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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第7章 白と黒と龍
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9-8 教授の章 エミリ

評価ポイント100が達成しました。感謝です。今後もよろしくお願いいたします。

「というわけでネル様に呼ばれて、新規立ち上げに来ました。ギルドの情報担当のエミリちゃんです。よろしくぅ。」

「よろしくお願いします。」

 出てきた明るい女性に全員が驚く、あのダークエルフの天敵、ハイエルフがこうもダークエルフに指導とかくるものだと。ただ全員の声は暗い。当然である。

「今日はここに、ギルド支店と後みんなをギルド職員として教育と料理覚えてもらうから。あなたたちはネル様肝入りのメンバーとなる、だから今は種族がどうののは無し!

まずは命令重視!」

 エミリが、そう言うと、まずはカウンターに大きな水晶を置く。結局会合は、ネルが協力すること。そして王都でのギルド開設及びギルド基準の導入を行い、その加盟金を国家に支払う事となった。後、貨幣は順次入れ替え、そしてこれが魔界で使えること、そして聖女教の教会設立も決定した。但しネル派に限るが。このまさに”ファンタジー”セットの販売に流石にパンダ同好会も驚いたようだ。そして、そのトップがこのネルなのだ…。

「これがギルド機能にあるカード発行機のギルドオーブ。これに触って、命令文を言うと、機能を発揮するよ。但しこれ、基本独立採算だから収益をこのオーブにいれないと機能しなくなるからね。

で、私はあなたたちに基本を教えたら全部任せるつもりで、まずはみんなにギルドカードを取ってもらいます、そこからみんなの給料出るからね。また、そこのダンマスんさん。」

「はい!」

 様子を見に来ていた柳田が驚いた顔をしている。

「あなた、できればここでギルマスの地位に就いて。で、ここで仕事覚えて欲しい、後はあなたが広げれば収益がDPで入る。」

「え?」

「このギルド収益は基本DPで決済されてるの。で、物販の利益一割を特別裁量でギルマスが動かせるの。だからできればご当地のダンマスさんにダンジョン建設して、冒険者育ててDP変換する餌として育てて欲しいの。最悪有事の際には盾に使えるから。」

 流石の柳田もそれにはかなり引き攣った。

「何か…ギルドのほうが考えエグクないですか?

「みんな幸せで私も幸せ。みんなが幸せだから私が幸せ。私たちの考えは基本ダンマス全員と共存して平和的に資源をもらう事よ。だから基本ダンマスは全員味方。」

「エルフ惨い。俺たちの知ってるエルフはこんなにえげつなくない。」

 その言葉に全ダークエルフが頷く。

「ひどいなあ、これでも本当は君たち半殺しにしてエルフに全員ん差し替えでもいいんだよ?だけどそれをするとネル様が怒るからしないだけ。たとえダンマスだろうが、ネル様の為にならないなら殺すのも、私のお仕事なの。」

 手のひらに炎を出して、にっこりとエミリがほほ笑む。

「ええ…私たちは?」

「まだ大丈夫。”お客様”だから。みんなは。」

 いきなりのサイコ用素にと暗い微笑みにダークエルフは縮こまってしまった。

「基本は料理を出して、みんなおいしいって微笑んでもらう、この利益でギルド運営費を賄って、で、材料を依頼で賄う。レア素材を高級店や王様、貴族に加工して売って稼ぐ。そして、ダンジョンではその戦闘経験積んだユニークさんがダンジョンバトルで大活躍。これが勝利の方程式よ!このプロジェクトの話を聞いて実は専用チームが立ち上がっていて、専門の開発のシェフが来る予定よ。それで、今ダークエルフ風のワイルド料理の開発してる。無論特産品の調査をいまみんなにしてもらってる。」

「話速すぎません?」

 自分たちが生きるか死ぬかの最中にここまでやる事に差があると、ダークエルフのダンマス含め、全員思わなかった。

「向こうは砂漠だったから、サボテンステーキと後火酒の開発。後は…スイカかな…それを特産品プロデュースした。で、こっちは山と森でワイルド系でしょ?だから串焼きがいいと思うんだ。だからまず家事のスキルオーブ。後数人には生活魔法のオーブ渡すから使ってね。後はこっちの動植物データを取って、おいしいお肉探さないと。」

 と言うと足早に全員の所を回り、オーブを手渡していく。

「後、これが試作品。食べてみて。今回はテスト用にバークボアだよ。出来ればダンマスさんもこの辺の地域の獣を飼って畜産もしてもらってもいいのよ。チラチラ。」

 そう言うとエミリは暗闇から串焼きをいくつか取り出し…全員に手渡していく。

「食べて感想ちょうだい。その具合で、味付けこっちが考える。それはノーマル勇者スペシャルで香草で漬け込んだエルフ風の串焼き肉。果汁と味噌を混ぜた、田舎風勇者スペシャルもあるけど個人的にはエルフ塩を使ったノーマルが好き。けどワイルドなエルフ塩と簡単な味付けのバニラがいいと思うんだ。」

