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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
冬スペシャル 12/31+ā
328/1814

新年スペシャルSP7 新年初ケイブ スーパーキラリ

「でもこれ…きついですよね…光の6レベル持ち込まないときついなんで…。」

「そう思うわ。しかもちょいちょいトビキリウオが来てるから張り直さないといけない。」

 時々鳴る、ビチビチという小魚の激突音に全員が…顔を青ざめ歩いていた。

「これ…生きて帰れるのか?」

「分からないわよ!」

 流石に初心者チームももまた、田中さん含み恐怖が勝ってきていた。

「野営も難しいですね…。」

「距離次第だけどね…。」

 魔法の維持は意識がなくなると途絶える。これは魔法使いの常識だった。そしてこれが魔法使いの欠点でもある、精神は疲労し、寝たいのに寝れば安全は確保されない。奇襲やとっさの事態に弱い。そしてこの橋は視界がふさがれ…。橋の下からの奇襲が来る。なので橋の上は安全地帯ではない。リューネからすれば海上の危険モンスターである”弾道マグロ”が来た場合は崩壊の危険性があると思っている、魔界にしか現在生息が確認されていない”マグロの魔物”モンスターでマグロの2倍近い大きさでしかも”群生”というモンスターで闘争心も高い。その為時折回遊しているクジラのモンスターの顎クジラがボロボロで浮かんでいることもある。それ位に強いモンスターだ。トビキリウオの上位ともいえるモンスターだが、これはまだ出ていない。

「距離…ですか?」

「この調子だと、部屋数繋げて無理矢理巨大”ワンルーム”にしてあると思う。だとすると、敵の数も怖いわよ。」

「大軍のお魚ですか…。」

「…ちょっと待って、何か先の方にいる、」

 どうもざわつくというか…。声が聞こえる…。

「初戦闘ですか?」

 今回の初心者側のパーティリーダーの音無が武器を構える。

「どうする?実践テストしてみる?」

「あ、一応、皆さん、できれば僕に任せてください。」

「どうぞ。」

 すっと出てきたのはリアとキラリだった。

「このために練習を重ねましたわ。」

「うん。」

「「必殺!ロール合体!」」

 その言葉にリアの盾ロールとアホ毛がが…射出され…作戦室から見ても異様なピンクのキラキラを経て…いや無駄に左右とか上下とか動くな…。そしてしばらくするとなぜかキラリのショートヘアーとドッキングした。その頃にはリアの姿はない。確かリアは右のロール、左のロール、そして一本アホ毛。その三つを首としたヒュドラである、なので、あの三つは文字通り”首”である。そしてリアは”使い魔”機能があり、本来はないはずの憑依を持っている、その為、お互い合意なら共鳴憑依が可能ではある…ではある、大事な事だから2回言う、そうなんだ。だけど、だからと行ってバンクシーン付きの合体をする必要性はどこにもない、断じてだ。

「「「…。」」」

 初心者組の眼も痛い。呆れている、ついでに髪の毛の形だけは盾ロールお嬢様になったキラリが立っている、

「正義のために今日も行く!」

「正義の縦ロールが火を噴きますわ!」

「「まさに最強!愛と正義と萌えのスーパーキラリ!参上!」

 縦ロール込み、キラリがポーズをとる。そして起こるまばらな拍手。一応田中ちゃんとコクヨウさんは拍手している、が、まああまり好評ではないようだ。

「どうです1?」

「うーん、30点。」

 リューネさんの評価はあまりよくないようだ。

「え?」

「だってもう少し声張らないと、」

「そうです、こういう時は強いんですから、キリッと、ピシャーンしていただかないと、」

 いや違う、そんな恥ずかしいのするなよ…。痛いぞ。それが作戦室と、初心者組の一致した感想だった。

「あの?それは?」

 葉隠さんが指差すのは、ピコピコ動く髪の毛だった。

「あ、これ?私の娘、一応ドラゴンよ。」

「そうですわ。」

「あ、よろしく…。」

 縦ロールと、アホ毛が丁寧にお辞儀をして挨拶している、一応本隊もあり、そっちはドラゴンヘッドとなっているが…。縦ロールにあいさつされて戸惑わない勇者は知らない。

「何かいろいろ負けた気がする。流石勇者…!」

「………意味…。」 

 作戦室の空気も冷えるし、鎧騎士も当然無反応だ…いや正確には…唖然としてるんだろうな…。

「では行きましょう!」

「頑張れ勇者。」

 なんとなく初心者組がキラリからそろーりと距離を離す中、全員の行軍が始まった。

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