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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第8章 魔王バトルの章
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10-7 紹介ムービーはご想像にお任せします。

 最初の画面はリンシュメルト王城が映っていた。

『亜人同盟の居城、リンシュメルト、そしてその中においてひときわ皆様に貢献した食料品店がある。皆様おなじみ米と味噌の”楽園ショップ”そのトップであり旧ダンジョンマスター。』

 そして次の画面には木に群がる9人に女性の姿が映る。そしてその中央の女性のアップとなりその顔が映る。

『最初期のマスターの一人にして古豪。”ドリアードの女王・七海!”魔王として参戦します!』

 大きな歓声とともに七海がライトに照らされる。

「と言うか戦えるのかニャ?」

「あの味噌とか、醤油売ってる人でしょ?」

「米もだ。植物関連の人だけど…あの人ドリアードだったのか。」

 イツキたちが呆然としてみている中、二人目の商会に入る。

『亜人同盟二人目の参加者はゴブリン村。旧魔王軍にあって魔王経験あり、この中世ファンタジーに和風で挑む!怪力無双の鬼が行く!』

 ゴブリンたちの大歓声の営巣の中、中央の鬼の姿に全員が歓声を上げる。

『旧5大魔王の一角、『鬼王』ここに見参!』

 そして、リーメ君の傍の少年にスポットが当たる。

「旧5大魔王なんてあったのかよ。」

「初めて聞いた…にゃ。」

「魔王なんて本当にいたんだ…。」

 その声に会場のざわつきが大きい、見た目は普通のやんちゃ系の少年だからだ。

『3人目はリューネハウス。竜の尾根に住むというドラゴンからの刺客。それはあまりに強く伝説であり、その容姿と戦略に定評のある伝説の!』

 画像には洋館を背に一人のゴスロリ少女が映っている。

『竜血鬼・コクヨウが、参加表明!冒険者界隈で有名なドラゴンでありその実力は未知数だ!」

 画像では龍に変身する彼女の姿と、スポットライトに当たるメイド服の彼女の姿だった。

「際物よね…。」

「あの…だぜ…。怖いよ。」

 イツキは怖がるが、一部男性から凄い歓声が上がる。まあ、外見だけで言うとアニメみたいなやつだからな…。映像はその間にも進み平原に大きな砦が映り、その頂上の絵だ。

『そして4番目はあの月下の庭園、元勇者のダンジョン月下の庭園より魔族至高主義が行く最強剣士。』

 月が映し出され、その光りの下一人の女性が刀を振るっていた。

「孤高の剣士・三日月ナギサ。魔王として決闘に挑む!』

 そして上がる歓声と、一人の黒髪の女…剣士の姿である。ポニーテールであり、スタイルはほどほどに良く、腕とか各所が筋肉質だ。

「怖いね。目つきが…。」

「にゃー。」

「私も大概だと思うけど、あそこまでじゃないわ。」

 そう言っている間に最後の映像…普通の森の中にある少し小さい城の映像になる。

『勇者の間に伝説があります。この魔の森にすむ魔王を倒せば願いが一つ叶えられると。世界に帰ることも叶うであろうと。その願いを幾多も打ち砕き、そして魔王として今も君臨する。』

 そして遺影像は城の中に進んでいき、そこにいる一人の女性のアップとなった。

『それが魔王エレノア!今回は特別参戦となります!』

 そして、視界の男の子と女の子の間に一人の赤いドレスを着た女性の姿にスポットライトが当たる。その姿と美しさに会場がざわめく。

「勇者の伝説初めて聞いたぜ…。というか一度ナオから聞いてはいたんだが。こうして聞くとあいつを倒す必要があるんだよな?」

「あの化け物にゃ?」

「ニャーコもそうか?」

「あれ、見た目より怖いニャ。絶対威圧感が違うニャ。」

「前よりよっぽど今が怖い。」

 野生の直感だろうが…。ちょっと理解しかねる部分もあるな…。

「今回はこの5名によって繰り広げられます。ルールは魔王同士により、魔王マッチ及び、魔王が支援する勇者による、勇者決闘の2フェイズに分かれ、各一戦ずつ戦ってもらいます。また期間中に戦えなかった場合は不戦敗扱いとなり、勝利ポイントは0となります。魔王マッチは基本ダンジョンマッチと一緒のルールとなり、一騎打ちが行われます。また、勇者決闘は通常のダンジョンアタックを行ってもらい、魔王を討伐した回数と一騎打ちで勝った数が基礎ポイントとなります。これに勇者決闘で稼いだDPの値の総計が掛けられ、そのポイントの多い者が勝者となります。また、開催期間中は参加ダンジョンの定めた生命体以外の部外者の立ち入りは禁止され、ダンジョンバトルは発生しません。また魔王マッチは、規定日に必ず発生し、棄権した場合は敗北扱いとなります、基本どちらも総当たり戦です。が勇者においては時間の関係上決戦に参加できる日数に限りがあります。が勇者は参加ダンマスであればどの順番で挑んでもよいです。」

「中々に戦略性があるな…自分の所に来た勇者を足止めしてもしすぎればポイントも入らねえ…かといって魔王の強さによるマッチング数もある。すなわち、戦略は無限大だ。」

「このバトルの模様はすべて、運営が録画し、全部公表されます。皆様はこのエキサイティング下バトルを余すことなく楽しめるわけです。」

 この言葉に歓声を上げる中、ダンマス達が頭を悩ませていた。

「だた、エレノアの実力については各ダンマス疑問があると思います。そこで…エキシビジョンマッチ兼、初戦といたしまして、この城の上層部にある決闘のエリアにおきましてエレノアと参加者の何方かが戦ってもらいます。挙手が無ければ私の方から指定して…。」

「私が行くわ。」

 手を挙げたのは三日月ナギサであった。 

「では、こちらに…ハーリス、お願い。」

「は。」

 そう言うと二人は会場の階段を上がり…会場を出て行った。

「後皆様、今回はどうせみんな賭け事、オッズがあるでしょうからこちら、公認勝敗予想受付行います。総割ですので、投票所に名前を書いて、ご参加ください。投票は、タブレットから行えるようになってございます。」、

 その声に歓声が上がる。イツキたちもタブレットを開くと、オッズが書いていあった。かけられたポイント数で、手に入るポイントが書かれているみたいだ。頭割方のオッズか。配当金が変動している。

「さすがナオだな…用意がいい。」

「流石ね…。」

「見せるにゃ。」

 オッズ表には対戦日時と、あと出場勇者と魔王のプロモーション映像までついていた。が…。

「なんか色々おかしい。流石亜人同盟というか、各陣営頭がおかしい。」

 イツキは頭を振りながら

「確かに…。七海さんの所が、キラリ君かと思ったら、シャラっている訳の分からない子になってるし、リーメ君の所は確か、リンクとか言う聞いたことない子、そして、リューネの所は勇者がいるはずなのに無記名。で、三日月が谷川?とかいう奴で。運営公認がなぜか美月。あの子楽園の店員よね?」

「意味わからないニャ。オッズの参考にならないニャ。」

「運営って大方、あの、ナオだぜ・・・。何もしないわけ無いだろ?」

「裏の裏まで使うタイプよね。」

「初回から全員ルールの裏つく気満々ニャ。」

 これは楽しみだが…。

「さて、会場は整ったもの用です、こちらのプロジェクションをご覧ください。」

 その言葉とともにこの城の屋上の塔が立ち並ぶエリアの塔の屋根の上に二人の姿があった。 

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