 それを食べたダークエルフたちの眼が見開く…。

「これは?」

「ネル様直伝。香草を使った特殊なルフ醤油につけこんだお肉を焼いたうちの看板メニュー。刺激が強すぎるなら、もう少しマイルドに作る。」

「あのエルフ醤油!?」

 見学していた柳田が驚くのも無理はない。DPショップで現在有名なのがこのエルフ醤油である、実際残ったアイテムリストの普通の醤油に比べてさえ旨味分が強くダンマスSNSでの料理板では有名なお買い得リストに入る高いけどコスパがいい商品なのだ。よくユニークの部下が買い、料理が旨いと言われるために買うアイテムのトップがこのエルフ醤油である。これがギルドで買えるとは思わなかった。

「そう、これを間違えてゴーストに食べさせたら昇天して、魔石化した話があるレベルにうまい、という串焼き肉。まあ、私はこれよりエルフ塩だけを揉んだのが旨い。」

 さっきから出るワイルド発言に流石のダークエルフ店員もげんなりしてきた。

「エルフって野菜がメインじゃないのかよ?」

 ダークエルフのダンマスだろう、疑問が当然出てくる。ここまでワイルドだと、ダークエルフよりダークしてる。

「よく勇者から言われるし、私が接待されるとなぜかサラダだけが出される。私は確かに野菜も好きだけど肉の方も好きよ。ただ、木を切るやつらが野蛮で嫌いというだけで動物の恵みもちゃんといただいて感謝するだけよ。後みんなはレアが好きなんだろうけど人間相手だから、病気なる可能性ある。少し焼きは強めでいいよ。」

「肉のやき方で負ける俺達って…。」

「気にしない、後、数人は会計とか覚えてもらうからね。仕入れは君たちにかかってるから。もしやりたくないなら言ってくれれば一人だけカウンターできるハイエルフい

るからそいつに変わるけど、みんなハイエルフに指示されるのは最低限度にしたいでしょ?だから、必死に覚えてね。立て直しって話になればもっと色々やるからね。」

「は、はい!」

「というか、なんでハイエルフのほうがダークエルフに理解があるんだよ。」

「柳田君、言っておく…。」

 その傍で椅子に座り、その向かいにいるロングドレスの女と酒を飲んでいる少年を呆れた顔で見ていた。

「何だ?教授。」

「ハイエルフが来るという事はギルド的には最終局面とみていい。勇者大陸では。ギルド職員のハイエルフは全員普通の勇者より強い。あの”狂炎・エミリ”もだ。だから、あれが来て、立て直しの命令なら実際3年の間に数件あったが、文字通りの『更地』もあった。意味は分かるな…。だから王国がまず勇者に教える第一項目は”ギルド員を怒らせるな”だよ。」

「そんなにか…。」

「あのエミリは特に問題児で…怒るとよく魔法を乱射することで有名だ。怒らせない事だ。」

「ははは、気を付けるよ。」

「後、これができるようになると市場も活性化する、あのエルフ塩、君はどう思った?」

「確かにうまい、これは私がいた地球での塩よりずっとうまい。」

「そう、これが原因で狂った街がある。いまは管理を厳密にしてそうならないようにしている。があの塩だけでこの世界成りあがっている…商業主義こそエルフだよ。」

「この世界のエルフはたくましいですな。引き籠りと聞いていましたが。」

「実際はそうなりたいと口々に皆が言うのだがな、このままだとモンスターとして、いずれエルフは駆逐される。とネルは思っている。実際エルフはいい亜人のイメージを

彼らは背負い、人間と共にすることによって、差別をなくす気でいる。ある意味挑戦だと思っている…。」

「そんなことを?」

「ああ、彼らは思っている。」

 実際教授にしても、まさに神に抗う行為、それがこの”ギルド商店”だと思ってる、エルフという”モンスター”をエルフという”人間”にする作業だ。その為に年月

をかけ彼らは利を与え、そして今ではすっかり人間の一員なのだ。これがあるからドワーフも同盟を結べた。その本当の偉業にネルは気が付いているのだろうか…その疑

問の答えは教授は、全員持っていないと思えたのだ。

外伝(日常)を書いて欲しいキャラがある場合は、感想で送っていただけると嬉しいです。サービスシーンはキャラ次第だけど、書ける範囲で書いていきます。

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