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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第9章 勇者48
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11-9 ナギサの道 価値はあるのか?

 懐かしいあの魔王の間が復活し、後で聞いたらここを改装して家とか作ると、ダンジョンを閉めてもこの魔王の間と魔王回廊は消滅しないので、マイハウスを作る権利なのだそうだ。

復活すると聞いてはいるがまさか…。

「お姉ちゃんがちゃんと、訓練してあげるからね。」

 あの時の魔王と戦う羽目になるとは思わなかった。というより後で話を聞いて驚いたのだが、勇者の称号を持ち、さらに元勇者。そのうえ賢者でもあるという…凶悪チートさんらしい。その力の先にリビングアーマーであり、ステータスはコクヨウさんよりさらに上であり、今はなぜかサブ職業まで見える、それが本人2つある。私よりずっと上の人。

「ちゃんと、とどめ指してくださいよ。」

「分かってる、レベル上限頑張ってもらわないと。」

 ハーリスさんに言われたところによると、一回私が死ぬたびに本来は使われたりしたDPの2倍が入るらしく、損は全くないのだそうだ。後で聞いたのであるなら…実際職業が増えると経験値が分散し、レベルが上がりにくくなる代わりに最終的なレベルはその分高くなり強くなる。そう言う意味で言うと私よりレベルは2倍以上高いのだ。で、上限は全て職業にかかる凶悪仕様で、初期職業の上限の10にもかかるし、普通職業の30リミットにもかかるらしい…そして50に到達すると上級職となりさらに上が開けるらしい…。目に見える形での武の極みなのか?いやいや、私は頑張らないと、それでは三日月流が廃れる。

「ついでに私くらいだと…結構この界隈多いからね…。」

 と言うとケイは剣を構える。でも賢者だよね?さっきの話だと。

「いやあ、私もパワーアップしてるから…前が大体1のラスボスから3作目のラスボスくらい?その程度のインフレしてるから。」

 と言うと…次に私が目を覚ましたの魔王の間の台座の上だった。

「一撃だった。無明閃ヤバイ。」

 あの時の勇者の従者が使った奴か…。反応できなかった。が、その辺が朧にしか記憶がない。

「実際耐性を破る効果あるからあれ、よっぽど魔素込めて弾くか、回避しないと無理。挙動なしでの回避はできないから、HPで受けるしかない。」

 と思いっきり私の目の前でリューネさんとケイさんと後ハーリスさんが話してる。

「蘇生成功です。どうです?気分は。」

 私の傍にハーリスさんがやってくると、じろじろ私を見てくる。そういえば、さっき貰った鑑定で…死亡カウント増えてる。

「死亡の前後が覚えていない。」

「やっぱり少しバトルしないと経験値は入らないようです。後コアも破壊された時は危ないですね…。もう一回やります?ケイさんと。」

「全く歯が立たないようです。」

「大丈夫、ステータスは調整するよ。できるスキルあるし。」

 結局あと5回、ケイさんと戦い全敗した。強いどころではない…。話にさえなっていない。魔法を打てばレベル1の無詠唱でさえクレーター、拳を放てば、魔王の間全体を覆う。規模の差が違い過ぎるのだ。ダンプカーと正面衝突して生きていろとあまり変わらない…そんな気分だった。

「すごいよ…。」

「私も参加すればよかった。」

 リューネさん、死ぬって。…いや、死んでるか…。

「この状態で死ねるなら、ちょっと…ナギサちゃんは一度…魔王城でいいんだよね…。」

 このダンジョンは好意により浮遊城に設置してある。魔王軍に登録すると可能らしい…権利が凄い気がしてきている。そこを出て、魔王城に戻る。

「新人さんはちょっと…ガチ目にやるので…。」

「私と来てください。後、壊した建物分は請求します、二人から。」

 そう言うと、ハーリスさんは上に上がっていき、部屋に戻る。その頃には城に大きな振動が走る。ハーリスさんの部屋に入ると、そこには大きなモニターが展開され…。あれ?ケイさんの脇に二人いる?そして、リューネさんはオーラをまとっている、そんな、さっきの広場の映像がある。

「あれがケイの方の本気とまでは言いませんが…。それなりの耐性で、リューネは本当のスタイルの方で戦ってますね…。」

 時々画面が揺れる中、私の時とは全然違っていた。速さも…そして火力も、それでいて、楽しそうだった。というより、ギルドで聞いたリューネさんは格闘家のはずだが、あれは魔法使い?で、ケイさんも魔法だ。しかもケイさんやそのほかの方へは攻撃が時々掻き消えている、剣士らしい女は、その隙を縫い…それをリューネは一人でガードで止め、もう一人の攻撃魔法も衝撃波で防いでる。その間も攻撃の手は緩めない…なんか凄すぎない?ケイさんも援護の方をして、回復や支援魔法を撒いている、もはやスタイルさえ違うのだ。

「あれくらいは魔王軍では要求されますが…あの二人は間違いなく上位です。エレノアと同クラス。」

「そんな人間がいたんだ。」

 改めて感心する…。というか、同クラスがいるんだ…。あんな化け物に。

「魔王の本気ですね…あなたもこれくらいになる可能性がありますよ。」

 と言うと、いくつかのスキルオーブをテーブルに置く。

「これはあまりダンマスでは見向きもされない…格安で買った。魔素栄養です。従者であればこの数とSP9まで上がるはずです。これを用いることであなたは一段階、階段を上がります。」

 わたしは迷わずオーブを使う。

「確か魔物の一部の基礎スキルであるのですが、スキルの多くは4を超えると劇的に変化します。そのスキルの効果に”自分の経験値を魔石化でき、また他人の魔石を自身の経験値とする”があります。それがあれば経験値を魔石から得るので、経験値稼ぎができ、DPから魔石を飼う事で更に経験値を得ることが可能です。」

「じゃあ、さっきの戦闘に意味は?」

 それが疑問だった。

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