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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第7章 白と黒と龍
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9-閑話4 昔金貨に重みがあって、報酬金貨に自分が圧殺されたことがあります。

「この世界のモンスターは初級、中級、上級、超級の4ランクある。で進化可能なのが10-30-50となる。50レベルで進化可能って奴。但しレベルの上限は30.だから、本来は

30レベル以上の上級モンスターなんで世界に存在しないはず。」

「ふむ。」

「で、現在はその多くはガチャから出るのしかないと思われている。」

 画面はモンスターの進化という画面になっている。

「ふむ、まずダンマスにはガチャがあるのか。」

「実はダンマス側のほうが結構進んだ生活ができる。SNSあり、ガチャあり、アイテムガチャには指定DPで稀にスキルオーブまである。結構いろいろある。ガチャもモンスターガチャ

後、アイテムガチャがあるし、トレードによる取引もある。その応用版のショップもある。」

 実は勇者による、出店オークション機能も検討があったのだ。がこれはダンマスが買い戻す可能性が大きすぎて、却下したのだ。

「ふむ。」

「それは初めて聞いたぜ。」

「一応私も時々やってるわ。暇つぶしに。」

 南も頷く。

「で、一応ある条件で、50は可能なんだ。」

「私はそれを確認している。いくつかの条件があれば可能。」

「ぼくも一応幾つか確認してある。」

「というか、ナオってダンジョン運営?」

「一応ね。魔王軍離れた3年の間も、その辺は手を入れていたし、まだイベントが組める段階じゃないんだけどね。神様のほうが頑張って、ランキングの具合変えて活性化を図ってるみたい。

がこのままだと生産系ダンマスがきついとも思ってる。」

「生産系ダンマスか…。」

「武器防具作っても、同じのがドロップしてしまうと萎えるわね。」

「これは難しい、確かに死ぬ気のダンジョン来て、最奥に行ったら醤油のボトルある。それ泣きそう。」

 …すっごいわかるわ。価値があって大きさがあると、一応醤油のボトルは可能なんだ。が、出てこられても、毒の液体と言われて終わるぞ、それ。、醤油は醤油と理解されないと毒の液体と

変わらないのだ。

「意外と難しいな。ドロップは、決める側に立つとは私も思わなくてね。」

「先生、第一ドロップって何?」

 リーメ君がずっと黙っていたのだが、ここで来るか…。

「俺もよくわからねえな、相棒。みんなは知ってるんだよな?」

「私が説明するわ、事象として…まず、この世界のモンスターが死ぬよね。」

 リューネさんが立ち上がり、モニターを指さす。理解できたようで、ハーリスが画像を切り替える。

「うん。」

「で、そのあと私たちは人が見てない所で、モンスターの死体を回収して。DP回収するよね。」

「うん。」

「その時にどうも、私たちダンマスが理解できない落し物があったのよ。それを通称落とし物”ドロップ”と言ういい方してたのよ。」

「それは分かったんだぜ。じゃあなんで会議するんだ?」

 鬼ちゃんはそう言うとダークボックスから酒瓶を取り出すと、最近のお気に入りという”異世界のコーラ”を陶器の茶碗に注いでいく。

「これは冒険者側にとっては敵を倒したときのおまけでしょ?で、で神様はこれを正式にして、おまけをつける機能を付けようかなって話なのよ。」

「そうなんですか、冒険者のみんな喜んでくれるかな?」

「でも、何渡したらいいのか、神様でもわからない。だからみんな集まったのよ。」

 流石最近、学校の先生として、魔法を教えに行ってるリューネさんだ。

「でもお金じゃダメなんですか?」

 シンプルに直球来るな。

「お金はもうギルドで渡してるだろ?」

 教授も少し呆れてるようだ。

「でも、持ちにくくないですか?みんな手荷物いっぱいで来るんですよ?」

 そう言えばこの世界の冒険者にとってアイテムボックス、ダークボックスは高額で、貴族とか金持ちとか冒険者の一部しか持ってないんだ。当然持っていたとしてもそいつがこの状況なら冒険者でダンジョン潜る必要なんかない、輸送業だけでも大金が手に入る。貴重品をダークボックスに突っ込めば盗難不可能な金庫の出来上がりだ。それかスキルオーブが稀に手に入り、さらに闇魔法を4回引く。でないと手に入る事もない。しかも中級。持てるのはかなり偉い一部の人間か勇者だけだ。

「金貨も重いだろうに、それに金貨を預けるのはギルドのみだぞ。」

「そう言えば…。」

 リーメ君がしょげるが、実際そうなのだ。盗難防止と不正防止用に基本ギルドでしかGP、DPへの変換は行っていない。そして手に入った金貨は漏れなく僕の元に、そしてダンジョンスタックを経由して卸に入るのだ。

「難しいな、おまけ多すぎりゃ、荷物はもてねえ。」

「それにだ、例えばドロップで腐りやすいものが手に入ったら、ダンジョン出たら臭いんだぞ…。」

 教授はネルからお茶を受け取ると、それを生活魔法で温めつつ飲んでいた。そう言えばそうだ、ドリアンなんてダンジョンの低階層でドロップしたら最後、冒険者は逃げ出すだろう。後で消臭されようがそのドロップしたモンスターの不人気は確定だ。どこの第三次被害だ!

