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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第9章 勇者48
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11-29 東雲恵の魔界探訪 月下のお仕事

 その次の日からケイたち勇者組は彼らの言う”外回り組”そしてカラムは元ギルマスという事もあり、観察処分で大木戸ダンジョンに監禁されることになった。信用できるならという事と、亜人同盟関連の情報とかを引き出す考えだ。が…。


「お助けを!」

 老人の御者がモンスターを引き連れた勇者の従者を前にひれ伏し、その後ろでゾンビたちがその荷物を奪っていく、

「命だけは助けてやるよ。目もしい者もなさそうだからなぁ…ほら、とっとと行け。命があるだけましだろ?逆らうなら!」

 フードを目部下にかぶった男は腰から抜いた刃物を頬にピタピタ当てて見せる、

「は、はいぃ!」

 老人はあわえて大八車を引いて逃げ去る、この地域ではまだ”ゴーレム車””馬車”等はなく、人力のようだ。

「あれ、大丈夫なの?」

「一応画像見せて問合わせ中。」

 崖の上から見張りという事でケイたちが現場の様子を見ている、

「一応、盗賊行為は”勇者本人”が盗賊好意に直接かかわらない限り大丈夫みたい、それにあいつは従者だからね。ほら、あそこで勇者がニヤニヤ見ていても一応本人は悪事に加担してないから、まだ堕ちた勇者扱いになっていない。」

 優ちゃんは汚物を見るような目で彼ら6人組とゾンビたちを見つめる。ゾンビは増殖もすれば簡単に数が増えて、中立の部隊編成を作る上ではアンデット化というノーコスト肉体利用が可能なモンスターであり、人間の肉体であっても使用できる。その為低コスト大軍向けモンスターだ。後頭が極めて悪く、ソウルレベル1から上がらないため、逆に命令やコントロールが効くので、扱いやすい部下という側面もある。

「でも…何か数人なってるかもって思ってる。管轄地域が広すぎて、あいつらの抱えてる勇者全員見られてるわけじゃないけど、ギルドのブラックリスト勇者のほとんどがこっちに入ってるかもしれない。」

「うーん、どういう事?」

 ケイも緩慢な動きのゾンビたちが入り口荷物を運ぶのを見つめていた。

「どうも、月光は…死んだみたい。連中にリンチに遭って…それをあえて無抵抗で受けて…責任を取ったみたい。門下生の連中も全員捉えられて拷問されて…。」

 優も、ケイも顔をしかめ、連中を見つめていた。

「やな連中。」

「で、それにはさすがに直接勇者が関わったみたい。無抵抗な人間を殴って殺すと確か…。」

「じゃあ、完全黒?」

「そう見てる。で、連中はコアもなくなっていたので月光のダンジョンが消滅して…消滅したと判断している、コアは一応不確定で捜索もしているらしいけど。」

「おい!お前ら、帰るぞ!今日は儲けが少ないからな!後地域の見回りがあと4件ある、」

「分かった。」

 高い箇所に陣取る彼女たちを見上げ、勇者の男性が声を上げる。

「行こうか。」

「うん。」

 高い木から飛び降りると、入り口にどんどん入っていく。

「こういう事毎日?」

「ああ、俺達の傭兵団の紋章を掲げていない奴は全て通さない。そしてそれが儲けだからな。」

 どう見ても山賊じゃないか。悪態を心の中で着くが、それは表情に出さなかった。

「あと4件?」

「ああ、通過中だ。俺達に場所代払わねえ。馬鹿な連中だ。」

 実際ダンジョンの経営や領域の経営において人間は有効資源だ。しかも上位の。特に街の人数や街の活況に応じてDPの産出が上がり、それを使えば簡単に還元も出来るはずだ。その為、ダンジョンでは人を増やし、保護することで侵入者0でも生きていけるダンジョン構築を旨としていた。生産系に傾き他のダンジョンに物を販売するにしてもケイたちからすればこんな山賊の真似をして物を奪う利点が思いつかない。

「基本これ?」

「後、俺達の傘下に入っているダンマスからのダンジョンバトルのとかだが、最近はダンジョンバトルも活性化してきて、雑魚狙いする馬鹿も多い、むろん俺達も仕掛けるがな。でその時の隠し玉が俺達だ、ゾンビに紛れて俺達が暴れるんだ。雑魚のあの恐怖に満ちた顔がな。」

「ダンジョンバトル?」

「ああ、知らんのか…そう言えば新人だったな。ダンジョンマスターはダンジョンバトルを仕掛けて。戦ってるんだよ。俺達は傭兵ってわけだ。勝人ボーナスも出る、」

「へぇ。」

「どうも、薔薇の旦那は9まで上がったが。他は最大で。7どまりだ。どうも戦闘勝利数が欲しいとかでガンガン勝たないと上に上がれないらしい。で、俺達勇者が出てくるわけだ。最強の勇者様が闘えばどんな雑魚ダンマスでも勝てるってわけだ。」

「へぇ…。」

「変えるぞ、…呼び出しだ。」

 そう言うとどう見ても…山賊にしか見えない勇者御一行はダンジョンに戻っていった。


 その日、3件の襲撃でケイたちが見張りをした後、3人は薔薇のヨシカゲに呼び出されていた。

「先ほど、ダンジョンバトルの依頼を出した。君たちは…単独で攻め込んでほしい。」

 ポーズを取り話す、薔薇のヨシカゲの様子に3人はうつむいたまま直視しなかった。

「バトル・・・ですか?」

「細かい話は部下にさせるが、君大破カラム直属の腕利きなのだろ?中級のダンジョンの攻撃程度…どうにかなるだろ?僕の美しい戦闘防衛を見てもらい、」

「…お受けいたします。」

「食い気味に言うなよ、まあ、頼んだ。もう少し愛想がいいなら、ヨシカゲガールズに入れてもいいんだが…。」

 ケイたちは立ち上がると、そくささと部屋を出た。

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