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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
秋スペシャル 勇者カップ
272/1815

9-秋SP2 ドルカスさんに聞いてみた。”商店街編”

 ドワーフたちの拠点は、実際はザガートン大陸の北側に位置する”ケイブシティ”に存在する。元々はドワーフたちのダンマスの一人であり、3人のドワーフのダンジョンマスターが会談の話を聞き、作ったのが、この山岳同盟だ。その拠点は鋼鉄城と言われている。ドルカスたちがその知識とDPを結集して作った”製鉄”専用工場だ。大量のDPを使い、流された水と周辺からとれる鉄をここで製鉄して、高い値段で南にある首都に売りつける。その為に作られた…そして、ドルカスたちに居城がここ、鋼鉄城にある。

「お前ら…俺は暇じゃねえんだぞ、一応こう見えて、お偉いさんなんだよ。」

「逆よ、お偉いさんだから来たのよ。でないと困るでしょ。」

 南さん、言い過ぎぃ。

「まあ、ナオには俺達の居城見せてねえからな、あんたほどの大物じゃねえが…少しは見栄を張らせてくれ…。」

 城門に来て、一応一時間ほど待機して、そして通されたのが、工場だった。製鉄をここで行い、各地のドワーフたちに販売するのこの”鋼鉄城”だ。そしてその熱気に満ちた…いや凄い暑いんだがその区画を超えやってきたのは、どう見ても、コンクリートで作られた床と、適当に作った椅子だ。ちょっと太いから、ドワーフの体形でも大丈夫にできてるんだろうが、座るだけしかできない

そんな椅子だ。その椅子に僕と南さん、そしてネルが座る。

「で、なんだ?」

「相談に来たのよ、秋口にイベントをやって、で勇者たちを暴走させない、そんなイベントがやりたいのよ。けど何したらいいのかわからなくて、で、あんたに聞きに来たのよ。」

「急にポンコツだな。」

「いやいや、確かにそうだけどさ、そう言えばお前ら、俺に新人の教育押し付けやがって。今ドワーフ商店街、無茶苦茶になってんぞ。」

「そうなの?私たちの所嫌だって言われたから、全部蹴ってやったわよ。」

 その話か…この亜人同盟にはクラウドドラゴン戦以降、大量にダンマスが加入を申し込み、現在その多くが用意した特典である、ダンマス同士の交流のエリアとして作られた”ドワーフ商店街”に店を構えている。ダンジョンでもあるこのエリアは亜人同盟にダンジョンバトルで”商店街に行きたい”というとダンジョンバトルで規定の入り口から通される。そして、攻撃禁止を飲んだダンマス

のみが、ここに来れて、そして買い物とかをしていく、ついでに通貨はギルド基準であり、一応訓練した”ギルド商会”のギルドオーブも設置されている。そして、ここで買い物をする際に亜人同盟の会員は店を持ち、その領域を借りる。ついでにギルド商会の店舗があり、一応冒険者ギルド風のフロアが作成してあり、ちゃんとダンマス同士の”交換依頼”とか、手伝いの依頼掲示ボードがある、ただし、討伐依頼とかはない。但し、首都の依頼の中で、討伐系上位とか、危険地域情報は張られている。ダンマスに依頼をする規模のものだからだ。でも…確かに天敵に近い勇者とかがうろつく危険大陸でダンジョンやらなくていいなら、やりたくないわ。

「でも後でもう一回送り付けるから、協約その辺直すぞ、あとで。でだ、イベントなぁ…。」

「エルフとか有名にするために祭り作る。そう聞いた。」

「祭りねえ…そういやあ、俺が聞いた話だけど何で秋にイベントやると思う?」

 ドルカスがその場に…みずか、水をカップを入れた物を置いていく。

「わかんないけど?」

「普通収穫して、夏は大抵農作業でみんな死ぬほど忙しいんだ、そして食料の収穫が秋だ。だからその労をねぎらうっていうんで、飲み食いしたのが秋だったんだ。だから俺は食べ物食べるんなら何でもいいぞ。」

「食べ物、食堂から食事出す。」

「即答だな、ネル様は。」

 この払いの良さこそ、ギルド商会が上がってきた理由でもある、多大な資金力をバックに即支払い、自分たちは節約で対応力を上げているのだ。

「じゃなくて、出すにしても何をするかよ。」

「祭りでいいんじゃねえか?」

「でも祭りの風習なんて…どうやるのよ。」

 それはそうだ、祭りを作る、それは魔力や能力ではできないぞ。

「そりゃあ…大きな祭りを…イベントか、取りあえず、祭りがいいぞ、飲んで騒ぐ。」

「でも目玉は?」

「ああ?ああ・・・ああ?」

 思いっきり混乱してるな、ドルカスさん。が、どうするかな…。

「イツキとか、その辺とも会議するが、最近は人数多すぎて、会議にもならん、だからチーッと先に土台作らんといかん、話を切り出すにもな。だから…えーッと…。」

「そうだねえ、ここまで来ると、やりたいこと書いて、貴族専用SNS一本作っておくから、そこに匿名でアイディア出しておいてよ。で、一応ギルドカード経由で世界会議開いた方がいい。」

 助け船が必要だし、これ大方みんな経験がない。こういう時はやりたいこととか議論のたたき台から作る必要がある。

「どうしてよ?」

「せっかくだから”VSクラウドドラゴン討伐記念祭”でいいんじゃないかな。祭りのタイトルは、そしてそこで思いっきり飲み食いする。が、目玉のイベントはみんな各国が話し合い誰かがは洗う必要があるから、その規模聞いて作る。でいいんじゃないかな。」

 こうすれば、話し合いもスムーズにいくはず、事前協議大事。

「確かに、賞金は手に入ったが…。使い道はまだ検討してねえ、覇を唱えるという目的は達成したし、ドワーフ商店街の入りもいい。そこでは売り上げ利益が上がってるからな。」

 後で行ってみよう。

「後で様子見に行く、ナオ。」

「そうね、行きましょ。」

 こうしてみると、僕はハーレムにいるんだろうが…。彼女たちに恋愛意識はないっぽいんだよね。同僚って奴である。

「じゃあ、同盟で会議後に出す、そっちの大陸の方のダンマスも協議しておいてくれ、俺達は最悪食べ物が出るだけの”舞踏会”でもいいんだぞ。」

「それはない。そんな踊るだけどか、どこの婚活よ!」

「婚活って何?」

 うん、ネルは話についてこれてないぞ。これは波乱がありそうだ。

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