表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第7章 白と黒と龍
268/1813

9-閑話2 教授解説”ドロップの歴史”

「ドロップ品ですか?」

「うん、これドロップしたほうがいいよね?ドロップさせる方が不味いよね?って奴の意識調査。」

 実はこの魔王城ver2から、プロジェクションモニター機能を幻影エンチャントした持続光のアイテムから制作し、モニターが設置できるようになり、位置も保護色で透明化したダークマターに

よる反射板を設置することで可能となった。これも実は結構開発に時間かかってた。おかげさまで、今迄見たくホワイトボードを自作しなくていい。改良として、データ送信可能と、念話タイピング

昨日の設置も検討に入ってる。現在はダンジョンコアであるハーリスがその都度操作している。ダンジョンオブジェ扱いなのだ。

「例えば?」

「有名なやつあるじゃん、オークの肉がうまいって話。ついでにドロップはダンジョン内限定だからね、現在予定は。野外はアウトの予定。」

 有名なネタでオークの肉が豚肉と一緒というあれである。

「あれ、カニバリズムで嫌。食べる姿を想像したくない。」

 ケイお姉ちゃんの嫌そうな第一声があった。

「あれってさ、不人気モンスターだから?」

「あれを食うって、ゲテモノ雑誌があったのだよ。」

「え?」

 教授の意見に全員がそっちを向く。

「実はモンスターを食べて、奥に行く話があってね。よく考えて見たまえ、この世界の従者や勇者は魔素の強い耐性があるのだろ?それこそモンスター並の。」

「そう言えばそうだ。」

「で、モンスターの調理ネタが結構あるのだよ。有名な話にドラゴンステーキという話がある。」

「何それ?」

 リューネさんも知らないようだった。

「ドラゴンの骨や鱗は武器や魔法具の素材となるが、肉は食べると不老長寿になるとか、あと栄養が強すぎて死ぬとか、さまざまな伝承がある。」

「そう言えばリーが、私の卵とか、取っておけばDPになるとか言ってたわね。」

「卵あるの?」

 ケイお姉ちゃんが食いついたようだ。

「一応”単為卵生”と言うスキルで卵が産めるのよ。でその殻は記念で取っておいてある、鑑定によると砕いて粉にするとその武器が硬質化するって書いてある。」

「ドルカスが喜ぶわね、あとで少し研究で貰える?」

「いいわよ、」

 さらっと話が進むが…。インパクトある話だな。同級生の女性が卵産む話とか…。

「子供はどうなったの?」

「ケイとナオは会ったことあるはずよ?リアよ、」

「ああ、あの子!」

 あの小さい子供か。あの子…めっちゃ人間じゃん。いや、人化か。でもそうなると進化するとどうなるんだ?

「話を戻すぞ?そう言うモンスター活用の話があり、解体スキルがある。がこれに追加でドロップだろ?しかも金はギルドカードがあるなら、金はそこから討伐金が支給されてる。」

 そう、僕払いであるが、ダンジョンに人が来てもらうために設定したのが”モンスター討伐報奨金制度”である通称討伐金。というのも、この世界のダンマスのバトルで敵を倒した際に何も褒章がない。ひどい話寝かせて、放置したりする方が速いのだ。後魔法で壁作って放置とか、それでダンマス行けば終わる、経験値は魔素でカバーできるが。それもカンストすれば基本意味がなくなる。ダンマスがダンジョンバトルするのは、ギルドカードがない場合”経験値”以外存在しないうえにリスクが高すぎる。しかもなれ合い禁止。だから成長もしない。来る冒険者を延々と待たないといけないのだ。しかも人口は一度大人が相当減った後、そんなに回復していない。主に長谷川さんのせいで。他の大陸もあるが、こっちではほぼ少ない。だから相当根気よく待たないといけない。最悪、その居住区を捨てて、ダンマスが人間を制圧しないといけなくなり、人間のいない世界しか生まれない…という事が起る。起こるだけならいい。そしたら勇者が死亡ループに入り強化されまくる可能性がある。その場合の責任の取り方を僕は知らない。

「そうなのよね。多々、金の消費先作ってもいいと思うんだ。魔石はあるけど、絞ってる環境だからね。ダンジョン内だけルール変更して解体不能、即回収、その代わり魔石ドロップとかも、実は検討にあるのよ。」

「ゲームナイズドされ過ぎて、技術の発展とはいかないよね。」

「実は二つ考え方があるのだよ。ここから。」

 教授が立ち上がり、モニターの方向に持つ。

「実はわが友と検証の話をしたことがある。その時によく出たのは”RPGでなんで金が落ちるのだ”という事だ。」

 当然だよな、僕も訳が分からない。

「これは実は最初の方だと”人間型”限定の仕組みだった。財布をまさぐってゲットした扱いだった。」

「そうなの?」

 これは神様も知らない感じだった。

「または戦争において、人数ごとに実印という体の部位を持ち込んで金額に買えたという記録がある。すなわち戦争の慣習によるものだ。」

「じゃあ、モンスターでも…同じ感じ?」

「ごまかしが効かない部位を持ち込んで討伐証明として換金する第一パターン。第二パターンは”解体”して得た収益を”したもの”として扱い収益を簡略化したパターン。」

「そうなると解体は必須になるよね。収益の為には。」

「そうなる、このパターンだと相手の死因で報酬金額が変わることになり、さらに解体の腕で変化する。実はこっちの方に最近のゲームは舵を切っている。これはオンゲに多い。」

「どうしてだよ?」

「ゲームの長時間プレイを避け、一度街に戻らせるためだ。貯まったアイテムというリアリティが生存感を生むって事だ。」

 やっぱりこういう事には教授は凄い頼りがいがある。流石に神様含め全員がうーんと唸る結果となった。

「当然、石器時代の頃には獣の矢じりがあるので、こういう武器防具は作成されていた。が品質の安定の言葉に金属器に変わり、その先の発展もあった。ドロップも善しあしなのだよ。」

「どうしたらいいのよ?」

 神様もさすがに、説明に耐えれないようだ。

「私の提言は二つだな。単純に死体を完全消去する。その代わり、ギルドの討伐金を上昇させる。負担を徹底的に切りゲームナイズドする。畜産とか地上での動物にのみ肉食を限定する。で二つ目はドロップを消滅時に設定してある現状ではなく、死亡時に直接ドロップし、時間短縮する。」

「え?ちょっと待った、今もドロップあるの?」

「私はそう聞いている、神の設定はランダムのみで、今回は固定ドロップについての協議だろ?現在は”消滅時”にドロップがPT限定で手に入る。のはずだが?しかもごくまれ。」

「ごめん、ちょっと確認に行ってくる。」

 神様がいきなりいなくなってしまった。

「でもよ、ドロップがあるって、」

 シャラが苦々しくモニターのドロップ案を見つめる。

「実は追いはぎするが前提なのだよ、ドロップって。どちらも。だから本来は”死者を弔う”観点においてはあってはならないのだよ。本来は。盗難推奨と変わらない。動物を狩り、肉を食らい我々が言う事ではないが。同族だろうがドロップする以上、それは殺人推奨と変わらない。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