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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第6章 VSクラウドドラゴン
229/1812

8-15 リンクな冒険 勇者の力と従者の意味っす。

「食事休憩終わったら、取りあえず、実践してスキル試してみたほうがいいから、外で一応練習して、…あと三日ほど自由行動ね…こっちだと時間早くなるので、後、DPない人は

確か専用の扉抜けた先にインスタンスダンジョンがあるから宿泊費ぐらいは稼げると思う。」

「あるのかよ!?」

「そこは一応戦闘可能。但し命の保証はしない。インスタンスダンジョンだからね。そこは注意してね。」

「それはあれ?」

「うん、今度売る予定の”権利系”の一つ。”ダンジョン一日レンタル権・難易度:イージー”の奴ね、試作版で設置してある。ついでにベリーハードは、こっちで言う”ランク7”が出るから

本気でやめた方がいい。」

 そう言うと少年と少女はそのまま出て行った…。

「えっと、あの人は?」

「ん、少年知らなかったっけ?」

 聖女さんが意外そうに見てる。

「実は今日ここも知ったばかりで。」

「なら幸運よね。あの人がナオよ。」

 いや、知らないし。

「旧魔王城のダンジョンマスター。かねえ、現在の位置は”NEO雑貨店”の店主。魔王エレノアの上司。で隣もハーリスさんよ。」

 理解不能だってば。が、シライさんも不思議そうな顔してるがみんな外に出て、食堂にいる。普通にメニューがあって、銀貨が通じる。そしていつものギルド飯が…なんかいくつかメニューが。

【ハーリス様…。】

「ん、どうしたよ、コア?」

【ダンジョンカスタマーセンターさんです。ダンジョンのサポート業務してる人です。】

「え?」

「ついでにハーリスもあまり言わないけど、エレノアと同じかもっと上よ。さっきの無口な女の子の方ね。」

「ガッチガチですね・・・。」

 キラリも呆れてるようだ。

「私から言えば、ナオ様はネル様の師であり、そして、ネル様を作った者です。敬意どころでは本来ないのですよ。」

 ミヤックさんがちょっとこっちを睨んでくる。いや、怖いって。

「その方が分かりやすく凄いわ。」

「俺は魔王軍旧トップのほうがすげー。というか魔王って実在してたのか?」

「でも表に基本でないし。後魔王は存在してる、今でもちゃんと魔の森に”魔王城”がある。そして、そこにはちゃんと魔王が・・というか、居たっけ?ケイちゃーん?」

「はーい。」

 さっきのメイドさんだ。

「今度の魔王って…。」

「任務できるまでは、”ヨミ”よ。最近なんか恋人出来て、で、その形見の練習したいんだって…。」

「と言うか交代制なの?」

「そうよ、私がやる時もあるし…。」

 そういえば魔王は持ち回り制で、6人いるって。言ってたな、でこのメイドさん…いや鎧騎士か…あの人も魔王?

「少年、魔王戦う気力なくなるからあまり聞かない方がいいぞ。」

「師匠、それ言ったら僕なんて、聞いた後でいかされたじゃないですか!」

 えー!そんな話初めて聞いたよ

「2回目だっけ?」

「そうですよ、逆に怖くて、死にそうでした。」

 こうしてみると、普通に女の子なんですけど…すっごいイメージ崩れる、俺やっていけるのかな…シライさんも一緒のようだ。

「これあれだよな、あの映像のレーザーだよな。」

「よくわかんないけど、光の勇者っすよ。」

「「これは崩れるわー。」」

「あの時は…。

「エレノアさんが調子悪かったからあの時は…シーアさんか。」

「まだいるの?」

「いる、今は聖女の所だっけ?」

 思いっきりパフェつついてるな、聖女さんも。ケイさんが来たので注文をいくつか入れる。ちょっと食べておこう。少しシライさんの分も奢っておこう。

「うん、うちの警備隊長してもらってる、はっきり言ってダントツに強いんだけどね。」

「そうなんだ。」

「性格が男でね…それがね…。」

 というか、俺いていいのかここ?

「俺本当にいていいのか?」

「いいですか?」

「はい、」

 さっきの根暗な人と、後お姉さんって奴だ。

「さっきから聞いてる話が場違いすぎて…。怖くて…。」

「私みたいな初心者。どうするだよ…。」

 親近感沸くわー。

「魔王軍はみんなあんな感じよ、最近”南”も慣れたって感じだけど、リーメ君も最初はみんなみたいな感じだった。けどあんたらはダンマス。自分に部下がいるんだよ。」

「ミカ。」

 思いっきり…定食のプレート持ってきたな。

「私も最初は猫借りてきたくらいに静かだった。だって当時の魔王軍は一撃5万を相手に勝つとかそういう話だったからね。実際はこんな感じで肩張るのも疲れたのよ。ただ、私は

