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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
始まりの魔王 高橋直の章
31/1810

3-2 帰ったら、冒険者が来てた(真顔)

 そしてやっと帰ってきた…木の小屋の魔王城。実は魔王城は”今まで使ったDPの1%を改造費として充てられるという特典施設らしい。現在…1日10万DP使ってるので1000DP分は

魔王城の施設とかの購入にDPが回せるのだ…がこの容量で豪華な城を作って勇者を待ち構えるのがポイントらしい…。ついでに現在回送費420万DP使ったらしくその1%4万DPが

魔王城に使える、ついでに設置位置はダンジョン領域内なら移転可能。およびリスクなしだ。ただ、移動には”ダンジョン関係者含む魔王以外誰も移動の瞬間見られてはいけない。”という

条件が付いている。ので、今はエレノアは返して…そうだ…ちょっと試すか…。まずはエレノアをダンジョンに入れる。で、魔王城と自分だけになって…。移動ボタンぽちっと…外に出てみると

「知らない天井だ…じゃなくて知らない森だ。」

 なんと移動成功してしまった。どうも、魔王以外に見られていなければ中に生命があっても移転成立するらしい…すなわち、魔王城ごとならダンジョン領域内テレポート自由なのだ。やった。

ただし、魔王城単品だと誘因効果1が付いているので少しは人が…。後、この魔王城は”ダンジョン”に入れない。という特性がある。そのため行ける位置は限られている。

【ダンジョン内に侵入者確認。盗賊の洞窟に侵入者アリ。】

「どうした!」

 確かエルフの里でカバーしてあるはず…はず…そういえば訓練用に今は村をエルフ村をジオフロントに送っておいたっけ…。とりあえず、どうしよう…。


 俺は冒険家プラーク。とある町で聞いた伝説の白い粉を求め魔の森に入っていった。それは今は亡きエアヴァンゲルの領主が滅ばされる前の事。それを求め、このあたりの都市一帯を捜索したり

検証までかけたという伝説のアイテム。それを聞いた俺はいてもたってもいられなくなった。そんなすごいものがあるのなら、見てみたい。魔の森は危険なオオ蜘蛛がいるという話で人々が

止めたが、そこにいるという伝説の行商人を探すべく俺は魔の森にいると思しき行商人を探すのだ。そこは比較的動物が活発ではあるが、昔みたいなプレッシャーは感じない。昔は入るとすご

いねちっこい視線を感じ怖くて逃げだしたんだよな…。でもこの奥に伝説の白い粉があると聞き。武器をもち山奥を進む。謎の里があって、そこに白い粉が置いてあるそうだが…。もうかれこ

れ4週間は進んだ。もう疲れたぞ…。但し手に入れれば大金が約束されている。頑張らないと…と思っていたら、しばらくすると少し開けた箇所に出た。そして高原が…あれ?あそこ…洞穴な

いか?…。

「ここは…。」

しばらく洞穴に進むとそこには洞窟があり…どうもここ生活の跡があるな…。木が燃えた跡がある。がそれ以上にここの空気はしょっぱい。なんだこの洞窟は.真っ暗で…なんか奥で…何かぶつかった…。

なんだ?人影?そしてなんか部屋全体がしょっぱい。

「あなたそこで何?」

 その声とともに洞窟全体が光に包まれる。そこには色白の美少女た一人そして背後を見ると、人型の何かが作業をしていた。ただその大きさは自分の2倍ほどの大きさだろうか…。

「何…と言うと?」

「うーん。…通じてない。何してる?」

「迷った。」

 嘘はついていない。迷ったのは事実。但しその”伝説の行商人”を見つける旅だがな。

「………。」

 彼女はじっと上を見つめていた。

『うん。何も知らないなら、ちょっとお迎えするよ、こっちまでお願い。』

「なんだ!今の声は!」

「聞こえたんだ。」

「ああ…。」

「これは直さないと、でもあなた。運がいい。こっち来る。悪いようにしない。」

 ただ、なんというか、ここから離れたくないというか…。

「来ないと、君、この土のシミになる。それ好きじゃない。」

「分かった。」

 確かにあの奥には何というか、抗いがたい誘惑があるが仕方ない。

「あの奥に行って生きていた人、いない。」

「そうか…ついていくよ。」

 そう言うと洞窟から出てしばらくすると、小さな木の小屋がある。なんか変な模様が描かれた看板…だな。趣味なんだろうか?

「こっち来る。」

 彼女は日の光に当たっていると色が白く、というかこんな危険地帯の森の奥なのにかなり美人だ。どうして…いや、ここに住んでいるのか。木の小屋の中には少年が一人、椅子に座っていた。

というよりテーブル…と椅子が4つ…奥は別途か…この美人と暮らしているのか?

