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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
秋スペシャル 勇者カップ
279/1812

9-秋SP9 東雲恵の魔界探訪 秋祭りバトル篇 挑発はわざとだよ

 ナオたちが設営で忙しい中、ケイは唯一暇でもあった。但しそれは、体内ダンジョンの調整を行う必要があるのと、身体魔境レベル10にしたことにより”出入口が二つ”となり、やろうと思えば

出入口の階段を作って体内ダンジョンに人間を引き入れる事が可能だった。ついでにこの”身体魔境”には難しい微妙なルールがある。それは必ず一人は”ダンジョン以外”にいないといけなく、

出入口は必ず開いていないといけない。双頭の為誰か一人でいいが外にいないといけなく、また…双頭のルールにより。”世界をまたぎ、存在できない”という者がある。その為こっちの世界に首の一人が必ずいないといけなく、且つダンジョンに入るには首を全員格納し無いといけない、ダンジョン領域は別だが…。それにより、ケイは建築中の自分の体内ダンジョンに入ることはできない。また、体内ダンジョンは自分の肉体が”ダンジョン領域”扱いなので、ダンジョン領域収益という物がない。その代わりレベルが上がるとファクターの設定が無料でできる。が…拡張はDPが欲しい。という、なんとも言えない不便な能力であるが。

「おお―人がいっぱいいる。」

 来たのはモートリアのギルドだった。ギルド新施設として死なないエリアとして、訓練場がアップデートされ。その訓練の物見にたくさんの人が押し掛けた。

「来たか、久しぶりだな。」

「お久。」

 地方担当の一人で、現在はモートリアの就職関連を一手に握る商工会議所のトップでもあるペルーである、一瞬敬礼しそうなのを止めたのは周りに人がいるのを確認したからだ。当然彼は”魔王軍”なのでケイの正体は知っている。そして幾たびもここの緊急事態の対処に尽力してもらった恩義がある。

「どうしました?」

「えっと、確か最近人入れたよね?」

「エミリに三回ほど潰されましたからね…。後でDP払いであいつに弁償させたけど、人の心は帰ってこない物。一応命令で来てもらっていますが、よく移動届が出されてまして。」

「でも…いるよね?」

「今は管理で下に行ってもらってます。一応初心者向けのインスタンスから出てくるモンスターとかは駆除してますが、あと一〇日ほどは熟練者以上はあれにかかりっきりでしょう。」

 指さした先には”クラウドドラゴン討伐祭”の張り紙と、当日にトーナメントで大会を開くこと、そしてその隣には”真建国祭“の文字があった。ついでに大きく書かれたのは優勝者には金貨10枚と本選出場でさらに金貨ゲットという話である。大会はここ、ギルド地下室で行う。

「この祭りに、南さんが亜人同盟の雄姿という事で資金を出して、今年の税についてと後…配給を行うそうです。で、そのついでに祭りの形で金貨を1枚を来場者にまいて、今までのモートリアから

の圧政の解放を象徴するとか。」

「ふーん。でそんな金あった?」

「いえ、あるわけないです。逃げた理由も融資枠限界まで借りたにもかかわらず、神様お願いで一回全部チャラにしてもらったものの、さらにそれも限界まで借り受けて贅沢して、勇者呼びまくった

王様ですよ。そんな金あるわけないです。この辺の商売はもうほとんどギルドカード決済になりましたから。現金決済は田舎の人向けって事で顔がばれるんですよ。」

「やっぱり、そこまで腐ってたんだ。で…長峰君はどうする気なの?」

「一応、南さんが買ったことになりましたが、それだけだと、モートリア王の税金が8割回収だったらしくて、南さんが普通に泣きたくなるくらいの貧困だったらしいです。なので、まずは食料の

散布と、村長呼んで金渡して、食料も楽園で格安販売して、で苗ごと持って行ってもらう。って事が最初になりました。で、その時にダンジョンマスターとして大陸統一機構の3人を紹介し、今後のの税を2割超週まで下げると、宣言する予定です。」

「それで足りるの?」

「一応、リンシュメルトも、エクトネーゼも税金2割宣言ですからね、それに合わせたって事にする予定です。でないと隣国に流出する人間が減りませんよ。」

 実際一時期は勇者が魔法討伐を行い、資金は取り戻せたものの、その勇者たちは帰還して消滅した。がそのあと、別の大陸で、復活したという話がSNSで乗っていた最近好調の”月下の庭園”が

元モートリアの魔王討伐した勇者だからだ。が、モートリアにもう忠誠はない気もする。ついでに税金に関しては本来徴収しなくても全く影響がないくらいギルドからGPで支給されている。が、それだと、国家が巡回して徴収することで得られる地方情報という利点迄消えるので。その為2割の税金を残し、国力を上げ、産業を豊かにする方向で3国で同盟を結んだ。ついでにこの3国以外は辺境公となり独自税制も可能な権限を持つし、実際このモートリアは建物だけなら巨大の上、先王が失脚した話を聞くや否や、結構人が戻ってきたことから如何に、あの王様が嫌われていたかがよくわかる。