村の仕事もあるから、一緒の時間も少ないけどね。」

「そうなんだ。」

「但し全員強さは一線を画す。私は私でやれる事をやればいい。あんたたちもね。勇者様もそう。ミヤックに聞いたときは驚いたんだけど、あれでネル様は、”農夫”でしかも最初は

普通の人間だったらしい。だから、あんたらのほうが恵まれてる、」

 その言葉にちょッと落ち着いた、

「あれでか?」

「そうよ、”努力は人を裏切らない”だっけ”ネル”の言葉だそうよ。あんたたちも頑張りなさい。私も頑張る、」

「ふと思った。経験値って、実はいろんな事やる方が入る?」

「そうよ。私の村のカマックおばさんは戦闘経験は少ないんだけど、家事とか、料理やるせいで、そっちからも経験値が入る、だから、いろんなことをした方がいい。上がりやすい。」

 いろんな事か…。

「ギルドで、確か…いろんな下働きのクエストあるのは、勇者の経験値をばらけさせて、あげやすくするという、最新の経験値工学に基づくものよ。」

「今度から草むしりとかやってみようかな…。」

「後生活魔法とかもおすすめ、あの辺便利系多い。生活が楽になる。後、ダンマスはダンジョンどうするのか考えて経営するといいわ。」

「でもなんでミカはそんなにダンマスに詳しいの?」

「リーメってさ。突然ダンマスになった、普通の男の子だったんだよ。で、それを知った村人がみんなでリーメ君を支えてきた。私もね…。」

 ここもダンマスか!

「リーメ君ってそういえば、”教授”の従者。」

「そう、後、ちょっとリーメ君に聞いたんだけど…大方私は次のクラウドドラゴン戦に出る、ゴブリン村として、今度はリーメ君が指揮を執ることになった。」

「リーメ君ってあのゴブリン村?」

 そういえば聖女がゴブリンだけはごまかしてたな。でも初心者ダンマスさんが驚くって事は…。ダンマスか、上位界隈に多くないっすか?

「リューネと同期のダンマスよ。大軍扱わせるなら、最強のダンマス。それがリーメ君。」

 えっと支援する人じゃなくて?

「あまり本気は出さないで目立たないが信条だからね、魔王軍のマスターは。」

「ネルさんも。」

「うん。だから勇者様には頑張ってもらわないと。」

 期待されても困る。

「そういえば君も勇者なの?」

「そうは見えないけど、あっちの子は派手だからさ。」

 指さした先にはキラリがいた。

「あれは珍しいっす、基本は冒険者に毛が生えた物っすよ。勇者も結局冒険者で、結構下積み多いし、魔王に負けて死んだ勇者も多いっす。」

「そうなんだ。」

「勝ったのは事実上3組のみ、その内の2回があの伝説の勇者、キラリさんっす。それ以外は挑むことさえかなわない、いや、怖いっす。死にたくないっすもん。」 

 その言葉にみんながうなづく。

「そんな魔王って強いんだ。」

「と聞いてるっす、まさか交代制とは知らなかったっす。」

「そうなると…以外と勇者怖くないかも、君はいい子だし、」

「まあ、しがない冒険者っすよ。」

「私は花村吉見、花のダンジョンマスターよ。…よろしく。

「わたしが西川瑞希。鳥のダンジョンマスターよ。勇者ちゃん。」

「よろしくっす、リンクと呼んでくれると嬉しいっす。」

「俺が、白木佐助、狼のダンジョンマスターだ。」

「その一文字って何なんすか?」

「これか、ダンジョンマスターは特性としてさっきの話だと二つのスキルオーブと、後、このファクターが強制て与えられるんだ。で、ファクターに関するものは半額になる代わりに他の物は2倍になる、で召喚できるものは基礎でもらえるのがファクターの系列だけになる、で俺たち3人は元々”魔界同盟”って小さなグループ作ってたんだけど。」

「そう、そこの元リーダーとかみんな逃げちゃってどうしようもないのよ。そこで、冒険者ギルドていう奴が来て、で、一気にダンジョンの奥までこられて、訳が分からないうちにここよ。」

