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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第8章 魔王バトルの章
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10-17 他力本願の真髄

 こうしてベストバウトとまで言われた『シャラVS鬼』はシャラで72万DPで勝利。 『リンクVSコクヨウ』は24万DPでリンクの勝ちとなった。5日目は『ナギサVS鬼』『七海VSエレノア』となり、ここで三日月側に誤算が発生した。そう南、リンクチーム合同で三日月のダンジョンに突入したのだ。南、リンク側としては妨害が考えられる三日月は最後に残して勝数を稼ぐのが基本方針だった。が、流石に”共謀禁止”とは書かれていないため、タイミングを合わせ南のチームとリンクのチームで合同して突入して戦う時だけ順番待ちすることになった。そしてもう一つの誤算が勇者が意気消沈し、どこに挑むのかで、論争となってしまったのだ。魔王討伐の死傷者数は聞いていたが、魔王が全員ここまで強いとはだれも思わなかったのだ。この時のために三日月は自分の元の従者さたちをつけ、万全の耐性だと思っていた。が相手はいずれも一癖も二癖もある魔王たち。コクヨウ、エレノアは論外としても七海、鬼の両名もあまりに強かった。南の持ち込んだ勇者を見た時にはナギサ含め、全員が泣き叫ぶ事態となった。まさか、キラリより強い勇者を持ち込むとか、彼らは

考えていなかったからだ。南もえぐいが、シャラもきつい。あの魔王と同程度の筋力持ちとか考えたこともない事態だった。最悪瞬殺も考えられたからだ。本来は実力を見て一戦の予定が恐怖で勇者が縮こまるなんて誰が考えただろうか…。

「こうなったら、映像だけでも、意地を張る、お前ら!」

「おう!」

「ナギサの援護に入れ、骨は拾ってやる!」

 もう、勝てとも言えない。元魔王軍のそろえた勇者でさえ魔王クラスを持ち込んだのだ。もはや、準備不足などではない…自分たちは劣っていたのだ。一か月という短期間で用意するとは到底思えない頂点がそこにあった。


「今までとは違う、凄い歓迎っす。」

 そこにはナギサと従者4名によるパーティ編成があった。ナギサを先頭にタンクのの大岩、援護の柳、弓の大塚、宮城が構える。

「私たちなら勝てるって思ったんだろうね・・・。」

 ミカが棍棒を抜き放つ。

「だと思うね、私たちをなめてる。ここまで、南たちいないと相当かかったし。ちょっと怒れてる。」

 実際ダンジョンは20階層に及び、南が連れてきたミーアが、糸まみれにしてトラップを不能化させ、ピーコックによる偵察をさせ、やっとほぼショートカットして、それでようやくここまで着いたのだ。

「雑魚ダンマス風情が!」

 いきり立つ連中にミズキはもう腹も立つ気が起きなかった。

「そういえば、あんたら、月下の庭園か、あのヨシカゲが行った先か。私は切り捨てられたんだよね…。ミカ、関係ない、吹き飛ばせ。」

 そう言うとミズキの肩にいた鷹が羽ばたき戦闘態勢を整える。

「もとより私たちはチャレンジャーなんだよ、あんたらにも絶対に負けねえ。」

「一応言っておくと、気が付いたかもしれないっすが…。…相当今までレベルアップしてるっす。レベルアップ効率は、強いやつと戦うたびに入るっす。なら負けても、強くなるっす。がさらにおいらたちは勝ってるっす。」

「だと指摘様は弱いだろうが!」

 宮城の声が大きく響く。

「あとの二人は見えたっすか?」

「…見る気もしなかった。」

 ナギサが答える。

「見えなかったんじゃないっすか?」

「何が言いたい?」

「リーメ君は言ってたっす、おいら才能あるって、怖いっす、自分の才能に。後、これ一度言ってみたかったっす。」

 そう言った瞬間、宮城の姿が消え…光となって溶けだしていた。

「そう、努力は実る。諦めなければね。」

 その間に鷹が、タンクの盾を貫きそのくちばしを喉元に当てていた。

「聞いた時は驚いたさ、そこまで上位陣は考え、計画する。どんな低くても諦めないってね、ホークやっちまいな!」

 ナギサが前に出るものの、鷹は一気に飛び上がり、旋回を始める。

「言っただろ、リーメ君の言った通りなら何とかなるって。」

 そう言うと、ミカがさらに棍棒を構える。

「そこの魔王、一つ教えてやる、棍棒はな…。」  

「反し3撃!」

 焦ってナギサが防御を行う。

「剣技なんだよ。無明閃!」

 そう言うと…刀ごと、棍棒が…二人を切り裂いた…。そして、そのまま二人は光となって消え去っていった。棍棒って、切れたんだ…相手…。

「ミカちゃん、強すぎッるっす。」

「いやあ、やってみたかったんだよ。ここまで上がったんだからさ、やっぱり刀にしておけばよかったかな。」


名前: ミカ

種族;ノブリス・オーガLV25

職業:英雄 LV25

ソウルレベル:3

Hp:27635

MP:283

STR:97653

VIT:2235 

INT:274 

MID:463  

AGI:42865  

MAG:29873  

SP:18、

DP: 4200万DP(ファクター適応中)


スキル: 身体強化LV8 投射LV10 剣王LV3 解体LV8 鬼の力LV10 隠身LV6 気配感知LV4、英雄の誉れLV2、高速戦闘LV1、加速LV6、打撃LV6、格闘術LV4

