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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
冬スペシャル 12/31+ā
317/1815

9-冬SP9 12/31 パンダ同好会

「こちら、儀式の様子と、貴族たちへの挨拶表です。」

「…こっちは祭事用に育てた”ブルグスティ”の討伐完了したぞ、」

 ブルグスティはパークボアの魔物化した姿で”小山”程度に巨大化したイノシシだ。食べ出があるという事で、最近は時折森から放出しており、これを食べる事がカナン国での祭事となっていた。その為、必須行為とされていた。

「母さん?」

「ちょっと待ってね。アル、」

 徳永が、養子である、王子のアルが袖を引く中、書類をチェックしていた。

「年末の祝いですが、葬儀も行って欲しいとの依頼が。」

「ネル派の祭事長が来るよね、」

「はい、司祭が来るそうで。」

 柳田以下、会議室にはパンダ同好会のメンバーが集まる、

「一応今年は安定してるけど、モンスターの流入は?」

「最近は狩人が育ってきたので、後、冒険者数名が確保できそうで、今のところ、かなり来ることになっています。これで技術が伝われば。」

「あのエミリは…。」

 エミリは、ネル管轄の”ハイエルフ”の一人だ。

「どうも、この森に相性が悪いらしいのです。燃やしたいなら別ですが…。」

「ダメだ。燃やしたら、一か月は延焼収まらないぞ。」

「となると、こっちで、私の部隊も一応、インスタンスダンジョン周りをしているんだが、やっぱり休みかね。」

 新井も書類を見ている、ギルド謹製”空撮データ”による。”インスタンスダンジョンデータ”だ。これにより、間引くことが可能となっているが、ダンマスが生まれる場所でもある。

「休ませてくれ。一応ギルドから支給品も届いてる、私としては、ここまで大盤振る舞いだと思わなくてね。帰還をしないとまずいと判断している。」

 柳田の顔も暗い。冬は雪が積もりやすいこの”カナン国”では冬はお休み期間なのだ。雪が積もる上に、山中の見回りもきつい木々が深いうえに村が無いのはわかっているので奥地迄監査が行き届かないのだ。

「でもいいじゃん、クリスマスケーキでしょ?」

「総長!」

「…ケーキなの?」

 ダークエルフの女性陣が顔を上げる。

「どうも、水あめの技術の安定化が手に入ったそうで、後、卵と牛乳も安定生産に入ったらしく、ケーキが今日の冒険者定食セットでしたね。」

「何!大事じゃないか!」

 新井が大声を上げる。

「俺、苦手よ、甘いの。」

 フラッグマンが苦笑いしている。ケーキは甘いのが多いので女性陣にはついていけない感じだ。

「チョコはないそうです。カカオ豆が南で発見できればいいのですが。」

「あるかもしれないって話があったな。」

「でも防衛ライン上から、どうやって説得するんだ?国で配給も出来んぞ、ひっそりソロクリスマスケーキとか、異世界に来て上級者したくない。」

「母様、なんで一人でケーキ食べるのが上級者なのですか?」

「聞かない方がいいこともあるのよ。」

 徳永の目線が冷たい。確かにクリスマスで、服屋の書類が忙しくて一人でカンズメ食らって職場でケーキ食べたよなー。確かにしょっぱかった。

「西から来たことにしてはどうだ?港町あるし、」

「西ですか?」

「西の平定が終わってないぞ、連中に動きもないし、北は?」

「北は…ドラゴンバスターの更新が止まってるという話がある。何があったのか?」

 竜王の住処の売りが”ダンジョンバトル配信”である。その為、良く、この城の攻城の具合が放送され、手を抜くに抜けない状況下になっている。売りが”負けても配信”なので、うかつに手を抜くと、そのことが放送されてしまうのだ。その為、ある意味厄介である。ついでにランキングでは柳田につく”戦闘巧者”であり、実際闘ったことがある彼らからすれば、質が悪いのだ。通称”動画配信ダンマス”というものだ。その為、資金懐柔が難しくなったのだ。

「分からん。どうも、ギルドが偵察してくれているのだが。何が起きたのか…判断つかん。」

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