表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
秋スペシャル 勇者カップ
284/1812

9-秋SP14 秋祭り一日目 オークションと5大龍

やってきたのは王宮一階にある踊り場を改造したオークション会場だった。一応立場を忘れ、怨恨を防ぐ意味合いでマスクを全員に配っている、で、王宮の一階を改装したのは実は人数が恐ろしい事になったからだ。近隣の商人たちが珍しさと、そして、光魔法のオーブ出品の話を聞いて駆けつけたのだ。まあ勇者に売るつもりだろうが、その目論見は三日目にどう変わるかな…。一応僕も、そして、リューネさんも、マスクをつけて参加だ。で、ネルはお偉いさんなので、当然去っていったし、キラリはオークションに興味がない

「流石オークション。」

 現在は透明なダンジョンウォールに阻まれた位置から…今回の出店商品を見ているのだが…。

「なんで、5大龍のかけらがそろってる?」

「コクヨウちゃんが教授に頼まれて、牙を一本。で、一応再生速いから、って聞いたけど。」

 UR16体の内エンシェントドラゴンは5体。うち一体が、クラウドドラゴン(白竜)、コクヨウさんの”竜血鬼”が、黒龍だ。があと3体。幻のサファイアドラゴン(蒼龍)。見えざるレッドスキニー(赤龍)。オリハルコンゴッドドラグーン(金龍)の3体は。はっきり言って倒せる生命体が存在しない程度に強かったはずだ。

「これは?」

「よくわからない。というか、これ何?」

 リューネさんもさすがにわからないようだ。これのドロップ品があるというのが異常だ。

「というかこれ何?柳田?」

「分かりません。だってスターサファイア一個と。赤い割れた石ですよ、」

「クックック。あれはエンシェントドラゴンのドロップ品だ。ある筋に頼んでね。で、入手したのを並べてもらったのだよ。せっかくだ、5大龍のドロップそろい踏みのほうがおもしろくないか?」

 教授!

「五大龍って何?」

 よく見るとパンダ同好会のメンバーを連れて、教授とネルが、オークションの出品品の展示を見ていた。

「…一応ギルド総代なのよね?教授がやらかし過ぎじゃない?ギルマスもわからないモンスターとか…。」

 …そう言えば来るとか言っていたな。パンダの人。

「UR16体のうち5体のドロップなんて、並ぶとか…涙目だね。きっと。」

 これ倒されると、次が無いというレベルの奴である。懸賞金どうするんだ?

「…え?」

「後のうち4体は出る見込みないし、揃ってるというか出展していいの?」

 僕もさすがに呆れてきた。が他の人は理解していないようだ。

「ああ、君か。ちゃんと本人に出していい程度のレアアイテム出してくれと頼んだよ、儲けは君に捧げる予定だそうだよ。」

「URですか?」

「URモンスター。16体いるうち、現在世界に居住が確認されているのがクラウドドラゴンだけ。後のうち出すのが失敗したのが”明けの明星・オリハルコンゴッドドラグーン”だね。で、あとは出すと怪奇現象なので、外に出す気がない。」

「…一応居場所あったのか?私は全部ダンジョン産だと聞いたぞ。」

「何、その恐怖ダンジョン。」

「よくいたね、特にオリハルコンは大気圏表層にしかいないから見つけることが困難なはずなのに。」

「おや、ナオさんじゃないです?」

 一応マスクしてるが、赤いドレスで一発でわかる。エレノアだ。ついでにマスターとか、言われると困るので、ここでは店主なのでナオさんというように指導した。

「あれ、どうしたの?」

「ああ、ダンジョンで鬼ごっこになったので、死ぬ気で追いついてのみ込んだのです。あまりに早くて、辛かったです。」

「あれ…倒したんだ。」

「そんなのいるの?」

「一応ね。」

 インスタンスダンジョンランク8のラストは必ずと言っていいほどURになる。がこの帯域は実は一番つらい。9は固定でURだが、8はそれ以外に”UR認定されないUR並凶悪モンスター”が存在する。そしてそこを餌場にできるのはこの超生物エレノアさんしかない。ついでにオリハルコンゴッドドラグーンは飛竜の一種で金色で、オリハルコンが鱗かもと言われる流星の化身だ。あまりに高速に飛び、そして巨大なため、流星と勘違いされる化け物だ。全長は400mそしてそれが超高速で大気圏の果てから攻撃を仕掛けるという…URでは上の方のモンスターだ。体重もあり、一撃は基本・・・どの装甲も貫く。その上本体は鱗からも雷が出るため、攻撃しにくいという、クラウドより対処方法がないドラゴンだ。が、これの討伐記録は…予定では数百年先のつもりだった。今の技術で倒す方法はなかったはずだが…。というか、長谷川さん怖!目線怖!

「そんなすごいやついいたの?あんたが、追いつくかどうかとか言う化け物。」

 当然みんなに説明した、でないとこれの怖さが理解できないからだ。ついでにアニメだとロボットアニメの後半にされそうだが、倒したら偉業だからね。これ。

「結構いるですよ。まだ怖い敵はいっぱいいるです。」

 やっぱりこの辺は長谷川さんが龍族なんだな…。が、URトップはまだなさそうだな…出なけりゃいいけど…。というかやっぱり倒したのはエレノアか…どうやってダンジョンに入ったんだ?

あんな巨大なの? 

「こんなの倒す勇者いるんですか?」

「私が倒すにはきっと衛星軌道砲を要求するね。その位だ。君は大気圏に立てるのか?」

「いいや、ないぞ。」

 柳田さんがメガネをクイッとやる。

「だから私もさすがに無理だ。というより、そんな位置のボスがいるのか?」

「だから言ったでしょ?あれで楽な方だって。後のURは根本的に倒せないってパターンのほうが多いんだ。」

「私怖いわ。あのクラウドドラゴンで雑魚扱いなの?URって。」

 一応クラウドドラゴンはダンジョンウォールという鉄壁があるので。死にはしないがあいつを倒せることもない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