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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第9章 勇者48
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11-21 勇者48 鑑定に喜ぶ勇者たち

「食料だこれだけか…結構あるな。」

 うずたかく積まれた乾パンと菓子パンと後魚肉ソーセージと水のペットボトル2Lだった。

「この学校離島だよね?」

 そう言って引いてきた…売店のカウンターを見ていた。ここは確か離島だったから、学校の売店が成立せず、帰り確か・・。

『主、なんか言われてます。』

『だって、離島とか知らないよ。学校に売店普通じゃないの?』

『後、魚肉ソーセージなんて日持ちしないもの保存しないですよ、普通。』

「料理実習の日?」

「覚えてないべや。けどさ。これはラッキーだが。」

 先生の言葉もあるが…。

「これが謎の解明になるのか?」

 ついでにキャスターが付いていた売店のカウンターだった。確かにこういうのは見た事がない。さっきのジャムパンもそう、何か引っかかる。

「まあ、いいべ、食べて、みんなで話すべ、どうすっか。」

「確かに…。」

「俺が学校の上に行ってみた時、どうも煙の方で上がっていた。そっちに行けばもしかして人家があるかもしれねえが…。あのゴブリンか…。」

「そういえば…あの扉の鍵?ある?」

「えっと…職員室?}

「ないのよ、鍵束ごとない。だからあれ、何やっても開かないの。」

 里山たち職員室組が答える、副担任たちが、ヘルメットをいくつか持って来ているが、後はそこの掃除用具が武器になるくらいか…自分のデッキからカードをお守りみたく取り出す。

モンスターか。そんなものがあるのか?いや、そう言う世界に来ちゃったのか…。

「となると、…とりあえず、身の回りで変わったものがないかチェックして、で、今日はこのまま休むか…。」

 そういえば…あれ?もう21時…だけど、日はまだ上にある?

「でもどうするべ、このままじゃあ、ジリ貧だべ…。」

 どんなに食料があろうともいつかは食いつくす。だからこれ以上は無理だ。が出られないならどうしようもない。けど、何か違う。

「とりあえず、今日はゴブリンどもが来ないように私たちが見張りをする。みんなは寝て…と言いたいが、体内時計だと夜なんだが・・。」

 空は十分明るい…。

「とりあえず、食べて休憩しよう。」

『どううします?』

『事が終わりしたい、あえてゴブリンを調整して再召喚後に突入させる。で、扉が開いたことを知らせて出てもらう、ただし、夜までは待つから…後は人家に誘導する。』

『ワイや、関係各所に連絡や、どうも月下の庭園が学校に気が付いたらしいんや。出現地点を戦力で確保すべく、関係全ダンマスが全軍を出して学校確保みたいや、出陣を確認した。』

『了解。なら、事が済み次第、勇者たちを脱出させる。連中に勇者を確保させたくない。』

 さっきから何かひそひそ声が聞こえる。勇者?ダンマス?勇者たち?勇者が複数いるのか?ラノベでは有名だけどさ…。

「大野君。」

「分かってる。夜まで…時間がある。」

「夜に何かあるの?」

「分からないけど何かあるみたい。警戒したほうがいい。後、外に出れるようにした方がいい。」

 その言葉に…みんながこっちを見る。

「何だ?」

「分からない、直感だと思う。夜に何かが起きる、それにゴブリンがいつ、扉を破っていつ襲ってくるかわからないよね、だから、念の為いつでも出れる準備したほうがいい。」

「わ、分かった。」

 さっきの話が本当なら、何かが終われば出れるらしい。が情報が少なすぎる。が、ゴブリンが襲ってくる。その前に…。


「大野君、変だよ。」

 ずっと耳を澄ましてみるが。あれから声が聞こえることはなかった。が、出ないと何かに襲撃されるという話もあった。大方ターゲットは僕たちの中にいる誰か…すなわち勇者だ。

『君、僕たちの声に反応があったね。』

 一瞬の声に俺は左右を見る、が、誰もいないよな…。

『君に面白い事を教えよう、この中に鑑定持ちは計8人いる。募集してみて、その鑑定結果を聞けばゴブリンに勝てるかもしれない。』

 その言葉に…あの時の会話の男の子の声だ。が、ゴブリンに襲われるなら…生きていたい。

「そういえば…里中さんは鑑定持ってる?」

「鑑定?ステータスが見えるって奴?」

『主、反応がありました。やっぱり漏れてるみたいです、すいませんでした。』

『やっちゃったZE!』

 一瞬噴き出す、そこで笑いを取りに来るな!

「だ、大丈夫?」

「あ、ああ、うん。ステータスオープンとか・・・。」

 …今なんか、数人顔背けたな…。大方そいつらが持ってる。

「先生、この中にステータスが見れる人がいます、異世界に来て、ステータスとか見えるのに、見えるのを言わない人たちがいます。」

「なにぃ!」

「いるなら行ってくれ、何かヒントがあるかもしれん。、何か、何か。」

「ステータスオープンってわけじゃないんだけど…なんか見えるというか、じっとしばらく同じ人見てると表と数字が見えるの。後、人の名前。」

「それだ!」

 里中さんを全員指差す。

『少年、その中でスキルを一人教えてくれって言えば全員の特殊能力が分かるよ。それが重要だからね。』

 今度声はさっきより近い位置にいる、耳元で…。いやうっすら…点線が入った透明な感じで何かがずっとこの教室にいたんだ。なんだろう、透明な表現したCGの化け物がいるんだ。

「スキルとか見える?」

「スキル?うん、大野君は、カード召喚と、学習、後幸運がある。」

「お、俺は?」

「打撃…後格闘術?あと体力がある。そう言うスキル名。」

 その言葉に全員が歓声を上げる。

「そういえば…それ以外に勇者とか見える?たとえば職業とか。」

 これが気になっていた。最悪俺たちのいくつかは死んでいいという判断に連中がするかもしれない。

「大野君は勇者・・だよね?というか、みんな勇者だよ?というか私も勇者?」

 え?

「えー!」

 全員が叫び声をあげる。当然だ、全員勇者?じゃ、じゃあ、さっきの話は俺たち全員を逃がす話だ。

「「俺たち全員勇者!?」」

「うん、鑑定ではそう出てる。称号に異世界らかの来訪者と、勇者。職業も勇者。で、みた感じ同じようにやるとステータスが見えそうな鑑定の人が数人いる、じっとその人を見ると出るみたい。」

「あ・・・出た…。」

「私もだ…。」

 先生の中にも見える人がいるみたいだ。

「本当だ、全員勇者だ。こりゃ勇者島って感じだな。」

 下村先生が笑う。がこれはちょっとだけ望みが出てきた。ゴブリンは…俺たちの誰も狙わないけど…ちょっと待て、カード召喚?俺のデッキからカードを引き抜く、俺がよくカードゲームで

使う得意のデッキたが…ん?あれ?コストの部分が星とかじゃなくて…数値になってる、しかもMPだ。

「便利だなこれ、成績付ける必要ないじゃん。」

「下村先生。」

 全員が笑ってしまった。

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