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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第8章 魔王バトルの章
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10-幕間-7 魔法のお勉強 闇魔法

「次はまあ、戻ってきて悪いけど私ね。闇魔法について。」

 そう言うとリューネが中央に立つと急に黒い椅子に座る。

「闇魔法はその名の通り闇なんだけど、もう一個特徴があって扱いやすい”光”と相対的に頭使わないと全く役に立たないのが”闇”。扱いにくいって奴なんだけど但しその分上が恐ろしくなる。」

 モニターはリューネの顔のアップが映し出されている。

「まず1レベルの一握の闇。影絵、シャドウタッチ。一握の闇は闇の基本魔法。自分の影を掌に出すだけの魔法。そして影絵は自分の影の形を変えるだけの魔法、シャドウタッチは実は最近判明して、攻撃魔法だった。但し条件がある。」

 その言葉にモニターにはシャドウタッチの条件が書かれる。

「まず、相手に自分と触れる直前まで相手に戦闘の意思がなく、接触時限定であり、その接触が戦闘行為でない時に限り発揮する攻撃魔法。ついでにショック状態になるので、抵抗に失敗すると気絶する。」

 その言葉にぞくっとした顔をするものが数名現れた。

「火力単体はMP消費の割に上位並みの火力を誇るが、条件が厳しすぎて使いにくいって魔法。で次からついに闇魔法の特色が現れる。2レベル影絵、保護色、フリップスラップの二つ。連携可能シリーズ。影絵は連携した魔法を撃つとき影が動くっていうだけ…しょぼく聞こえるよね。けど、後半にこれを見るとあまりに極悪すぎて、これが手放せなくなる。保護色は色を周囲に合わせ相手から自分を視認させなくする魔法。透明化との違いは撃った後移動すると、…その色が変化しないため、すっごい浮くこと。動かなければ背景と混ざれる魔法。でフリップスラップは背中をとんとんするだけの魔法。ただしこの時”接触”した扱いとなる。これが実はポイントで、あくどい事が可能。とは言っておく。まあ、こう見てみる人気ないのもわかるよね。」

 がリューネは座っている椅子を叩いた。

「で3からちょっと怪しくなる。3はシャドウアロー。特徴はほとんどないアロー系魔法なんだけど、この魔法実は。」

 そう言うとリューネの影から矢が飛び出すと鎧騎士にぶち当たる。

「こうやって影から打てるっていう特性がある。不意打ちにピッタリな魔法…勇者は嫌いそうだけど、で、ダークミストが”MAG以下までダメージの攻撃を一回防ぐ”効果がある。そう言うと鎧騎士の周りを黒い霧が包む。

「で、最後のダークマターがこれ。この椅子。影を使って一時的にアイテムを作る効果がある。但し影は食べれないけど、包丁とか、細かい道具は全部作れる。」

 そう言うとリューネが手から十徳ナイフを取り出してみせる。ちゃんと一個一個道具の形となっている。

「さっきの光魔法とかでない限りこれで、いろんなものが作れる。但し魔法の再現とか付与の再現はこれ単体ではできない。」

 流石にこれに目を輝かせた勇者も多い。

「しかも強度はあまり固くない。これが事実、但し、食器持ち歩くことを思えばかなり有効な魔法と言える。」

 少し周囲がざわつき始めてきた。

「で、闇魔法の本番は4から、4は影移動、ダークボックス、影縛りの三つ。影移動は影一つを選びその間を移動する。影の中は基本無重力なので、高速移動は可能だが相手が高速の場合出口が高速移動するのですっごい出れないってなる場合がある。が…。」

 と言った瞬間、画像に映ったリューネの姿がなくなり、鎧騎士の後ろ側に出る。

「こういう感じで、テレポートみたいなことができる。注意は、影の中は基本酸素がない。酸素をダークボックスで取り込んでおかないと自分が酸欠で死ぬ恐れある。しかも影移動中は一度自分の影は閉じるため、潜み過ぎると酸欠死する。で次は影縛り、条件は”自分の影を相手の影が触れているか、相手の影を支配している時”相手を動けなくするのがこの魔法。慣れると相手を捕縛することが可能で、かなり強い。ただし浄化系には弱いし、自分の影の向きをいじられると外される、相手に影を拘束された場合は立ち位置チェックするが、気合で抜ける事。で最後のダークボックスは実は結構見せてる。」

