11-13 ナギサの道 武器
しばらく女子会というか…無理やり置いて行かれたこの出前表を持って、地下に行く。ついでに建築上は地下はない。がダンジョンを床の下に設置して、実はこの辺一帯全部それを計算して、床と地面を少し開けてあり、ダンジョンを置く隙間をわざと設置してあるのだそうだ。その下に降りると…魔王回廊としてが現れる。いつもはこっちに庵があり、魔王の間はこの壁に立て掛けた魔王の証を持ち…魔王の間…即ち草原でバトルすることとなっている。今は外のダンジョンがないので、もし前言っていた固定ルームがあるなら、そこに部下の家を作ってやりたいが、今はこれでいい。こういう自由な建築ができるのが、魔王の間のルールらしい。ついでに畳があり、和室で、部下たちの部屋もこっちにある。今は、私と…この月宮君。…ゴーストの名前だ。それとレイジーの3人しかいない。
「では、武器作成の解説を始めますが、恐ろしく簡単です。」
「そんなに?」
「実はシステム自体を2回いじって簡易化したそうです。で、まずは魔力変換をダークボックスに連携させます。これでMPを注ぐとダークボックスにMPが蓄積されるようになります。また、折を見てダンジョンと連携させるとDPもダークボックスに入ります。で、こうして集めたDPは魔素となり、材料となります。でここに材料を投入し…。」
そう言うとレイジーがタブレットを差し出す。
「タブレット側に合成メニューというのができます。そちらで意匠とか設定し、決定ボタンを押すと、完成です。そのアイテムはダンジョンのストックに入り、回収可能となります。」
身もふたもないな…武器作成。
「でスキルがある場合、あなたのスキルを勝手にそのタブレットが使うシステムなのですが、欠点があります。」
「何?」
「DPでの代返処理がそれには効きません。素体の最初を作るので、それだけができません。また物質作成は超高等に当たるので、まずは材料を普通の店に行って手に入れるか、掘ってきて、モンスターの材料はDPがあればいいのですが。それに自身の魔素を混ぜ、魔法を織り込み、管制させます。ただし時間は…省略可能です。」
信じられないけど…材料は買わないといけないのか…。けど…。
「何で、時間は短縮できるの?」
「…回答を問い合わせました。…まずダークボックスは実はアイテムをダークボックスに入れているのではなく、記憶素子を持って”魔素”に変換するのだそうです。で記憶素子を貴方の体内に入れ、取り出す時に魔素から物体に変換する行為なのです。なのでまず、片身の品とかは…危ないと思ってください。」
「最悪はって事だけど…ないわけでもないか…。」
自分の腰に下げた刀を見る、兄上が意気揚々と買ってきた刀だ。折られたはずなのだが、DPで一度補修されている。
「で、そのタグデータをいじる行為なのですが…簡単に言うと、”ダークボックスの中で高速でその処理を行う”のだそうです。だから、その処理を終わったデータとして、加工を行うのだそうです。但し連携がないと繋がらないので、連携は必須だそうで。」
「という事は科学とか学問があれば…。」
「加工範囲が増えることになります。また、加熱には温度によって火魔法の高レベル。焼き入れには水魔法と、スキルが要求されるようで、まずはあなたが強くあるべき。だそうです。」
いろいろスキルが要求されるけど、手間が減るなら、施設がいらない。これがおいしい…。が、ちょっと待て、魔法を織り込む…材料の欄をチェックする…え?
「材料がおかしい。スキル?魔法?ファクターコイン。」
「魔素を変換してそれを金属に混ぜるのだそうです。一応純度が高くMPだけでも武器はできるのですが、MPが数千万単位でないといい武器はできないのでお勧めしないそうです。また、魔石で武器を作ると、あれは凄い分子結合がもろいらしく、ガラスより割れやすいらしいのです。」
となると金属は…いや、ちょっと待て…。
「ファクターコイン…私のファクターはまだ未定…。」
「ファクターコインは便利なので、兄上様は妖から魔を狙ったようですが…。」
「思ったよりコストが高い…。それで断念。」
がよく考えろ…魔王軍はあれだけの規模があって普通だった。がスタート地点どころか実は。実は亜人同盟にいる魔王軍の連中以外は全員あのリューネも、ネルさんは最近手に入れたがそんなに乗る気でないと聞いていた。すなわち、領地が無くてもDPは稼げる。一番簡単なのが魔物にDPを払わせる。MP奴隷法。但しこれは大方モンスターが戦闘できないうえにこれをあの連中がしていたの?ちょっとおかしい。が、なんで、私たちの数百倍以上の経済規模の魔王軍が、一切DPランキングで出ない?ちょっと待て、スキルにまだ秘密がある。
「魔王軍ってそういえば地下室…あれか謎の地下室、」
都市伝説であり、伝説に消えた地下室というダンジョンがある。が、これ、神が指定してランキングから除外してる。私の称号にはその地下室の関係者という称号があった。があれには謎があった、いきなり一位となり、不正で、消去された記述があった。もしかして、スキルで増殖させたのか?DPとか?そんなことができるなら…誰も…苦労してないな。が、分からん!秘密があるのは分かった。そして、それもある、このダンジョンマスターの世界は経済規模はそのまま力になる。それがあの規模を笑って済ます程度に多いのだ。
「まあ、いい。まずはこれから行こうか。設置位置は魔王の間の壁に貼り付けて。で、そこにみんなで行くよ、」
「留守番は…。」
「今は内側からのカギでいいよ。」
そう、最初は実は数枚、引っ越し祝いで置いておかれた。「ダンジョンチケット」である。今回は私の強さに合わせたもので。ノーマルを数枚もらっている。が、このメンバーなら大丈夫だろう…。
「意外とあっさりでしたね。」
基本私が前に出て、敵を切り裂くと終わるので、戦闘は大雑把に…。ボスまで一直線だった。経験値を稼ぎ。そして死体を回収してもらいDPやモンスターデータをいただき召喚数を増やす。これを…大体全部使いきって…15レベルほど上がった。ゴーストは…材料をもらってある、次の為には一度ここで実体化してもらう。
「改めてよろしくお願いします。」
三日月月宮が改めて挨拶をする。条件が確かに厳しい。戦闘経験のある人間の死体を一つ要求すし、またモンスターとして2段階目のレベル30ののモンスター一体を要求して完成するのがこのデュラハンである。戦士として強く。首が分離する。ある程度まで浮遊して移動らしく、偵察や、回避に使える…が、実際筋力は高い・・え?ステータス?成長したら出すよ。




