10-13 二日目 リンク VS 七海
次の日でのダンマスSNSは炎上含め大騒ぎとなった。初日の魔王エレノアもすごかったが、コクヨウ、七海の活躍が意外だった。特に理論外と言われた奇策”勇者で魔王”を成立させソロですべて挑むというスタイルにキラリがいないと南に不満を言う最初のダンマス一同を黙らせた。そして七海の10体分裂攻撃もまた意外だった。一騎打ちが何のその10人のパーディで挑む魔王戦は別のゲームとさえ思った。それが伝わるともはやルールの抜け穴何でもありの恐怖バトルとさえ全員が文句を言った。ルールは投げ捨てるものとか散々書き込まれていた。その中で行われたのは『エレノアVS鬼』『コクヨウVS七海』そして、トライ二日目にして行動を起こした『リンクVS七海』だった。どうも勝敗は別にして、リーメの戦術はひたすらの攻めを展開するようだった。
初戦のコクヨウVS七海はコクヨウが10万DPで勝った。速攻でコクヨウが勝ちに行ったスタイルだ。というの元々のスタイルだと。全くコクヨウに勝ち目がないのだ。元は単体攻撃か又は尻尾攻撃での物理攻撃メイン。だがそれは魔力体を持つ七海には全く効かない。単体の攻撃なら魔法武器爪をにできるのだが、幅の問題で全体を巻き込めない。そこでコクヨウは、ブレスに全力をかけ、一撃で全部を潰したのだ。そのまま七海たちは全滅したのだった。エレノアと鬼ちゃんの戦いもまた、エレノアの勝ちだった。これも瞬殺に近い内容だった。単純に透明な体を使い、腰から下をつかむとそのまま口元を透明な手で押さえ、窒息死にしたのだ。体勢を崩され、力が入らない状態にされた鬼ちゃんに手を出すことが出来なかった。その終了後に入ってきたのが『七海とリンク』の部隊である。ここもまた、入り口、即魔王城だったが、ここは牧歌的な…花畑だった。
「これは…。」
「ここは楽園にある魔王の間。一応私も本来ダンマスのLV10なのよ。サブだけどね。だからここにしてもらった。楽園の由来は。文字通り私の楽園であること。この…この庭園こそ楽園。」
白い花が咲き乱れその景色は幻想的だった。
「だからこそ、ここを守るために戦う、手は抜かない、私は弱いもの。」
「それ言ったらおいらもっす。」
「だな、勇者様は弱いけど…。」
「勇気があるわ。」
ミズキもミカも構える。
「知ってる、ステータスは見た。その能力の対策も立ててあった。」
その言葉に…リンクが驚いていた。自分に対策を建てる人間がいるとは思わなかったのだ。
「なに?」
「実は私の担当の勇者がいるのよ、だから私も従者なのよ。」
その言葉に実かとミズキが何かを察したようだ。リンクも何か分かったようだった。その引き攣った笑みがすべてを物語っていた。
「それはずるいっす。」
「その子は本人が弱くてもさ、こっちが強くなるんだよね。しかも、私たちは…。」
そう言うと追加で数人が現れた。
「10人分ある。後は分かるかな?」
それはもうリンクの勇者として、利点が全く奪われた状態のでのスタートを意味していた。そこから先は七海の蹂躙としか言いようがない。そんな戦闘だったその中に置いて…ミカは的確に一撃で攻撃を弾いてて、ミズキは魔法やモンスターを使いカバーしていった。が、人数と攻撃回数の差で、削られていった。
「無茶だよ、こんなの!」
「文句言わない、まさかこんな事が起こると思わないじゃない!」
ミカも限界まで防ぎ、ミズキも限界だった。
「一発一発が重い!」
「さっき確認して分かったんだけど、私が攻撃してるだけでもMPゲージがたまるんだ、。但し収益にはならないんだけどね。だから変に高いポイントが出てたの、今まで。だから君たちが攻撃する必要はないんだよ!」
「元の優しい七海さんに戻って欲しいっす!」
その言葉に七海たち全員が一度攻撃を止める。
「えっと…まず、あなたと私…会ったことあった?」
「いや、無いっす。」
その直後、ミズキの鷹が隙をついて七海の喉笛に食いつく。
「が!」
「私も元ダンマスなのよ!意地があるわ!」
七海さんが首元を抑えて、倒れ込む。それに合わせ全員が駆け寄るが…その直後全員が消え去った。
「勝ったのかな?」
ミカがふらついて立ち上がる。
「勝ったと思う。出よう、一応勝った扱いになってるはず…。」
「疲れたっす…。あれ、嘘っすよね?」
「いや、分からないけど、勇者の従者であることは乗ってた。あれは怖かった。勇者はつれぇわ。」
ミズキたちは歩いて、その楽園を去っていくのだった。収益は計42万DPであった




