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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第6章 VSクラウドドラゴン
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8-9 世界の深淵再び

「ふむ結構これ、廃業寸前ですね。」

 それからのことを聞いた、リンク、ミカは複雑な顔をしていた。シライが自分でお茶を持ってくる。ミヤックは当然という顔だった。

「そうなのか?」

「収支聞く感じだと、これ、結構まずい状態ですね…。死にはしないが何もできないという感じです。」

「ん、ダンマスって食べ物とか食べないのか?」

「はい、食べなくても死にませんが、発狂します。なので、娯楽、食事等はある方がいいです。これは部下のモンスターも一緒です。」

「それは言える、飯大事だよ。」

「そ、そうなのか?俺何も知らないからさ…。」

「いや、コアにせめて聞きましょう。」

「と言うかミヤックさんなんでそんなに詳しいんだよ?」

「…ミカさんはいいはずなので、勇者様だけです。」

「何だよ?」

「あなたはここから先を聞きますか?聞けば”人類の敵”になります。貴方は”人類の敵”になりますか?」

「なんでだよ!急に!」

「なる気がないなら、このまま帰りましょう。困っても、いずれ、この人はDPを得て復活するでしょう。数十年後に。」

 ミヤックのその言葉にリンクは押し黙ってしまった。

「何だ?その言い方は?」

 しばらくリンクはうなって考えていた。

「俺は…俺は…構わねえ。人類の敵になる。困ってるやつ見捨てて帰るのも、カッコ悪い。そんなのは勇者じゃないだろ?」

「かっこいいぞ、勇者様。」

「ありがと、ミカ。」

「さて、シライ様。」

 そう言うとミヤックは暗闇から書面を取り出す。あれこの人こんな魔法あったっけ?

「こちらに契約書にサインを。ただ確認だけですので、納得後、拇印でいいのでお願いします。」

「…覚悟決めたよ。が俺には訳が分からないぞ。この契約書には”研修を受けて指示にある程度従ってもらう。”って書いてあったぞ?」

「はい、これは魔王軍伝統の儀式ですね。勇者にダンマスの話をする際の。」

「は?」

「一応ダンジョンを見つけた時にネル様に連絡を入れ、現在周囲調査中です。」

「何だって!」

 シライの声が上ずる。今は消滅したが、分派がいることで有名な亜人同盟の前の姿が”魔王軍”であり、その中でも”ネルの園”は有名なダンジョンである。それから”エルフの森”に変わったが

そのランキングは3年間一位だった。それから聖女と会談し今は譲るが、その強さは今でも伝説だった。それにあやかり”庭園”とか”園をつけた名前がダンジョンではやったことが多いのだ。

(まずい、そんな上位来るのかよ。)

「ただこれを私が言える日が来るとは本当に私も出世したものです。少し泣きそうでした。」

「さすがエルフ。そんなんで感動するなんて。」

「ミカさんも言う日が来ますよ。」

 ミアックが涙をぬぐっていたが。ミカは呆れていた。

「来ないことを祈ってるよ?」

「何言ってるんだ二人とも?」

「ネルの園が来るのか?」

 シライは震えていた。

「ネルの園?」

「ネル様のダンジョン名です、”聖女”と合併したので。今はありませんが。」

「えーーー!」

 今度はリンクが驚いた、”聖女”がダンマス?ネルもダンマス?

「はい。で、今回はまず周囲状況から確認中です。後ギルドから設備を持った人間が来ます。」

「えっと何か?勇者って。」

「いやいや知らねえよ。俺も。」

 二人が泡くったような顔になっていた。

「はい、知らないはずですよ。極秘事項ですからね。この連絡に伴いリンク様のカードにはGPショップ機能が解放されますよ。後…そうですね、次に来る侵入者をここまで通しててください。」

