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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
冬スペシャル 12/31+ā
325/1812

新年スペシャルSP4 新年初ケイブ 500kmブリッジシャトル

 一応、全員というか、教授は休憩室にはいない物のというより、ちらっと方向だけ見て砂漠を堪能する方向にしたようだ。ネルが全員がいなくなったのを確認後に風の精霊を呼び、教授に付けたうえで、二人で飛行してスピード展開となった。こっちも彼女は計算外だったようだ。

「じゃ、次の問題エリアだ。井原の。」

「ああ、楽しみにしている、ギルドが誇るS級とやらがどこまでできるのか、楽しみだよ。」

「だわさ。」

「どういう事?」

「担当は花木だ。がこいつは元々千鳥万花にいて、で交換留学生だ。」

「水の巫女で、雨のダンジョンマスター。花木でございます。」

 思いっきり南さんがいなくてよかったが。少し青みが買った白の袖の長いローブを着た女性だ。で、雨か…。

「はい、今回はこの企画を聞いて井原さんがどうしても作りたいって事で、…2番煎じとなりますが…。」

 いや、それ以上に彼女は…すっごい南さんと被る”聖女枠”の清純な女性だ。が…全員は見逃さなかった。その脇で金髪イケメンがいて…”リア充”だったって事だ。


「・・・。」

 鎧騎士はじっと…先を見つめていた。そして考えていた。

(いやあ、凄いねー。これ。)

(どうするの。お姉ちゃん。)

(エレノアは?)

(寝てる。)

 目の前は一本の橋であり、その先は見通せない、しかもエリア内はずっと雨だった。そして、時折出てくる…魚の群れ。どう考えてもトラップがある橋だ。しかも雨は体力を奪う、

「えっと、ここが80階ね・・・って!」

「…トラップがある可能性が高い。」

 普通に見れば橋があって雨が降っている、先ほどの砂漠とは全く対照的な雨のダンジョンであり、海上ダンジョンだ…がそれだけとは到底思えない。


「えっと…。」

 花木さんが作戦室で言いよどむ、全員が動かないからだ、向こうの会場もだ。

「これは…確か最大なので、”500kmブリッジシャトル”というダンジョンだ。が今回はテストという事で、50kmで設計した。雨がメインというダンジョンという事でこれだ。雨が地味にいやらしくさせてもらった。」

「何だそりゃ?」

 全員が思ったに違いない、井原さんが淡々と語るが、このタイプ大方、話すと長いか、きついタイプだ。

「ああ、ゲームでよく橋で全部終わるゲームとかあってね。一度でいいから橋があるだけのダンジョンを作ってみたかったんだ。当然トラップも仕込んだ。バトルもある、」

 うわ…。前の砂漠は、なんとなく事故だけど、これは違う、任意で狙った上でにロングランだ。

「井原作品は、井原の本気度によって難易度が天と地ほどの差もあると聞いてる。今回は?」

 ドルカスさんも、確かにこれは図り切れないだろう、有名制作者が作った”やってみた”とか、事故が出る可能性もある、

「ああ、ちょっと頑張ってみた。ついでに低い数値をひけば当然難易度が下がるように設計されている”変動難易度”製だ。」

 全体の空気が凍る、椎原さんもだ。井原作品…か…ここまで凄いのか?

「トラップの説明するだわさ、訳が分からないだわさ。」

「ああ、当然ながら、雨で”視界”を一定以上発揮させない、その上雨は全部”塩水”で形成しているから錆びたり、金属とかに張り付く、徐々に体の体力と鎧を痛めつける。そして直線を高速移動させないように定期的に壁を設置し、最悪衝突死してもらう。無論海の中は海水だからトビキリウオをはじめとした凶悪モンスターを配備、入ったら又は橋を渡っていて”野営”させない。で、今回は40階分余裕がある設定だから、ちゃんと砂漠では平面だったのが、直線にしてあり、さらに長い。」

 なんだろう、穴という穴を全部塞いだダンジョンか?野営禁止ダンジョンとか…怖いな…。

「それ、キルダンジョンだわさ。」

「低いレベルをひけばいい。出ないなら、引き上げろ。撤退の英断もまた戦士の条件だぞ。」

 椎原さんの時は、商売への妥結のみで、いろいろ計算不足だが、井原さんの場合はそれもないのか…。分かった上で…。500kmだ。よくこれだけ長いと”飛行で移動”すればいいと考える、が、大方天上いっぱいまで壁を張った上で、妨害にしてあり、気力を奪うって事か…。さらに雨で体力を下げる、見た目の数十倍危ない。


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