 というと、自分の席に歩いて戻るとダークボックスからアップルパイとギルド特製蜂蜜レモン水を取り出す。

「ダークボックスはアイテムボックスみたいなもので、中にアイテムを入れたり出したり画できる魔法。但しMAG×100gまでで、そこまで重い物は入らない。」

 がこれには周囲がざわつき始めてきた。

「が、安価に手に入るアイテムボックスとしてかなりの使い勝手を誇る。で後、このボックス内は時間が経過しない。経過させる方が実はMPを食うから注意ね。、5はここも凶悪。連携ダークミスト、闇の祝福、影残の三つ。連携ダークミストは連携させると膜が付きそれに一回攻撃しても破壊されなくなる。で、闇の祝福は”夜目が効くようになり”ステータスアップ。影残はこういう魔法。」

 というとリューネが手を掲げるとそこに黒いボールが浮いている。

「自分の影をその倍に置くことができる。但し自分の現在の影の面積の総量を超えることができない。また使い過ぎると自分の影がなくなる。が、影を置いておくことで影移動のスポットとして

使えたり、かなり便利。但し影移動の出口に使うにはある程度の量置かないとはい出ることもできないからね。」

 そう言うとリューネは空中に置いた影を大きくする。

「で6が、連携ダークマター、連携保護色。そして影奪取。連携ダークマターはダークマターに変えたものを引っ付ける効果なんだけど、これは異常に汎用力が高い。まず連携先のデータを読み取り、変形する。例えば、ここにちょうど鋼鉄製の剣がある。」

 というと、ダークボックスから鋼鉄の剣を出す。

「で、これを単独のダークボックスで作ると。こうなる。」

 というと、反対側の手に黒い剣が現れる。

「これ実はそこまで硬くない。」

 鎧騎士が手をかざし、岩をその場に置くとダークマターの方で切ってみるが傷もつかない。次にミスリルの剣で切ってみると軽く傷がついた。

「なんだけど、これダークボックスに入れた後、ダークボックスに連携ダークマターで剣を出すとこうなる。」

 そう言うと闇がかたどり、それは普通に先ほどの鋼鉄の剣になっていた。

「これ自体は折られようが、”影”なので復活も簡単となり、しかも。」

 岩を切ってみると、先ほどより深い傷が岩についていた。

「この通り、威力に魔力が加わる。ついでに影なので、影絵の効果を受け付ける。」

 そう言うと鋼鉄の剣の形状が刀に変化した。

「という感じ。但し維持にものすごく魔力とMPを使う。これが欠点。ついでに鋼鉄の剣の再現には大体MP400欲しいからね。」

 その言葉に全員のざわつきが止まらなくなっていた。

「だから、普通に戦う分には普通の武器使った方がいいけど、これ実際かなり未来ある感じかな…。で、影奪取は文字通り”触れた影の支配権を得る”魔法。連携保護色は連携した魔法とかスキルの色を保護色にして透明化させる効果がある。但し、ずれると違和感出るのは一緒。ただまあ…。」

 というと、隣においた影残の姿が消えていく。

「こういう影残の隠蔽とかには使える。これも結構重要魔法だからね。で…7は攻撃魔法ダークブラスト、まあ今回は影からも出せる以外には特徴が薄いので実演は割愛。でもう一個が極悪。連携ダークボックス。」

 というと今度は鎧騎士が野菜のセットを持ってきた。

「これはスキルや魔法に”ダークボックス内部の物”を使う事ができるっていう連携。ついでにダークボックス内部で処理されるので、例えばこの野菜とかをダークボックスに取り込むと。」

 というとリューネから伸びた影が野菜のセットを包むと…それが野菜のてんぷらになって出てきた。

「こうやって料理済みで出すことができる。」

『おお―!』

「持っている生産系スキルと連携させると、それの処理済みの状態でダークボックスから出すことができる。但し一回はその行為を実体験でやったことがないとダメ。例えばこの天ぷらもてんぷらの作成工程をやったことがあり、さらにスキルが一定レベル欲しい。その条件を満たせばこういう事ができる。これを私たちはダークボックス加工と呼んでる。」

