こう側に専念してもらう形となった。ついでにこのときの会議で外においても組織を作る際は出向者が出ることを確認しておいた。不老ではあるので大体大丈夫だろう。


 この給料システムは各女の子たちには好評で主にパンが注文されていた。そしてその中で、ヨミとエレノアから勇者たちの動向が知らされてきたのだ。


 勇者たちは国に帰った後、国を混乱させる事態となった。当たり前だが、友好の手紙を持って、その国を廃墟にして帰ってきたのだ。当然そのことをつゆにも考えなかった王および大臣たちは混乱の極致となった。そしてそれまでの道中において護衛で付けてあっただけの兵士で弾圧と占領を行ったと知るともはや対策会議を立てざる負えなかった。そのさなか届いたのは他の大国3国による”対王国、対勇者同盟”の宣言書である。エアヴァンゲルの様子は眉唾であったとしても、その廃墟は各旅人から伝わり、知ることとなった。しかも民もろとも全滅させるという暴挙を前に各大国は手を結ぶことにしたのだ。その宣言書はもはや王宮を阿鼻叫喚に包むには十分であった。ただ勇者たちを除いて。そして、ここで計算違いがもう一つ発生する。賢者東雲が体調不良を理由に引きこもったのだ。当然と言えば当然で、エアヴァンゲルでの虐殺を見てしまった彼女は罪悪感でつぶれそうになり…そのまま動かなくなってしまったのだ。帰りはついでに、従者に引きずられての帰国だった。それを見た国王たちは三日三晩の会議の末、現状維持を決定する。だがその現状を許さないのが各地の略奪や虐殺に会った村々であった。各地で謀反が起き、徴税できなくなりその鎮圧に仕方なく勇者たちを差し向けた。一人は嬉々として、一人は苦虫潰した顔をしつつ反乱する民を殺し続けた。そうして国力を蓄える間もなく第一回”対勇者会戦”が行われた。各地より兵士たち2万が集められ、侵攻するものの、その結果は同盟側のほぼ壊滅という結果となった。潰走(3割死亡のち撤退)さえ許さない。さんざんたる虐殺であった。ついでにその報告をヨミがしたのち、人がいないのを見計らって死体はナオたちが回収した。

「すごいね・・・勇者は…。」

 実際見てるナオはそのすごさを知っていた。もはや自分からして、あの地味で目立たない、虫さえ殺さない委員長も、クラスで一位の運動神経でもほぼそんなに変わらなかった茂樹とは思えなかった。

「まあね、一応気が付かれないように見てたさ。が、怖いね。あの光とか斬撃が。まあ正確には今回が初なんだけどね、見たのが…。」

「こちらも確認いたしました。対策を後で計算しておきます。」

「あれは一方的な虐殺と言っていいのです。その位差があったのです。」

 流石勇者だな…。

「でどうだった?」

「半壊、5割の人員の死亡と撤退だと。ただし怒りが勝っていて、もう一回は戦闘しそうなんだよな・・・。」

 ヨミは呆れたように、乾燥したナッツに手を出す。どうも手に触れた食べ物は”装備品”扱いらしく食べることができるのだそうだ。食べなくても生きていけるけど。

「王国のほうは?」

「一息はついたが、もう全員がダメになっている、現状維持は変わらず、今日は生きていてよかったねって感じだった。ありゃあ、次の動きはないね。」

「まだ時間はあるという事が…。」

 時間があればもう…いやもう稼ぐ分は十分だろう、魔王城と後は決戦を待つだけ。

「でも二人だったの?」

「まあね…。」

 お姉ちゃん…。あれはショックだったんだな…。

「ただ私も遠目でしか見なかったし、」

「ん?」

「だってあれ巻き込まれれば死ぬよ。」

 レイスは魔力体なので、魔法がかかわる攻撃は食らえばダメージであり、死亡させられてしまう。

「勇者怖い。」

「大丈夫ですわ。私たちが頑張ればいいのです。」

 エレノアも大きくうなずいた。

「それが問題がありまして…。」

「何?」

「あれ相手に見せ場作る程度に活躍させた上に、負けないといけないのです。その上でダンジョンに手を出されず、お引き取り願わないといけないのです。それが神から出された条件です。」

 ハーリスの顔が青い。 

「なんという…。」

 ネルは絶句していた。

「ついでにこのままだと見せ場無しと扱われる可能性が高いのです。そうしたら、復活または再襲来なのです。戦闘にさえなっていませんから。」

 うわぁ…。

「私たちが戦って”苦戦”させた上に敗北しないといけないのか。」

「そうでない場合、もう一度復活した最悪謎の爆発とか無理やり見せ場作らされるとかあります。ついでにエンディングまで行くというのは”ラスボスが倒された状態”を意味します。」

「何それ。」

「相手に”ラスボスを倒した状態”を認識させない限り終わらないのです。見せ場は苦戦だとすると、”エンディング”の条件は死亡による敗退です。ついでにマスターが死んだ場合も敗北です。」

 なんという状態。死んではいけないが、死ななくてはいけない。流石にこの条件に全員の顔は暗い。

「どうする?」

 ヨミの問いに全員の口は重かった。

「これは私がやるしかないようですね。」

 エレノアは決意を燃やしていた。


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