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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第6章 VSクラウドドラゴン
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8-外伝2 いじめという病巣

 実際王城で呼ばれた勇者の多くはもう、外に出ているが、近く召喚が行われる話がある。というのも実はシーアの話だと、第2回クラウドドラゴン戦で、8名の勇者と54名の従者が亡くなってる。

で、シーアはクラウドドラゴン、サンダーバード、マシンナイト、とその勇者の死体と従者のスキルすべてを回収してあるそうだ。が、その中には当然死に別れた”従者”がいるのだがこうなってる

のか・・・。が、この子は勇者を亡くしたのか…。ついでにこれ勇者だけが生き残ったパターンもあるし、逆に従者だけが生き残ったパターンもある、それだけ、あのクラウドドラゴン戦は凄い

凄惨だったのだ。

「キラリ、チョーっと早いって。」

「も、もうゆるじでぐだじゃい。」

 リューネに引きずられてくるキラリ派だった見せられないほどボロボロだった。実際あの強さなら大抵の奴には勝てるし、ランク7くらいまでなら瞬殺できるだろう、そこまでなら…リューネさんがその程度のはずがない。

「あ、おかえり。」

 傷は負ってないようだが…直したのか…。

「あ、リューネ先生。」

「よ。確か…早音ちゃんだっけ?」

「はい!。」

「知り合い?」

「私とか、こっちにいる子は基本向こうに言って練習付き合ってる、暇だからね…。」

 実はこっちは暇ではないのだが…教授は連絡が取れないし、ネルは心残りという事で、ギルドカードを持って教授を探しに行っている、ついでに連絡で戻れるようにしてあるので、大丈夫だが

「という事はお姉ちゃんも?」

「うん、魔法学校の講師よ、臨時だけどね。ぬぷぷぷぷ。私の魔法スキルを活かして!先生なのですよ!」

「え?それ初めて聞きましたよ。」

「え?あ?キラリ様?」

「ああ、うん、カッコ悪い所見せたね。」

 キラリが慌てて立ち上がる、正確が素直でさわやか系の男の”娘”だ。これが普通のイケメンなら、ごく普通の勇者だからこそ惜しいのだ。

「光の勇者様…。」

 すっごい憧れの目だが、そいつは男だ。

「で?これ?」

 そう言って僕の持ってきた。魔法学校の体操服を見る。確かに…そういえば学校はもう始まってるし、体操服自身は学校の購買所でも買える。

「は、はい!」

「うーん、詳しく事情話して?」

「リューネさん?」

「ちょっと嫌な臭いした。私が昔味わったような…。」

 そう、長谷川さんはこっちに来る前に委員長だった。がそれは”みんなやりたくないから”押し付けられたのだ。そんないじめられっ子でもあった。僕は…その頃も今も人に触れるのが怖いよ。

今でもね。

「それは……。」

 単純にいえば体育服を隠され、今日の体育を休む羽目になった。こっちは義務でないので、先生はきつい事は言わないが、いじめに対して守る者はいない。本来はそれ対策にわざと教育期間を

短くしたのだ。円満に別れるほうが今後の為になる。が、勇者たちの希望で専用学科が設立された。ついでに教室も専用で、…寮は元々用意してあったが風呂が併設されている。ついでに

学食はギルドが経営してる。店員は、エルフの森からネルが連れてきて、料理を指導後に働かせてる。ついでにエルフの森は”中立”ではあるので、DP収益が発生し、利益が出ているのだが、

実際それなら、”ダンジョン領域でもいいじゃん”ってなったため、徐々に外に連れ出すことにした。平和であることを説得し、外の世界に対しての講習をミルカスたちに刺せたうえで行って

いる。結局この方法でしか…エルフが増えないと判断した。結論から言うと”ネルを信仰”するあまり、ハイエルフはそれ以外の人間に全く興味がわかなかったのだ。ついでにエルフに対しても。

なので恋愛は数百年単位で見ようという事になり、ギルドに専念してもらう事になった。まあ本来はこれも引き継ぐ人材が育てば譲り、ハイエルフ村をまた作ってそこで最終的に住んでもらう予定だ。

今はダンジョンができて5年くらいなので、まだ年齢は気にならないんだけどね…。なので、現在のエルフの方針は”各地にエルフ食堂”という方向性に変化した。ついでに鉱山都市にもエルフ

達が付与魔法を覚え、向かわせてある。…本当にエルフはどっち向いているのだろうか?

「いじめか…。」

「ナオ君?」

「僕が思ういじめの半分以上は相手が悪いが、あいつらは”いらつきを晴らす”餌が欲しいだけさ。だから…。」

「強くなれ?」

「そうじゃないんです、私が悪いんです、私が勇者様を守れなくて。それで…。」

 そういえば勇者も一緒に学校にいたのか。勇者を守れなかった従者というレッテルは確かにつらいな…。という事は勇者学科か。

「それ言い出したら僕らが悪い。」

 キラリが早音ちゃんの肩を叩いて答える。

「うーん。全力の結果なら常に卑下するべきじゃない。そうでないなら、後悔しろ。」

「師匠。」

「私もそうなんだよ。あの時できなくて悔しいから次がある。歯ぎしりして前に進める。後悔してない奴は私からしたら弱い。」

「師匠…。」

 なんか深いセリフだ…。

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