「ふーん。じゃあ、領域は?」

「一応亜人同盟は占拠して制定した領土を変更しない代わりに貸し出すことを許可してます。DP利益も渡す代わりに家賃寄こせって事です。それで、中立ダンマスをこっちに生活させ、それで利便性で抱き込む方向にしたようです。ついでにここは長峰辺境公のエリアで、現在機構のメンバーの大川って子がこっちのギルマスになるべく研修を受けにエルシュウッドに行ってますね。」

「へぇ。」

「で、ここに何しに来たんです?」

「ああ、ここで出ようかなって思って、祭り。」

「え?」

 彼の記憶には、ケイがブチギレしてこの城下町のすべての床をひび割れさせた記憶が蘇る、当時に王様が払うのをボイコットして勇者を連れて襲ったためだ。ついでにそれ以降出てきた勇者で、これ位の破壊力を持つものは出てないし、この伝説が元で鎧騎士はS級認定された。魔王軍から言うと、一番弱いはずの手加減でこれである。

「出るんですか?」

「久々に運動したくて、ステータス制限あるんでしょ?出てもいいって許可貰ったよ。ナオから。」

「そう言われると弱いですな。下に行ってみます?この大会に気合を入れて練習してる熟練勇者たちと、後、騎士団の合同練習が見えますよ。」

「一応登録しておいて。」

「は、」


 ケイが下のフロアに来るとそこでは一人の巨体のおっさんというか、それにしては大きすぎるな…。あれ、もしかしてオーガの将軍かオーガが中級で、将軍が中級職業なので大抵は普通の

人間の数倍は強い。通称オーガジェネラルというSNSで言う”兄貴枠”のマッチョモンスターである。オーガチャイルドから鬼人に行くルートもあるがこのオーガルートもある。人気なのはその性格がかなり基本的に武人で鬼は性格が基本残虐である。後、オーガはファクター専用ではないので、その上である”ハイオーガ”になるとかなり有能な事があり、大抵のダンマスはこのオーガを第一の僕として推薦している。但しゴブリンからもオーガになるルートがあり、そっちは材料が少ない。なので、小さいうちから育てる大器晩成型として人気だ。が、あれ、そうだよな…。ついでにオーガチャイルドから鬼のルートを行ったのはリーメ君ともう一人いるだけで、その先である。第4段階まで到達したダンマスは少ない。そう言う意味で鬼ちゃんは別格である。それももう一体のオーガチャイルドは”秘匿された”らしいまで、ハーリス調べで判明している。

「ほらほら、もう少し腰を入れろ!」

「待ってください、厳しいですって。」

 へばった冒険者たちと、騎士団もいるな…。そして、一人息巻くのが、真ん中の動見てもオーガだな。ついでにリストにあるらしい情報に懸賞がかかったモンスターというのもいて、その一帯がエンシェントドラゴン5種(UR)であり、もう一つが、ダンマス憧れのモンスター。デュラハンとリビングアーマーである。ただURモンスターは条件がすべて極めてレアすぎて、満たすに難しいと言われている。

「弱い者いじめはだめだよ。」

「お前は?」

「ケイ。」

「これは訓練だ。黙っていろ。」

「科学的じゃないのよ。休憩させて、で、栄養与えるのがいい。それだと疲れさせているだけだよ。」

「ケイ様。」

 慌てて、ギルマスが下りてくる。

「ちょっと腕試ししてみたいんだ。大会前のね。いい?」

「いいが…。負けて悔しいとか言うなよ。」

 ケイが会場に飛び降りると、確かに制限された空気を感じた。ちょっとピリッと来る感じである。

「フン、お前がどれほどのものか知らんが、私が戦ってやる。」

 オーガジェネラルは手に持った棍棒を構える。実際これは簡単に作れるうえにそれなりに破壊力があり、折れにくいので、実戦向きとされている。

「先にちょっと待ってね、みんな、少しだけ会場の外に行ってもらえるかな。」

「ケイ様!ハイラルン!やめよ!その方は!」

 その言葉をケイが遮る。

「いいんだって、少しみんな休憩が欲しいでしょ、呼吸を整えて、速く休息を整えるのも、訓練の内だよ。呼吸を整え、連続戦闘に整えるのもね。」

「ほう?お前はそんなこと言ってできるのか?」

「…南に言われてきたんだが、どうした!?」

「主!」

 来たのは一人の少年が貴族服着た感じの子だった。衣装が派手で、顔が目立たないな…。ナオ君ほどじゃない。

「辺境公、お止めください。」

「どうした!」

「…せっかくだから、ちょっと練習見て行ってね。」

 そう言う頃には全員が戦闘エリアから対比して、ケイとハイラルンと言われたオーガジェネラルと一騎打ちの形となった。

「お前、素手か?」

「素手のほうがいいんだけど…。こっちでいいかな。」

 虚空から湧いて出たように両手剣ほどの大きさの剣が現れる。それを軽そうに語ってでもった。バランス上はあり得ないほどの…大きさだった。そしてその件は黒く塗られ…。そのオーラは異様に

見えた。

「そんな細い剣で…。」

「勇者にやられた件を思い出して!油断は!」

 直感があったのだろうか、その隙のない構えに長峰はケイを見つめる。

「主…わかりました。」

 ハイラルンも、静かに構えなおす。

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