9-秋SP18 秋祭り3日目 鬼ちゃんVSヴァンドレイ
「お疲れー。」
「お疲れさまでした。」
控室から、龍姫のお供の専用観覧席にいた、ナオに、キラリとケイが来ていた。ケイは今度は変身して男性の姿にしてあった。
「どうだった?」
「いいね。あの蹴りいいよ。頭飛び出そうになったよ。」
「そう褒めてくれると嬉しいです。」
「でもいいんです?勝たなくて?」
「勝つ気ないし。だって勝ったら面倒でしょ?私は戦ってストレス発散できればよかったから。久々にまじめに戦闘してた。」
元々ケイは魔王軍の仕事もあるし…。という事で 元々符丁を決めて戦闘していた。それが”長谷川”という言葉である。これが出るまでは戦闘を行い、出たら、レーザー見せてフィニッシュする
と決めて戦闘していた。キラリには買ってもらわないと勇者の沽券にかかわるからだ。かといって本気の戦闘をしないのでは実力も見せれない、そこでこの戦闘となったのだ。
「まあ本当はヴァンダンさんも戦闘予定でしたけどね…。」
「まあね。鬼ちゃん、あいつ見たらキレてたからね。」
本来の予定ではキーVSギルフォード、そしてファンダンVSヴァンドレイの予定だった。どっちもほどほどにいい所見せるという事である。が、ヴァンドレイがゴブリン村に嫌がらせしてきた
ダンジョンバトルの相手だとわかると。鬼ちゃん側ゴブリン村が、こいつと戦わせてくれと直訴した。その為、急遽変更し、直接対決となった。で、勇者は流石に通すことに。本当は危ないので
退避させる予定がこうなってしまった…。
「じゃ、ほら、これ飲んで、休憩して。MPある?」
「今回は一割残しました。でないと割りますからね。壁。」
このダンジョンの壁をキラリは実験で、この状態でも割っていたので、少し手加減しておいたのだ。
「クカカカカカ、貴様と戦えるとはな。」
「あ!」
会場に現れ、早退するとヴァンドレイの挑発に鬼ちゃんが睨む。
「二回戦目!始め1」
「貴様は!」
そう言う間もなく、またもヴァンドレイが足元に潜ると腹めがけて両手を…。
「くだらん!」
そう言うと鬼ちゃんは全力で拳を振り下ろす。小さい体もあり、その潜り込んだ体でも実際鬼ちゃんの目の前に彼の顔があった。それを拳で打ち下ろした。その一撃はまるで直角にヴァンダレイの体を地面に叩きつけた。周囲にクレーターを築いて。
ズドン!
音にして一発。だがその重さは周囲の歓声を打ち消すに十分だった。元々は数百万のステータスの上に”鬼系スキル”の数々の強化によりステータスでない範囲で強化された彼は力だけなら魔王軍
上位であった。
名前: キー(≪鬼王≫鬼ちゃん)
種族;童子LV32
ソウルレベル:3
職業:英雄LV50≪勇者LV12≫
Hp:約6億8千万(500)
MP:約27万(500)
STR:約42万(500)
VIT:4983(500)
INT:463
MID:42600(500)
AGI:942800 (500)
MAG:49273(509)
SP:423
DP:蘇生検討中(購入不可)
スキル:弓術LV1 投射LV10 解体LV10、刀伎LV10、相撲(格闘技亜種)LV10,風魔法LV6、闇魔法LV9、火魔法LV9、変身LV4(小鬼、人間)、ステータス偽装LV10
鑑定LV8、超触覚LV8、兵LV7、身体特徴: 再生LV10 鬼の力LV10 鬼迫LV10鬼拍子LV10 急成長LV10、魔王LV2
装備:鬼衣(装備効果なし) 竜鬼刀LV422(竜と鬼に効果1.5倍、スロット3)
称号:魔王、旧5大魔王、ゴブリン村のサブマスター、真面目、部下想い。忠臣、リーメ君の友達。教授の元従者。ゴブリン村最終防衛ライン、クラムブラッド特別顧問、寡黙、腐女子人気高、
第4回美少年通信グランプリ、疑似ツンデレ
急成長LV10(神業系) 追加統合(再生)
LV9に加え、急速環境適合可能 必要DP なし
相撲(格闘技亜種)LV10 (戦闘系)
日本古来の技、腰捌き、受け流し、48手、百裂鉄砲、空気鉄砲、
鬼の力LV10 (特異系)
ステータス一つを10倍にする。設定変更に3分のインターバル 必要DP 特殊(取得条件あり)
鬼迫LV10 (特異系)
鬼専用。威圧を行うことができる。また、STR以外の値の合計をSTR加えることが可能、
咆哮可能。必要DP無し
鬼拍子LV10 (戦闘系)
鬼専用。鬼人族の持つ独特の生体リズム。任意指定でSTR関連と鬼関連のスキル倍率7倍、
MP40消費 必要DP 無し
TIPS:鬼はミニゴブリンーオーガチャイルド―童子と来る特殊初期モンスター。元々は寺にいた事のある小坊主の事。それか明王の化身。ただ、討伐歴があるのは基本”子供の盗賊団”を指す。
当時の教育がすべて寺であったため、頭がいい子供を指すこともある。それだけあって交渉は簡単だが、鬼”としての恨みの側面も大きい。
「……。」
その一撃の重さは流石に…。全員が押し黙った…。敵も押し黙った。
「…勝者…キー。」
そして悠然と去っている鬼ちゃんを…全員が黙ったまま試合が終わった。