「ネル。どうしたんだい?」

「うん。この人、迷った人。連れてきた。」

「そうかい、僕たちと一緒だね。」

「すまない、君たちは何者だ?」

 流石の俺でもこれは意味が分からなかった。

「先にそちらから名乗るべきだと思う。」

「それはすまないな、俺は旅人のプラーク。道に…いや君たちは聞いたことあるかもしれない、この辺に集落はなかったか?」

「集落?エルフの?」

「エルフ?聞いたことないな。」

「僕を昔助けてくれた人たちがいてね。その人たちがエルフと名乗っていた。」

 その言葉に光を見た気がした。

「その集落に連れて行ってくれないか!」

「ちょっと声が大きい。耳が痛いよ。」

「あ、すまない、興奮していた。」

 ついに見つけた手掛かり…。

「ただ、その集落は相当遠いので、案内できない。けどなんでそのエルフの里を探しているんだい?」

「ああ、すまないな、君は聞いたことあるかい?伝説の白い粉って奴さ。」

「伝説?」

「ああ、旅で聞いてね。ある領主が気を狂わさんばかりに狂乱させたという伝説の白い粉を見てみたくてね。それでいてもたってもいられず来たのさ。」

「それって塩の事では?」

「塩?」

 確かに高いがそれは結構どこにでもある調味料だ。でもエアヴァンゲルは鉱石と岩塩で生計を立てていた街だったはず。それが塩?

「そうだな…ネル。聞いていいかい?」

「何?」

「あれ教えてもいいかい?」

「うん。」

 彼女は大きくうなずく。

「エルフたちに言われて僕たちはあるものを作ってるのさ。」

「何を?」

「塩。」

「塩?」

 塩は掘るものであり作るものではないはず。何を言っているんだ?

「エルフたちに教わってね。で、エルフたちに迷っているところを救ってもらったお礼にここで、彼らの秘術である”塩作り”に参加してるのさ。」

「そうなのか…秘術か…見せてもらえるか?」

「いいよ、おいで」

 少年は立ち上がると軽い足取りで…さっきの洞窟に戻っていくじゃないか。あれか。でもまあ、この少年というか少女というか…幼いのにかわい

いな…つい欲情しちゃうね。そういえば一か月もご無沙汰なんだよな…。

「この洞窟は、エルフたちが見つけた”しょっぱい水”が出る洞窟の一種さ。」

「しょっぱい水?」

 奥に入ってみると、木の人形が三つ何か作業をしている、ついでに言うとすごいしょっぱくて蒸して、暑いぞ、ここ。でもこれがしょっぱい水?そんなもの初めて聞いたぞ。

「エルフたち森の民は、これをたまたま見つけて、これの水を乾かすと塩が取れると言っていた。で、そこの人形たちもエルフの秘術さ。」

「これが?」

「ああ。そう聞いた、僕もよく分からない。が実際動いている。」

「だろうな。」

 こんな期の置物が動くなんて聞いたことない。

「で、ここでしばらくするとこの、塩ができる。彼らはその塩をずっと作ってるのさ。」

 そう言うと少年はどこからともなく杯を取り出すと、人形の労働している箇所のうちの一か所のところにある白い粉を掬ってきた。

「これが…。」

 それは今まで見た塩と違う、白い…粉だ。もしかしてこれが白い粉か。

「さっきの話を聞くと、エルフたちがもしかしたら街に来たのかもしれない。ただ僕はそれが分からないけど。」

「舐めていいかい?」

「どうぞ。」

 それを一口舐めてみる。その瞬間電撃が走る。これはあまりの旨味に脳が混乱する。これはあかん奴だ。言葉が狂うほどにそれはうまい。これは凄いな、これが伝説の白い粉か?

確かに塩なら食べれるし、この味なら狂うのも頷ける。

「これを作っていて、で、僕はこれを時々取りにくるエルフたちに渡す仕事をしているんです。」

「そうか…。」

 これは大きな発見だ、森の中に塩鉱山があるなら、それは凄い事になる。でもよく考えてみたらエアヴァンゲル近郊には鉱山が多い事はありえないことはない。ならこれもありうるのでは?

