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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
番外編 2年前のあの日
301/1813

9-番外編9 二年前の僕 親に言いつけるぞ、ってやられるとつらいね。

 その数日後、ヤマシロ君がうちの店に来ていた。、朝起きたら4人がいた。死ぬほどびっくりして、慌ててドアを開けたよ。

「な、何の御用でしゅ。」

 いた、思いっきりかんだ。

「ギルドの方から聞いてここで店を構えていると。で。」

 後ろにいたのはハイエルフの一人、エクトネーゼ担当のギルマス、バランだ。ついでに髭のおっさんで、かなり荒っぽい性格だ。

「いくつか君に聞きたいことがあってね。」

 …僕の顔見ても、そしてハーリスを見ても反応0か…。最初の頃は只気が付かないだけかと思ったが、これで確信できた。僕の事を認証できていない。大方、一般人がいるとしか感じてない。後で神様説教だな…。

「何の…ですか?」

「畜産の首輪に関してだ。これの製作者を教えて欲しい。」

『えっともしかして、思いっきりハイエルフと会っていて、全く気が付かれなかったんですか?』

『念のためのセーフティで、追放後に僕とみんな全部面接して、行先、そして指令を全員に渡したし、僕の事を覚えているのとか、聞き取りで確認したんだよ、全員ね。それが、全く覚えていないなら。って事。だからこの時に確信したんだよ、ああ、探索が無駄だって。』

『こんな面と向かって話してさえ報告がないとか…』

『お姉ちゃんストップ、南さんが震えるぐらい殺気が出てる。』

 4人の面持ちが固い。

「…立ち話も何ですから、奥にどうぞ。ハーリス、お願い。」

「はい、ナオ。」

 ハーリスが奥に向かうと…僕はカウンター裏から、テスト用普通牛乳を取り出しておく。DP製の物だ。

「では入らせてもらう。」

「今、かたずけさせていますが…首輪がどうしましたか?」

「一つ聞きたい、これのベースはあれだよな?隷属の首輪だよな?」

「そう聞いてます。」

 言えない隷属の首輪の改造は実際かなり高等な魔法が使えないといけない。それが上級魔法の儀式魔法だ。儀式魔法は5レベルまで一切何もできないという欠点がある、魔法を行使するに必要なパーツが5レベルまで全くなく、道具、知識が欲しいのだ。また規定通りにやらない場合一切効果を発揮しない。但し、この魔法恐ろしい事にその条件さえ満たせば全現象を魔法化するという。文字通りのチート魔法である。そして、それで解析が成立すればどの魔法、どのスキルの効果でさえ製作可能なのだ。但し発現しているのを”一定時間見る”必要があり、最も困難なのが見て、それの回路図を理解して、さらにそれを書けなくてはならない。という工程である。ついでに見れても、その膨大な回路図にINTが足りない場合は死亡さえありうる。というもので、極めて危険な魔法。それが儀式魔法だ。で、むろんコアであるハーリスの処理能力からすればなんという事もないので、いくつかの魔法も見たり、自分で問い合わせればどの魔法も使えるのだ。なので、隷属の首輪とかの”神様アイテム”でさえ、コピーや改造が可能だ。但し、他人だと頭が吹き飛ぶと思われる。

「これができるほどの術師がいるなら、紹介して欲しい。」

「ナオ。こちらに、皆さんも疲れたでしょうから。」

 ハーリスが手招きすると、部屋の奥に入っていく、僕たちの生活スペースだが商談も可能だ。

「結構綺麗ですね…。」

 何もないの勘違いだろ?

「確かに・・。」

「中々売れないので、倉庫も少ないんですよ。」

「ギルドでは商品の販売も行っている、地域の商売支援だ。いくつか置いてみないか?」

 この髭さん、さすがに設定どおりだが、違和感たっぷりだ。

「人が来ないもので、後これ、先日の実験で得られた、牛の乳を薄めた物です。」

「飲んでみていいか?」

 ヤマシロ君が座ると、ああ、効く前に飲んじゃった。

「大丈夫?」

「牛乳だよ!ミルクだよ!これ、これ…。」

「本当?」

 マリア達も飛びつくように…みんな懐かしそうに飲んでいるな、ファンタジーというと意外とミルクが出てくるのだが実はこの世界、それも発展してないんだよな。

「うん、これうちの牛乳と一緒だ。」

 感動してみんなが飲む中…バラン一人ががじっとその液体を見つめる。

「大丈夫なのか?」

「皆さんの様子を見れば大丈夫でしょうね、僕も…。」

 そう言って僕もコップの牛乳を飲んで見せる、この薄さ出すのに下で3か月ほどかかってる。あの頃は毎日牛乳で泣きそうだった。

「ふむ、大丈夫なようだな。うぐ、んぐ、んぐ、んぐ「」

 一息で全部飲むとか…もう少しだけ警戒感持とうよ。が、飲んだ後の顔はすっきりした感じだった。

「これは・・。」

「前に調査依頼したブランブルカウの体液ですね。どうもあれ、子供に与える液体のようで、これであのブランブルカウの子供は育つらしいのですよ。」

「ふむ。」

「これがかなり栄養があるので、何かに使えないかと思って、実験していて、山に住む魔導士の方と研究を進めていたんです。」

「山に住む?」

 適当にごまかしておく。ハーリスの事がばれるのはまずい。

「はい、一応隷属の首輪を一つ買って持って行きまして。」

「それをギルドで販売させてほしい。その願いにまいった。」

「・・・試作品と聞いてます。それに量産は…。」

「いや、量産なら専門家がいるのでできます。」

 ダンジョンの事だろうが…。

「一か月後おいで下さい、私一人では決めれません。その魔導士に連絡します。」

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