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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
冬スペシャル 12/31+ā
329/1813

新年スペシャルSP8 新年初ケイブ バトル オン ザ スーパーキラリ

「あれは?」

「俺も知らんぞ、あれ。」

 作戦室の全員は流石のキラリの変身に驚いたようだ。知ってれば、リアの参加はさせなかった。

「一応、S級の手の内は基本ギルドも感知しないわ。というより私も初めて見た。」

 一応、キラリ補強計画で出された形態だが…こうやって見ると、髪の毛だけ桂で付けましたと言っていい…一応魔法少女然とした衣装にそこだけ色が違うドリルロール、ではあるのだが、実際この編成をしているキラリの本気はコクヨウさん並みに高い。というのもキラリの能力”輝く”の倍率の為ステータスが額面より増える上に様々なリアのスキルの倍率が上がり、それが本人に跳ね返ってくる。しかもステータスは数万レベルで存在し、それがキラリに加算される。ステータスが低いために普通勇者より毛が生えた程度というスペックはリアの能力により、魔王と一騎打ちしても勝てるほどに能力アップしており、その外見さえなければかなり強い。どうしてこうなった…。


 徐々にゴール地点に近づくにつれ、発覚してきたのは…。オーガの大軍であることである、

「行ってきます!」

 それに無口で手を振る龍姫達、が

『勝てるのか?』

『大丈夫よ、キラリはああ見えて、格闘戦とか、そっちも強いから隙が無いよ。』

 ただ、全員が見送る中、キラリはポーズをとる、

「行きます!」

 キラリが止まり、手をすっと大軍の前に差し出す。

「滅びのトリプルパニッシュメントレイ!」

 声とともに、縦ロールが起き上がり、それとともにキラリについたアホ毛が巨大化し、キラリの手と共に巨大レーザーが4発敵を飲み込んでいく…。

「流石だわ…。」


 光が収まり…見えた先には光となって霧散したオークの大軍と…無傷であるとは言い難い一体のオーガ、そしてその背後でかろうじて死ななかった偉そうなオーガの2体だった。

「ほう?」

 一体のぴんぴんしたオーガは手に持った刀を構え、もう一体は。よろよろと立ち上がる…。

「流石です。」

 ふざけた外見はともかく、破壊力の高い髪の毛にも驚いたが一応こう見えてキラリは”伝説の勇者”である。それと同じ能力を持つ三つの首ができるだけでもハイスペックであり…。

「では…トライアングルフォーメーション!」

 そう感想を飯野達が言い切る前にキラリは次の手…次の手…次の…縦ロールが二つキラリの髪の毛を離れ、空中に舞う、そしてアホ毛一本が巨大化してそれに合わせキラリが突撃を開始していた。よく見ると、その毛も顔が付いており、ドラゴンヘッドになっていた。これにはさすがにオーガソードマスターも目を見開いていた。

「…あれは何よ?」

「………妖怪縦ロール…。」

「あれが憧れの勇者様?」

「何かいろいろ違う、」

「あれは一応テイマーの完成系かもしれんぞ?あれが…。」

 初心者組の感想は流石にキラリに冷遇だったが、接近戦に持ち込んだ後、その隙間を狙い分離した縦ロールである”リオ”と”アグム”はブレスを放ち、3法からの攻撃により防御させないように、ダメージを与え、中央のキラリが下から。リアが上から攻撃を行いより立体的に攻撃を重ねる。最初のうちはどうにか剣戟で回避できたが、徐々に追い詰められ、十数分の戦闘後…。オーガソードマスターは…。隙間から一気に連撃をもらい…光となり消え去ってしまった。

『死体が消え去った?』

『これもテストだ。同盟のスポナーオプションに”死体を経験値変換”という文字があってな。流石に何出るかわからんからな。これも具合を見て見たかった。』

(神様も考えているのか…。死体を消去して”魔素”にすれば確かに、死体は消える、そして魔素は分割して体に取り込まれ、経験値化する、が、これ夢みたく見えるな…。)

 オーガキングは立ち上がると…キラリに突進をかけるがそれはリアの鋭い髪の毛薙ぎ払いに会い、海中に弾き飛ばされた…。そして海中から光の柱が現れ…死んだ事を証明してしまった…。

「解除…お願いします。」

「はい、勇者様。」

 キラリの声とともに、縦ロールの少女リアは。キラリの影から現れ…キラリの縦ロールは消え、普通のショートヘアーになっていた。

「あの…。」

「何?音無さん。」

「勇者になるのに縦ロールが必須なんですか?」

「…いや、勇気があればいいのさ、但し攻めるばかりが勇気じゃないからね、そこははき違えちゃだめだよ。」

 リューネもじっと様子を見ていたが…危機感はあった。一応ああ見えて4連パニッシュメントレイは本来勇者たちがパーティを組む中では最大火力だ。余剰とさえ感じていた。が実際は生き残り、キラリがリアを使った立体攻撃を仕掛けなければ倒せない強敵だったのだ。という事は、この80Fの敵は相当強い事になる、ちらっと見た敵のレベルは上位職、上位種族でカンストではないが、それに近く、ステータスも1700前後だった。キラリには勝てないが、並の勇者では勝てない。しかも戦闘は経験のある冒険者の刀捌きそのものだった。だからこそ…限界が近いと思った。

「クックック、苦戦しているようだな…。」

「教授?」

 後ろから歩いてきたのは…テスター最後のパーティである教授とネルだった。

「一応後ろから観戦させてもらった。この調子だと120Fは無理だと思うぞ。」

「やっぱり?」

 リューネもそれを理解していた。最低でもこの戦闘に初心者組はきつい、そう判断できた。そしてダンマスが部隊を率いていようが、このフロア段階で消費DPもきつく数値調整が必要だとも思った。

「我々だけならともかく、一般人を入れるとなるとこの前後ではもう相当育たないとたどり着かないだろう。」

『一応、ボスの確認だけしてほしい。それができたら終了でいいか?120以降はたどり着くに問題があるからよ。』

 迷宮全体から声がする。ドルカスの声だ。向こうもその判断だったらしい。

「分かった。でも…。」

 リューネが先に歩くと…こつんと壁に当たる、透明な壁だ。

「これ、極悪じゃない?透明な壁か…って事は…。」

「一応休憩できるな、モンスターの出て来たであろう扉がそこにある、そこを抑えれば休めるだろう、休憩してボスに行こう。」


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