そしてこの凄い塩。これは世界を変える破壊力だ。これを持ち帰らなくては。これを持ち帰れば、一生遊んで暮らしていける。

「これを街に持ち帰らないか?そうすれば君は大金持ちになれるぞ。」

 周りを見た渡せば大量にこの塩がある。これを多く持ち帰るには、この子を抱き込み、運ばせる。

「いえ、恩人であるエルフたちが来るので、それはできません。」

 それはそうだろう…こんな大きな化け物が作れる秘術

「なら私が行く。」

 ネルは手に持った袋で、塩を掻き入れ始めた。

「この子は?」

「エルフの子さ。僕の恩人の一人でもある。」

 よく見ると耳の部分が長い、珍しい特徴があるな。まあいい、この子をどうにかすれば塩は独占できる。そうすれば。

「どこに持って行くの?」

「それは大きいならエクトネーゼか?」

「エクトネーゼ?」

「ああ、大きい街さ、そこには人もいっぱいいる。」

「うーん。」

「僕は君に助けられた。行ってくるといいよ、僕は待ってる。」

「分かった。ナオ。塩持って行く。」

「君も珍しいからきっと…いや、きれいだから…。」

「行くなら早くいく。」

「分かったよ。塩持てるだけ持って行こう。」

「分かった。ナオは家で待ってて。私、行ってくる。」

「行ってらっしゃい。」

 こうして俺のエルフの子を連れた凱旋が始まったのだ


 僕はプラークとか言う旅人と、重い荷物を持ったエルフの子を見送った。

「後は待つ、それがいい。」

「ネル、お帰り。」


名前:ネル

種族:始祖エルフ LV20

職業:ユニークダンジョンモンスター、農家LV10

ソウルレベル:LV3

HP:520

MP:720

STR:142

VIT:58

INT:222

MID:224

AGI:322

MAG::524

必要DP=224万DP


スキル:森魔法LV6、農業LV6、解体LV2 弓術LV1 林業LV4、教示LV4

    色白の美形LV1 眷属召喚LV1 アルマッサン語LV1

称号:始祖の存在、ナオの眷属(忠誠度+)ダンジョンユニークモンスター 

   エルフの族長(エルフからの好感度+1)

所持金:なし

森魔法LV6   (魔法系) 森魔法LV5+(森林召喚、霧の結界、指向性成長)のセット

         植物マニア垂涎の魔法セット。 必要DP 成長でのみ取得可能

農業LV6   (学術系) 農業を行う上で必要な知識を持っている。(農作物生産、土壌改良、         苗木、品種改良、接ぎ木)の知識。中位知識。 必要DP成長でのみ取得可能

林業LV4   (生活系) (木こり、木細工、実採取、木加工、苗木育成、間伐知識)の複合技         能。上位知識。必要DP 25万DP

教示LV4   (学術系) 持っているスキルの知識で授業を行うと、全行程教授時、理解度が高         ければそのスキルを聞いたものに与えることができる。 必要DP 40万DP

眷属召喚LV1 (特異系) 自分の眷属を作成する。自分の種族が同じ者をMPをDPに見立て

         通常召喚を行う。一日一回のみ,最大消費50 必要DP 200万DP


「コアに送ってもらった。話は聞いた。」

 そう、プラークについていったのはネルではない。エレノアの分裂して変化させた姿である。というのも、元々ネルは力がそんなになくて、塩という重いものを大量に持たせて一か月も運べるほどは

頑丈ではない。そこで、ネルの姿になってもらい(僕はいつも身につけているエレノアの変身体)対応を軽く打ち合わせた。というのも、ダンジョンに入っていないとダンジョン無いと時間が違う

為に連絡しにくいのだ。緊急性あるので、やってみたのだが…。ついでにあとで辻褄合せる為に呼んである。

「後で旅の様子は伝えておくのです。」

「エレノア…。」

 そう、合成で後でネルに変身したエレノア(分身)を本体で食えば記憶は統合できる。位置はダンジョン領域で確認してある。これで、新規開拓が可能だと思う。今度こそ成功させる。エルフに市民権を。まあ、向こうで商会作ってくれれば、それでいいのだが…。その辺は分裂ネルに期待しておこう。但しちょっとやることが多いな…。後で、向こうに行って部下のエルフに数人見張らせておくか…。僕は魔王城に戻っていく。それにエレノア達付いてくる。

「でもここがばれる。」

 ネルも不安もわかるが

「後でログハウス立てて、ここはごまかしておく。それに…。」

「それに?」

「元々ここはばらす予定だった。だからこれでいい。そのタイミングがずれただけさ。」

「ならいいけど…。」

「僕は一人ここで、見張りしてるさ。ただ…最悪戦闘は覚悟してくれ。」

「分かった。ナオは守る。」

「です。フフフ」

 少しエレノアの笑い方が怖いよ。ちょっと黒い…。いやそれはネルもか…。

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