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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第7章 白と黒と龍
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9-10 お姉ちゃんは見た目より直情でバトル脳

「南さん、」

「こんにちは。」

 南は一応ストックにユーを入れて、シーアを連れてNEO雑貨店に来たが…。そこにはいつもの二人以外に一人追加でいた。

「南。」

「ネル様。」

 それはお茶会の席に座るネルの姿だった。

「どうしたんです?先生探しに行くはずでは?」

「見つけたから、状況報告、ちょっと面倒ごとに巻き込まれてて、現在、人間を取り込むダンマスを教育することにした。」

「何です?私も確かに用件がありまして…。」


「パンダ同好会と、王との恋愛ですか…すごい早い…未亡人ですね…。」

「そっちの話は理解した。どうする?ナオ?」

 シーアが久々にナオに会えたせいか、顔が赤い。そしてネルは非常にのんびりとお茶をしていた。本来はこれ位全体的に緩いのが魔王軍らしい…。

「ユーがお出かけしたいのは分かっていて、で、変形とか、変身で行ける気もするが。ダンジョンで話すか…みんな来て。ハーリスはここに店番置いて、こっち来て。」

「了解。」


 ここはエレノアがよく融合実験に使うトレント保存部屋である。外装はほぼネルの部屋だが、時々エルシュウッドに行って元の部屋も確認してある。そこににテーブルを置いてお茶会とすることにした。酒場の3Fの会議室でもいいんだが、僕たちはこっちのほうがなじみ深い、そこに来た瞬間、モンスタートレード経由で、ユーちゃんがこっちに来た、考えた末、変形、および変身を4つずつ使い、そして召喚する。今回はメンバーに関してなので、調査中のヨミを除くメンバーが集まっている。

「へや?」

 ユーちゃんはその姿に思いっきり違和感があるようだ。一応、許可の上で使い魔を憑依させ、同意の上で変身させれば人型になることはできるが、この間”世界樹”の特性であるDP精製が”憑依した幽霊側”にもつくのでDP生産がさらに加速してしまい。モンスター出ない者がこの場にいると、最低でも動物は”魔獣”に自動進化してしまった。そこまで強い魔素が吹き荒れ、ダンジョンのDP処理能力を超える。が、会話の為には仕方ないので、南ちゃんのコアに頼んでこっちの処理に能力を全部振り分けてもらって。耐える事にした。

「人型にしてみた。実はユーちゃんは思いっきりどうしたいのか一度聞いてみたかった。そして、今は聞けるように外見を変えた。君は…どうしたい?」

「私ー、本能はずっと人類を滅ぼせ―と言っているの。けどナオは違うの、私はなんかそんな中で悩んでるの。だからナオの所に行きたかったの。」

「それは?}

「大方鑑定に書いてあったやつの影響。それが本能だと思う。そして・・・ユーちゃんはいままでエルフや人を見てきてどう思った?」

 そう、それは次元侵攻兵器としての本能だと思う。

「確かにいい人もいっぱいいる、だけど…なんか見下してしまう…そんな自分もいる…寂しい…。」

「ここは一発!がツンと勝負して、認めさせよう!」

「お姉ちゃん?」

「ナオ君も言っていた。均等であるから握手はできる。力なき正義は結局吠え声にしか過ぎない。だから私たち見て、弱い子って思ってるでしょ?」

「う…うん。」

 そうなんだ、確かに体は大きいから見下しやすいのは当然…。だけどそう思われてるのはつらいかな…。

「ナオ君は…まあ…ステータス以上に大方DP使いだすと無敵だと思う。だから…。私かな…大方南ちゃんだときついと思う。」

「できれば、一人か二人で来て。コアの間で待ってる。」

 そう言うと、ユーちゃんの姿がなくなり…空間に大きな扉ができた。

「誰が行きます?ケイさんは決定でも。」

 南がじっと扉を見つめる。

「一人で行ってくるよ、ここでお姉ちゃんが頑張ってくる。」

「私が行きます!」

 シーアが慌ててダンジョンに入ろうとするが、体が弾かれてしまう…。

「ユーちゃん?」

「これは私じゃないよ。」

 扉からそのままユーちゃんの声が聞こえる。ケイは入れるし、南も手が通るがシーアが入ろうとすると止まってしまう…。これは…。

「スキル確認しました。どうも身体魔境同士だと、ダンジョン内にダンジョンがある状況になるので、お互いを弾いているようです。なので侵入できませんね。」

 ハーリスの解説にシーアも…恥ずかしいようだ。

「す、すまない。頼んだ。」

 シーアは情けなさそうに、南たちのそばに戻る。

「私が行きます?」

 エレノアが前に出るが…。。

「うーん、大方エレノアが来たらすべて一瞬で終わりそうな気がする。それじゃあ試練にならない。」

 確かに、シーアもダンジョンを肉体で埋め立てて、全滅とかできるが、エレノアはそれを通り越す、ならばここはお姉ちゃん一択だろう。

「頼める?」

「うん、行ってくるよ。」

 そう言うと、軽い足取りで、ケイはユーのダンジョンに入っていった。

「こうやって見てると本当に性格は勇者してますね…キラリ以上に。」

「うん。」

「あれだけの能力がある人は珍しいです。リューネも強いと思いましたが、本気を出すとどうもケイさんには勝てないと聞いてました。だから、長谷川さんは支援に回った。」

「そうなんですか?」

「記憶が僕はないんだけど、そうみたい。要所要所で溜め攻撃を出したり、弾くタイミングとか、あるし、実際火力タイプにとってお姉ちゃんは最悪だと思う。」

「確かに、全力のキラリの攻撃も平然と受け取ってましたもんね。しかも支援も狙って取れるなら普通に考えれば最強ですもんね、相手の行動そのものを吸収、反射できる。」


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