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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第9章 勇者48
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11-17 ナギサの道 道すがら

「でもいいんですか?罠の可能性も。」

 月宮は不満そうだ。私も僕の頃なら絶対止めていた。

「あるけど、…あると思うけど、仕入れもしたい。後経験値の塩梅もある。」

 そう、こっちに来る前にダンジョンチケット全部使って、3人のレベリングをしておいたのだが…私があまり上がらなかったのだ。聞いた話だと職業数はそのまま経験値が分散するのでカンストするまではレベルが上がりにくいのだそうだ。実際もう、デュラハンの20レベルぐらいとなり、刀士として成長している月宮と、魔法使いのレイジーは相当強くなったが流石、レベルが上がると、上がりにくくなる。他力本願のデータは由羅川さん見て、こっそり記憶してあったが…確かにああいう頭一個抜けるものがないと上には行けそうにない。リーメ君からSP買うにしても現在は資金が足りない。生活する分には買えるのだが…。そして、仕方なく、物陰に鉱石を積んだ馬車を隠すとそれごと全部、ダンジョンに転送して身軽にした。そして…少し待つと3代の馬車がやってきた。中は…鉱石と石炭か…。

「行きましょう…馬車の後ろに乗ってください。」

 御者が6人と商会員20名、人が乗る交代用の馬車と荷物が2台、かなり急ぎだったらしい…私は…一応4千万程度はDPを運営費で残してあるので、やろうと思えば馬車と引く専用のモンスターあれ?

「あれは?」

 そう、馬車を引いているのがケンタウルス型のゴーレムなのだ。

「あれは運搬用ゴーレムですね、魔法で作れるので、こっちを使ってます。これで、人員のぎりぎりまで時間を稼ぎます。」

 よく見ると御者ではなく、連中は魔法使いか、土系の。よっぽど急ぐな。術者たちが御者台に煮る。

「急ぎますよ。」

 その掛け声とともに、小隊は移動を始めた。


「でもなんで…急ぐの?」

 私たちは小隊の人間たちが乗る馬車の中…と言っても荷馬車に布を引いただけの簡素なものだ。その中に数人の商会員と一緒に乗っている、

「父の親友の大商会のトップがどうも食あたりで死んだらしくて、それが私の商会の大取引先なのです。なので、商品持って、後…この弔問に向かわないといけないのです。せめて葬儀に間に合わないと、商会のメンツもありますので。」

「大変ね。」

「はい。私が継ぐと聞いたのも先月でして、いろいろありまして…。」

「いくつ?」

「9歳です。」

「結構若いね。」

 確かに若い、商会を継ぐと言うと30から50が多い印象だ。こっちだと半分だから15くらいか。

「あなたは冒険者なのですか?」

「たまたまこっちに来てた、鍛冶見習いなのよ。でこういうの。」

 ダークボックスから…移動中に組み立てた、習作を出す。型としてはいい感じだが、日本刀という鮮やかなラインには届かない。

「何もない所から出て来ませんでした?」

「魔法の一種でダークボックス。荷物を出し入れできる。ギルドカードから買い物もできるし、荷物はある程度は持って行かなくても即座に行動できる。」

 そう言うと、手のひらの闇から物をしまう。一握の闇という魔法で出した影にモノをしまう事ができるのだ。

「便利ですね。」

「ただし、これには修練がいる。だから、誰でもってわけにはいかない。けど1レベルからの修練が大変で。」

 ハーリスから聞いたレベル基準だと、レベル1から育てるのに2までが大体3年、3までが最悪10年かかるらしく、そこで止まる。それを超えるのが勇者であり、従者だと。ただ、オーブの重複とか、SPで振れば超えるらしく、その辺は普通の人にやさしい。ので、最近のギルド誌には、レベル上限一般人が6説が乗っている。これだと勇者偉くないじゃんっていう記事である。が、まず危険地帯に行き、レベルを10に上げるという事態が危険という観点が無いのがつらいな…。ただ、最近の研究だと、家事手伝いも10年極めれば10まで上がるらしいので、それでふれば…って事らしい…。遠いな…。

「これにお金もかかる。修練もいる、投資にすごい先見の明が欲しい。」

「ふむ、でもそれがあれば商売楽ですよね。」

「うん。」

「売ってるところ知ってます?」

「最近この話が出てから、実は闇魔法の値段が上がったのよ。」

 そう、あのリューネがギルドで記事を出し、ダークマターのキャンプ講座とダークボックスの話を公開したのだ。その為、勇者達による闇魔法の買い占めが発生。一時とても高騰し、現在は普通魔法程度の値段となっている、と言ってもオーブ自体が少数なので、金貨50とか100がいる、私の持ってる7レベルだと、神クラスらしく光魔法LV6とあまり変わらない使い勝手になっている。この光魔法LV6でさえ、勇者の一部らしく、兄上は武術のみで持ってなかったな。使い勝手は向上している。

「そうですか…。」

「まあ、私はこれ持つ程度には強いから…。それなり…。なんだけどね・・・。」

「主、あまり謙遜が過ぎると、嫌味です。」

 月宮が首を振り、いさめる。分かる、魔王の称号を持つものが謙遜しすぎるのは…ね。後で聞いたと事。魔王の最大を持つのは私だけだそうで、魔王として”負け”ないといけない称号でここから聞いた話もおかしいのだが、魔王軍自体も、勝った数よりも”負けた”正確には負けるだけの相手に出会えた数のほうが名誉らしい。だから、コクヨウは私たちを覚えていたのだという…。そう、あの組織は清く正しい”マッチポンプ”をする魔王の組合らしい…分かるか!だから私の称号を見たエレノアは…ちょっとした凄い人を見る目だったという…。いや恥ずかしいだけ!、う…色々嫌なこと思い出した。

「月宮。すまない。」

「いえ、主。」

「この方との関係は?」

「今は弟子です。ただ、大切な弟子なので…。」

「私の主君ですよ。」

「私にそう言う人がいればいいんですけど、商会を継いだばかりで、それまでは養子というか、店員だったので、」

「結構急ですね。」

「はい、養父がぎっくり腰で動けなくなりまして、で、私が名代兼そのまま跡を継ぐことになりまして…。」

「ぎっくり腰ですか…。」

 おじい様はこれで、現役引退したんだよな…。

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