身体特徴:繁殖LV1 怪力LV10

所持金:2200万GP

装備:特製オーツの木の棍棒(3回戦闘で使用不能、DP2万で購入可能)、皮鎧、

称号:ダンジョンユニークモンスター 突撃隊長、リンクの従者、鬼の英雄


怪力LV10   (特異系) 

 ステータスのSTR2倍  必要DP 成長でのみ取得


剣王LV3    (戦闘系) 

 剣の王の武術 無明閃、剣王撃が使用可能。 上位戦闘術 必要DP 特殊


高速戦闘LV1  (戦闘系) 

 加速度の高い戦闘に対する適応が発生する。       必要DP 4500DP


英雄の誉れLV2 (特異系) 

 勝利での活躍度に応じてLVUP。行動成功時、部隊内士気+1、HP小回復  必要DP 特殊限定


身体強化LV8  (戦闘系) 

 MAGの値だけ MAG以外分全てのステータスを上昇させる、また、MAG以外全ステータス+MAG(常時)5分持続、MP50消費 必要DP成長のみ


打撃LV6    (特異系)  

武器を持った近接攻撃が得意になる、体感装備重量1/10、異種2刀流可能、各近接武器間スキル使用可能 必要DP 成長のみ

T

IPS:人とオーガの生命体が、優種となった姿。人とほぼ姿が変わらず。角が骨格の奥に少しあるだけとなるが、オーガとしての怪力が残り、ステータス特性に残るのみの上位種。伝説の勇者がこの種族であったという伝説も残る。

 

 リーメ君の話だと相手のレベルの総計が上がり過ぎると。ステータスが見れなくなるらしいっす。なので見えなかったと思うっす。この成長はどうも、勇者としての素質の成長ともう一つ従者としての成長が重なって強化されたらしいっす。その為普通の勇者よりさらに強化され、しかもオーガの特質も付いたので、それがすべて腕力に固まったうえに能力も全部そっちに行ったらしいっす。で、この英雄って奴は上位職、すなわち勇者と同列らしいっす。で、リーメ君が言うには普通の勇者に比べ、下から這い上がったやつは相当レベルが高い扱いらしく、10-30-50のレベルを突破したものだけが次の上位に行けるっす。で本来は30が上限なので、50に行くことは不可能っす。で、どうもこのレベル上限は従者の修正と勇者の修正と二つ上限をあげる能力があるっす。その為レベル上限は60となり、ステータスはさらに加速するっす。それで強化された超人みたいなものになるステータスが付き人に与えられるのが、この他力本願らしいっす。


 説明聞いてビビったっす。で、計画は”最初マッチポンプしてくれそうな人から順に周って戦闘して経験値を稼いで、後半に圧勝して勝利数を稼ぐ”だったらしいっす。僕たちメインとはこの作戦聞くまで思わなかったっす。ついでにミズキさんも、相方のホーク君もこれと同じくらい強いっす。僕一人普通人っす。寂しいっす。ただ、これはどちらかと言うとここまでこれたご褒美みたいなもので、普通はたどり着かないらしいっす。というより、この怪力だと、普通のドラゴンなら片手で持って投げれるらしいっす。後、鬼の力使った場合はコクヨウさんより筋力の総量勝るらしく、ドラゴンと勝負して勝てるらしいっす。但し、魔王軍上層部は基本物理対策抜群なので、ここからさらに工夫しないと攻撃がかすりもしないらしいっす…。世の中怖いっす。


「コア!」

【解析できません、大方レベルが相手のほうが高すぎて、部下のほうは魔王回廊通しても見えませんでした。主人は普通人と変わらないステータスですが…。】

「何だと!」

 三日月月光の慌て方は尋常ではなかった。もはや発狂に近い顔だった。勝てると思った試合を落としたのだ。しかも相手の圧勝で、終わるとは思わなかったのだ…。だが、あの強さを前に

圧勝していた魔王どもな何だったというのか、気が狂いそうだった。

「もうこれ以上戦闘はできない、仕方ない、今回は降伏する。」

「兄上!」

「これ以上生き恥を晒すなら死にたい。が私にはお前たちを連れてきてしまった。その責任がある。私は…。」

 ナギサの涙と主に月光は、泣き崩れた。

「私が!」

「お前が死んで何になる!お前は生きて…いや、私が生きなければ…。」

「師範!」

 月光も、従者たちも崩れ去っていた。

「すまないがコア。」

【はい。】

「ここから先のすべての戦いを棄権すると、本部に伝えてくれ。私にはまだ、この領域に立ち入る力はない。」

「…わかりました。」

 この後、『鬼VSコクヨウ』は力比べの上、コクヨウに軍配が上がった。最終的に力比べではコクヨウが負けたもののスピードと、闇魔法を駆使し、最終的に鬼ちゃんをほんろうし、22万DP

での勝利となった。これをもってしてこれ以上勇者の進行もなく、これの試合を持って、第一回魔王バトルは終了した。が、かけ事の結果と違い、ほぼ三日月を除く中で最弱であって敗北を繰り返したはずの鬼ちゃん達ゴブリン村が376万DPで1位、2位がほぼ挑まれなかったためリンクからのポイントしかなく、ぎりぎり勝利をつないだコクヨウが148万DP、また勇者が鬼ちゃんと、コクヨウに固まったため、戦績として、僅差でエレノアが3位、七海が4位途中棄権の三日月が5位という結果に終わった。

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