「手慣れてるけどなんで?」

 二人ともおびえた顔になっていた。

「はい。我々は相手がダンジョンマスターであっても勇者であってもフレンドリーです。皆さま”お客様”ですから。」

 微笑むミヤックの顔が…怖いものに見えた。


「あたしが来た。」

 そう言ってきたのは白いドレスの女性だった。その…威圧感だけでも周囲を冷たくした。

「お久しぶりです。リューネ様。」

「あまり様はいらないかな…。で、そっちの子が狼のダンマスで、そっちの子が勇者か。よろしく。」

「よ、よろしく、」

「リューネハウス?」

 というか予想倍のビックネームに気絶しそうになる。

「そ、今は他のダンジョンに入ってるんだけどさ。で今日はその要件できたわけ。そっちの勇者も込み、ミヤックちゃん、状況説明よろしく。」

「はい。」

『リューネハウスってなんだよ?”龍姫”だろ?』

 これは最近のリューネの異名で、よく”コクヨウ”に乗って移動することから付いている。それがドラゴンであり、ドラゴンライダーとも言われていた。

『さっきのネルの里の一個下。旧ランク3位がリューネハウスだダンマスの上位ランカーだ。』

『じゃあ、”龍姫”もダンマスかよ…。って事はモンスター?』

『知らねえよ!』

『第一”龍姫”ってなんだよ?』

『ギルドのS級冒険者で有名な格闘家だよ。』

「そこ、ひそひそ話は耳がいいと聞こえるぞ、対策しようね。」

「「はい!」」

 二人は直立不動の体制を取る。

「で今回は、状況確認した感じ、差し迫って切羽詰まったところは確認できない、周囲からはね。なのでサルベージはしない。このまま君たちを鍛える。」

「え?」

「それが、どうも、紙面契約であと2名のダンマスがこのダンマスの保護下にある見たく、それが50位前後のマスターなのです。それが2名。」

「うーん、その子たちだと動けないよね。じゃあ、ダンマス君。」

「はい!」

「その二人の位置をできれば教えて欲しい。そこに保護員おく。で、来れるようなら、講習会とかするから。」

「はい?」

「清く正しいマッチポンプのためにはまず知識。こっち側に来た以上は手加減しないからね!」

「なんで俺たちが!」

「人類の敵になるって事はすなわち全員。他のダンマス込みで勝てる程度の実力が欲しい。あたしたちは常に殺される危険性を持つ。強くないなら…。」

「と、魔王軍戦闘顧問は言ってらっしゃいます。」

「その意見、ネルに言うよ?」

「言っていただいても歓迎してもらえると信じていますよ。」

「って事は、俺は魔王軍に…。」

「入りません。」

 その言葉に全員が肩透かしを食らった。がリューネからすると、、ナオたちに会い、今のナオの能力を見ると、仲間にするのはすなわち”超人”になる力を与えるのと同義であり、その為、一度、関係者で会議を行い、神様肝いりで、”秘密同盟”というルールを購入。”提携契約”を行い、ナオ及び”王”のダンジョンマスターの”関係者”になるには専用契約書を必須とするという、契約が

締結された。職業+1はそれくらい…モンスターにとって大きい能力なのだ。その為、改めて魔王軍勧誘のルールが変わり、幹部である、リューネ、ケイ、ナオ、ハーリス、エレノア、教授、ヨミ

の7名による幹部の誰かの推薦のもと、全員で会議を行った上で加入させることにした。まだ、魔王軍加入時のみ上位ファクター情報を教える事になった。それくらいファクター関連のスキルは

危ないともみている。その中でぽっと出の低位ダンマスは、まだ、即決で加入させるわけにいかなかったのだ。

「なんで?」

「それはいずれでいいかな?で、君たちにはまずDPを稼ぎ、そして勇者君には、ここのエースになってもらう。でミヤックはどうする?ネルに頼んで代役立ててもらう?」

「何だよそれ?」

「いやあね、実はここでエースするのが一番勇者稼げるんだわ。バトルも多いし、サポートばっちり。今あんた、万歳してその辺駆け回っていいほどラッキーよ。」

「そうなのか?」

「それは言える。あたしもここにしばらくいるよ、どうせ保護用の駐在員置くんでしょ?」

 ミカがくつろいでミヤックからジュース受け取ってる。

「うん、そっちはガルージに頼もうと思ったけど?」

「村長は初心者さんのほうでいいし、私は勇者の従者だから勇者についていくよ。」

「分かった。」

「村長って…あの傭兵隊長さん?」

「そう。うちの村のエース。ミヤックは?」

「勇者様の従者なので、私もしばらくここに出向ですね。」

「了解。ネルには伝えておく。と言いたいが大方合同の教育する羽目になる。向こうの初心者さんも教育になる。」

「大丈夫ですかねえ。」

「俺から連絡入れておくからさ。」

「分かった。位置、聞いておいてね。」


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