 南がやってきててんぷらを食べてみせる。があまりいい顔になっていない。

「うーんあまりおいしくないのですが…。」

「それはそうよ、作った人間の記憶に準じたものができるからね。その辺では万能ではないのですよ。ついでにおいしい天ぷら食べた後なら記憶が入れ替えれるから、そっちにできる。」

「流石ですわ。」

 南はそう言うと、又は講義場所の元の位置に帰っていった。

「ついでに火魔法、水魔法、鍛冶があれば金属武器が作れたり、以外と連携を使う事で広がるから、各自研究してみてね。で次が8位の連携影移動、そして闇魔法最大兵器”黒い世界”。」

 そう言うとリューネの体の周りを黒い膜が覆う、

「これが黒い世界。この黒いのが全部”影”。」

 そう言うと、その脇からリューネが出てくる。

「無論ダークマターの材料とか色々使えるようになる。でこれ、立体的になった関連で影絵だけでも相当操れるようになり、利便性が一気に増す。また立体的に影を使う事が可能となる。」

 そう言うと黒い世界でできた影が巨大な人型を取る。

「で、こういう事もできる。」

 そう言うと影の形が変わり、巨大なネルの姿になる。

「黒い世界にダークマター、幻影を連携。色も付けることでできた、巨大”ネル様人形”って奴。ついでにダークマター連携させてあるから、触れるし、触感も再現済みよ。」

 これには会場が熱狂のるつぼとなった。

「こうやって魔法には様々な可能性があるのよ。戻すわよ。で、影移動は”影で移動する効果”が付くようになるわ。戦闘移動に影移動を連携すると、途中から影に潜って移動できるから。短距離テレポートができるようになる。また、飛行と絡めると、移動距離もアップする。使い勝手が高い実戦的な魔法となるわ。コストが莫大だけど、」

 そう言うと…リューネの姿が消え去り、今度は南の背後に現れる。

「こういう感じ。で次が、9位の連携影残と影回廊。これは影残は影を残す効果を連携させる。例えば…。」

 そう言うと、リューネは鎧騎士に向かってレーザーを発射する。それを鎧騎士が手で受け止める。

「で、こうやって光系魔法に連携させると当然光がある関係上影が生まれる。その影が、一時的に自分が残したものとして使えるようになったりする。という感じで戦略的な広がりが生まれる。

ただし火力自体は最低に近いので、そこをいかに埋めるかが、闇魔法使いの本領発揮となるわ。」

 そう言うと、レーザーの発した跡から影が起き上がり、うねうね動き出す。

「で、ラスト、9、10位。ここまで来ると概念は理解できないと思うので何も言わないでおく、ここまで到達したら一度見てみるといいわ。公開するのさえ恐ろしい。というわけで闇魔法の講義は終わるわ。少し休憩をはさんで次は森と付与魔法よ。」

 そう言うと、リューネ自身は奥の休憩室に戻っていった。

「お疲れ。でも10は…。」

 ナオが休憩室でドリンクを持って立っていた。それを受け取ると、グイッとそれをあおる。

「影回廊と影時間の解説はまずいって。今までの全部の魔法が嘘になるレベルだからね。強さ的には。」

 影時間の効果は”影内部での時間経過を操る”魔法であり、高速化、および低速化が可能となるのだ。そして、影回廊は”影に触った生物をダークボックスに収納可能となる”である。但し入れた生物はそのままの形で出すか”有利な状態”で出す以外できない。回復、支援付与が可能となるのだ。ので、補助としてなら最強に近い能力があるのだ。無論人間を連れて、影移動で移動して輸送も可能だ。但し重さの制限が絡むが。その為にこの二つは最高ランクの機密となっていた。ついでに9でリミット扱いとなり、10は現在ヨミとリューネしか使えない。

「まあ、次の森魔法も極めてえぐいから、解説は悩むわよ。」

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