「私の所はなんかセースルマンみたいな人が来て、その人の口車に乗ってここに来ちゃった。なんかやたら胡散臭い大阪弁だった。」

「それが大方”ギルド”の保護員だ。俺の時は勇者と一緒にいた。」

「ミヤックさんね。」

「後は、カラムと大方エミリね。」

「有名なの?」

「ハイエルフ達よ。ギルドの上層部といえばいいわ。勇者より全員強い。」

 ミカのその言葉に喉を鳴らす、

「よく勇者で呼ばれて第一に言われるのは”ギルド員は怒らせてはいけない”ですから。それくらい有名っす。」

「ついでにこれよりS級冒険者と上位勇者は怖い。」

 ミカが周囲を見渡す。そこには雑談する魔王軍の人々がいた。

「キラリさんもそうっす、後リューネさんと”鎧騎士”もそうっす。」

「そういえば動画の―って言ってたけど、あの子ってもしかして…。」

「そう、クラウドドラゴン戦で、レーザー撃った本人。勇者によると”光の勇者”という上位らしい…。あれで。」

「ついでにその師匠とは知らないっすけど、あとの二人はギルドの有名冒険者っす。後聖女様は国王でもあるっす、聖王国のトップっす、」

 これは3人は知らないって顔だった。

「はっきり言って次元が違う。二人は。」

 ミカの言葉に驚いて二人を見る。

「あれより…。」

「上がいるって事…。聞いた時はビビったわ。で、その二人が戦いたくないというのが、”魔王エレノア”。」

 そっとNEO雑貨店のカウンターを見つめる。そこには少年がカウンターにいた。

「そんなツエーのか?」

「聞いただけで見たことないけど、最初の魔王はあの人らしくて…ただ、私が見た時には伝令とかしてた。だから実情は分からない。私は収益部隊で実働隊のほうだからね。」

「でもまあ、有名人に会えるって事はほとか…」

「それはない。魔王軍の方針は”基本全員自立”よ。そうでないなら私たちはもう吸収されてる。第一私の村はこれでも生産部隊のほうが多いのよ。」

「そうなんだ。」

「私の武器とかは村で作ってもらってるし、」

 そう言うと武骨な作りの棍棒をテーブルの上に置く。血で汚れているが、単に削り出した木の棒に見える。

「生産系マスターのほうが生きやすいのよ、本来は。だから甘えない方がいい。さっきの情報は大方”ダンマスSNS”とか勇者”SNS”には乗ってないし、乗せればあなたたち殺され

かねないわ。情報の価値を忘れないでね。」

「わ、分かった。」

「でも10レベルか…。」

「6であれっスからねえ…。期待できるっす。」

 もう何だろう、思いっきり口調変わってる。上がいるってこうなるんだな。

「ついでにこの話を流したら、リーメ君慌ててたから、大方知らなかったんだと思う。」

「最強のモフモフ使ってモフモフ生活でもいいのよね…。」

「さっき聞いた話だとユニークは復活するから防御に専念するなら、雑魚たくさん作るより、そっちの方がいいらしいね…。」

「そうだ勇者君、うちに来ない?」

 え?

「うちでエースしない?」

「そうだ、それがいい。」

「いや、シライさんの所で…。」

「それなら、従者はどう?」

 その言葉に全員が訳が分からない顔になった。

「リンク君さ、覚えてる?私を誘った時に言った言葉?」

「一緒に来てくれるか?」

「と言った後に、”従者にしてくれるの?”って聞いたよね。」

「うん。」

「あれ、従者契約って意味。あれが成立と勇者の従者として勇者に準ずる力を得ることができる。魔王軍に所属する外回りは全員この話を知ってる、」

「ミヤックさんも。」

「うん、むしろ他の人や見つかった異世界人をガンガン従者として紹介してるくらい。」

 そんな力が僕にあったのかよ。

「ただ、あなたに選択権がある、誰を従者にするのか。魔王に挑むべく…。」

「あの人たちに?」

「まあね。」

「ダンマスは知らない話だけど、魔王には神からの役割があり、勇者にもある。」

「魔王討伐っす、」

「何それ?」

「勇者は魔王を討伐すると、神様から願いを一つ叶えてもらえる、基本的にどんな願いでも。それは付き添った従者でも一緒。それを支援した王様、従者にも権利がある。」

 その言葉に三人のダンマスがつばを飲み込む、

「王様もか。」

「うん、条件に”王様と一緒に勇者がパレード”という部分があるのよ、これも必須らしくて、このためにはどこの国でもいい王国にコネがないといけない。今は頼めばドルカスさんの所とか、

聖女がパレード開いてくれるわ。開く場所は一定人数以上あればOK.」

「魔王討伐か…。ヨミさんって?」

「そういえば言ってたなあ・・。」

「ああ、魔王軍情報統括。ついでに強さは不明だけど魔王軍だよ?エルフたちより最低でも上だよ。」

「つれぇ。」

「でも私たちがそろって支援すれば行けるんじゃない?」

「そうそう、行けるって。」

「無理っすよ、だって今まで47人は挑んで死んだっす。」

「それに関しては成功者は4団体、うち二回はキラリたちだけど、一回は従者一人だけで成立させたよ。見たけど凄いやつだったし。」

「そんな奴がいるっすか。」

「ああ、いる、だからあんたらも望みは捨てちゃだめよ。」

「はい!」

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