新年スペシャルSP9 新年初ケイブ テスト中止のお知らせ
みんなが休憩を始める頃、作戦室内は緊急会議となった。
「とりあえず、スポナーの位置は全部変えさせる、」
「後、レベルも問題よね。」
「ああ、1F1レベルアップではなく2F一レベルアップだ。と200Fはやめるつもりだ。まずい。」
確かにそうだ。今の環境で80レベルははっきり言ってやりすぎである。しかも配置次第では”巨大”モンスターも可能だ。
「あともう一つ問題が発生したわ。」
南さんは緊急で設置された会議でテーブルにいる全員を見渡した。
「なんだ?」
「キラリを説得しないと!」
「…なんだ?」
「あのキラリ表に出したら、妖怪呼ばわりよ!」
あまりに真剣で、唖然としているが確かにそうだ。
「どういう意味だわさ?」
「あんな髪の毛と合体して、髪の毛が飛ぶ勇者ってどうやってスタンピード対策とかに出すのよ!」
「…あ…。」
髪の毛からレーザーが出て、縦ロールを飛ばして格闘…どこの妖怪だよ。確かに。
「とりあえず、試験は中止、いいわね。」
すぐにみんなに連絡をよこして、階段を設置、そのままダンジョンを脱出させた。ついでに今後計画中に”帰還アイテム”かコアが直接相手して同盟ゲートを開け帰還させる専用の仕組みを作る事にもなった。但し商売も絡むので相当高くする予定だ。
「…あれでいいの?」
「実はあのスポナー問題があって、中断したのよ。で、改装して、対策追って終わりよ、みんなありがとう。」
出てきた全員を交え…僕が出入り口を開き浮遊島の雑貨店にある酒場に全員を転送した。ついでにこっちで休憩すれば寝る分含め、相当早く回復できる。、
「いいけど…あれでいいの?」
鎧騎士とは、ゲートをくぐった瞬間には、チームから脱出した。リューネさんたちは思い思いの席に座る。
「いくつか問題点が出て、それで…。」
「すまない。」
井原さんが立ち上がる。こうしてみると、確か綺麗なクールお姉さん系だった気がするが、この井原さんはどちらかというと人を寄せがたいクール系の男だ。
「今回の件を受けて、早速マップの見直し、そして追加マップの作成を行いたい、できれば後で、ドルカス。」
「お、おう。」
「たたき台用の汎用マップを仕上げる。で、組み立てにくいと言った場合は選択させるように作っておく、できれば商談を行いたい、野で、上の部屋でこもりたい。よろしいかな?後、鳥海…。」
「何だわさ?会長と呼んで欲しいだわさ。」
「どうも、こっちに来たら、首が全員引き戻された。なので、出る時にはゲートの展開を頼む、」
「分かっただわさ。アチシはこっちで飲んだ後にもう少し契約に詰めるし、音無ちゃんを送迎するだわさ。そう言えば南ちゃん。」
「何?」
「一応これ、ダンジョンのオープニング間に合う?」
「ああ、大丈夫よ、監視員を置いてある、できれば今日飲み食いして、で寝た分程度は間に合う筈よ。その為に6時間チケット切ったから。」
結構真面目だ。というより思いっきりこっちと空気の流れが違う仕事人間だ。もう少しゆっくりでもいい気がするけどね。とりあえず…お姉ちゃんが、普段の店員の格好で食事を出し、いつもの宴会になってきた。とりあえず、これで、試験は終わり…後は…オープニングだろう。