「それはまずいですね…。」

「かといって価値がないなら、せっかく渡しても捨てられかねない。が、価値が高すぎれば、モンスターが絶滅するまで乱獲されかねない。」

「うわ…。」

 それには南が反応した。実は人類の歴史において、有益すぎる獣の絶滅例は多い。有名なのにはドードー鳥がある。あれは足が遅く、捕えやすいが為に、物語に出るほど人気なのだが、絶滅種だ。

像も、象牙が人気のまま取引禁止しないなら、もう金になるという事で象が絶滅まで刈られ続けただろう。こういう意味で言うと、ドロップは実は結構生態系とかと密接にかかわる…。いやスケールでかすぎだろ!

「ただ、だからと言って金を払ってでもモンスターのドロップに追加する酔狂なダンマスは今のところいないっぽいな。利点もないし、それにDPが消費されるとあっては。ダンマスから根強い反対も

あろうよ。」

「確かに、確かにダンジョン行って同じ剣数十本持ってみろ、変態だぞ。」

 シャラの悪態に…誰も言い返せなかった。確かにそうだ。そんな奴いたら怖いっていう次元じゃないし、これ初心者狩りとか増発させないか?結構重い話になってきた。


「ふう、やっと確認した。一応これ、前の世界の設定が一部残ってた。でちょっと放置してる、」

 神様が、所定の位置に戻ると、書類を持って現れた。

「前の世界?」

 これには、僕も聞き返す。

「そう言えばそうねえ。確かにそうだ。前の世界即ち、私たちが活躍してた頃にほら、レベリングでダンジョン行ったじゃん。」

 リューネさんが思い出した顔だが、僕は覚えていないぞ。

「確かにそうね、あの時ナオ君が”ここまでゲームっぽいと逆に引くわー”と言ったの覚えてるよ。その時はモンスターはすぐ消えて、で、肉とか地面に直接落ちたのよ。だからアイテムボックスで迎えに

行ってキャッチする”アイテムボックスキャッチ”の練習をダンジョンに言った後したんだよね。肉も当時はドロップだったから。」

 なんか、ダンジョンから帰ってきたら、空中にボール投げてキャッチの練習する姿が…。勇者の努力恐ろしい。

「何というか、自動ドロップ回収は無かったのかね?」

「当時は無かったわ。それにその頃は連携っていうスキルオプションもないし、この仕様は今回からよ。」

 へぇー。そうなんだ。

「神様の努力してるんだな。」

「まあね、システムは逐次改修して、みんながいいようにしていくのよ。ついでに時々前後で仕様が変更してるときは書きミスじゃなくて、”仕様”だからね。誤記じゃないんだからね。」

 神様がどや顔で胸を張る。がだれに言っているんだ?が、ともかく。

「僕の案としては、モンスターのドロップ設定を個別指定して。ダンジョンごとに設定でいいんじゃないかな?肉の解体が必要パターンと、魔素消滅で即回収が可能な代わりにドロップが

発生しちゃうパターン。肉の回収の方はドロップが発生しない代わりに確実に魔石も入手できるって奴。」

「それはいいかもね、ダンジョンの特性が出るし、DP回収が即効で終わるか、って事ね。」

「でもドロップ幅はどうするのよ。」

 南さんの意見もわかる。

「今は、前の仕様のままで、勇者設定なしの状態だから。ごくまれにスキルオーブのみ。って事。個人的にはもう少し魔法のオーブは撒いていいし、それでDP収益アップにしたいのよね。」

 実際魔法が使える人たちが来るのと、使えない人が来るのでは全然DP収益が違う。魔王軍に戻ってというか、裏方になってから、リーメ君に頼んで、ダンジョンに連れて行ってもらい普通の

ダンマスを見学した時がある。ちょっと感動したよね。ダンジョンバトル儲けるまともなダンジョンで、多角企業だった。で、その時に冒険者の様子を一緒に手に汗握ってみていたのだ。

で、DP収益表をガルッチが作っていてそれによると、魔法を持っている侵入者が多いと、DP収益が上がるのだ。こっちがダンジョンで虐殺されない限り、魔法は使わせた方が1.5倍はDP収益

が多いのだ。これを見て、いろいろ考えたのは秘密だ。ついでにダンジョンバトルではモンスターはすべて”魔素”からできてるので、歩いてるだけでDP収益ができるらしい。いろいろ勉強になった。

次回より秋スペシャル”勇者カップ”になりますが…すぐ冬SPになるかもしれない…。

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