9-閑話3 手の平コロコロされる…これクルクルと差があるのだろうか?
「確かにモンスター肉の料理とかも載ってるじゃない?」
「実はあれも初期だとほぼ禁止なのだよ。食うとモンスター化するという設定が9割を示す。」
教授の解説は続く。でもこの話は実は結構重要だぞ。
「えー。」
「この世界の魔素の設定はそっちに近い。肉として食うには魔素を抜く技術、大方”浄化”の普遍化成立が欲しいと考えられる。嘘だったとしても、設定しない限りはモンスター化した事実があるのだろう?魔素の強い食品で。」
「それはそう、確かに。」
ネルも数多くの失敗にうなりを上げる。
「浄化するエリアを世界全土に含め、そこで食物の一定以上の魔素を除去する?」
一応南が頑張ればできない事はない。
「それでもいいだろうが、どの部分が抜けるかの保証がない。」
「きついね。確かにそう言えばモンスターの肉とか食べる設定が少ない。」
「最初期においては実は、モンスターの量と人間の出る量が一緒位なのだよ。それくらい人間に襲われるんだ。賞金稼ぎに襲われるっていうね…。だからこそドロップの設定は実際。何を奨励するか
ということに他ならない。」
「結構難しい話になってきたぞ。」
「私もそう思ってきた。思ったより大事じゃないの。」
リューネがダークボックスから、コーラとクッキーを取り出す。
「私にもちょうだい。」
南が手を上げる。
「いいわよ、東雲ちゃん頼んだ。」
「分かったわよ。」
ケイが闇からクッキーを取り出すと全員の目の前にクッキーとコーラを置いていく。
「意外とまめなのね。」
「一応、型は楽園に送った。クッキーと異世界コーラよ。」
「少し貰おう、私も年だな。話すのが疲れたのだよ。」
「教授。」
全員が、今のお前は少年だろってツッコミ入れそうになっていた。
「ゲームにおいてはやりがいを意味するので、こういう箇所にもじつは努力や会議があるのだよ。ダンジョンにとっては死活問題だぞ。オンゲにおいてはこれの有無とか量で消えたゲームは多い。」
「確かにな…。」
シャラも一緒にクッキーをほおばる。
「確かにそうだね…。大量出るなら必要だし、一応現在モンスターから個別設定でドロップは設定可能のはずなんだけど、これの設定者がいないんだよね。」
「あれはだって…。自分の部下殺したやつにDPで金払うの?」
南の意見が一番わかりやすいのだ、これが、個別設定が流行らない理由だ。
「こうなると難しいよね。」
ナオがクッキーをつまみながら全員の様子を見つめる。
「で、半分ぐらいは、モンスターは放置するとアンデット化するので、燃やすことが奨励されていて、ドロップも意味がないってものが多い。」
結構難しいな。
「って事は武器防具のドロップは…。追いはぎの結果って事になるのか…。そりゃきついわね。」
「宝箱の謎という話は検証サイトとがあるレベルだからな。この世界はリストからのランダムだっけ?」
「実は提案にDP支払い1.5倍の”完全ランダム宝箱”の提言はするつもりだった。ダンマスがスキャニングしたもの以外の同価格帯のアイテムをドロップさせる。」
「チケットがあるんじゃなかった?」
リューネが手からチケットを取り出す。
「ある、チート可能、ドロップガチャチケット。収益率も高いけど、結構均等だから組むの難しくて、僕は使ってない。ついでにこの応用がダンマスが引いているガチャだよ。」
「って事はあのガチャ全部ナオ君なの?」
「うん、あれ、僕が毎週ちょっとずつ入れ替えながら、最適調整してる。」
その言葉にダンマスである南、リューネは思い出したように上を見つめる。
「モンスターもありましたわよね?」
「あったよ、あれも組んでる。いかに下と上が満足できるように、且つ利益性があるかって感じね。但し、外れは多く設置してる。外れがないクジとか、ちょっときついだろ?」
「本当にこうやってみるとナオ君に手の平ころころされてる感じしてきた。」
「お姉さま、分かります。」
「そう言えば10万ガチャないよね?」
「あれは作ってない。上級は5万のあたりに目玉作って周回させた方が、いい。あれは実は損だから、劇的な当りモンスターはちょっとおかしい位置に作ってる。ばれにくいようにね。」
「さすナオ。」
「いや、リューネさんまで言わなくていいから。」
「どういう事よ?」




