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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第6章 VSクラウドドラゴン
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8-8 リンクな冒険 土下座したのは誰?

「これがダンジョンか…。」

 リンクが見る先には大きなほら穴の洞窟があった。

「おおー新ダンジョン―。」 

 ミカも手元の棍棒を構える。

「いった通りでしたね、一直線に帰りました。」

 ミヤックさんがしたり顔で言う。今回は新大陸側でたまたまあった手紙運搬の安い依頼を受け、ダンジョンをついでに探そうって事になった。この大陸では結構多いダンマスが存在してるので、

インスタンスダンジョンというランダムも多いので向こうよりも大型も期待できるとのこと。ダンジョンは発見報告も高く、またダンジョンで稼げるので、かなりの旨味がある。

「そういえばミヤックさんはギルド職員だもんな…。」

「はい、今でも登録は残してるんですよ。一応。但し勇者様優先ですけどね。」

「いやぁ…。」

「でも来ないね…。」

 ミカがじっと武器を構えているが、反応がないようだ…。

「中に行こうぜ…。俺も行く。」

 そう言うとリンクは武器を構えた。そして発行で光を剣にともし…そして奥に向かう…そこには少し広い通路があり…その先では土下座した獣人がいた。

「えぇ?」

「…えっと―。」

「あんた?どうした?」

「すいませんでした!」

 その言葉に、3人が困惑した顔で、もはやうずくまった毛玉のようにしか見えない奴の姿を見ていた。

「まず何謝ってるんだよ?」

「いやあ、できればこのダンジョンを見逃して欲しいんだよ。せめて、部下の命だけは助けて欲しい。」

 シライは全力で土下座していた。

「どうします?勇者様?」

 ミヤックがリンクを見つめる。

「…俺はこんな奴と戦ってまで名前を上げたいわけじゃない。…見逃して欲しいのか?」

「ああ、すまない。俺たちはもう戦う力もない…あいつらがすべてだったんだ。」

 土下座するシライをリンクは切る気になれなかった。

「分かったよ。」

「よかったですね、勇者様。切っていたら犯罪者でしたよ。」

「そうなのか?悪じゃねえのかよ?」

「私もそう思うけど?」

 ミカも平然とした顔だった。

「悪だとしても、今では利用価値があります。潰さない限りモンスターが沸くという事はそのままGP収集となります。また、素材は現在加工法が研究中ですが、道具の素材、武器の素材になります。」

 言わない内容として、召喚DP軽減にもなるので、ギルドでは買い付けた死体のいらないものは全部DPに変換して、その分を魔王城に送っていた。

「なので、むしろ資産ですよ、ダンマスが発見されればもっとすごい事になります。」

「そうなのか?」

「今勇者SNSでは”ダンマス”争奪戦が起きているのですよ。」

「何だそりゃ?」

「ドルガス様とシゲル様、あと数名のダンマスが”世界会議”に参加したことにより、ダンマスに支援してもらうという事は勇者にとって”スポンサー”ができた扱いになるんだそうです。」

「へぇー!」

 夢のあるのないようにちょっとにやけてきた。

「こちらが戦力を、そして向こうは勇者に物資を流すことで共存関係ができるとの事なので、これ以来ギルドは”ダンジョンマスター”の殺害は犯罪と認定しています。せっかくの物資供給元を

逃すほど愚かではありません。また、今も残る”魔王討伐”へかなり前進したことになります。」

 実際”亜人同盟”が起こした”世界会議参加”は各国に衝撃が走った。そしてそれ共に勇者たちに”傭兵契約”という制度をもたらした。優先的に国での衛兵とかの仕事をしてもらい防衛等を

行ってもらう代わりに”多め”に報酬を払う契約で、これは今でいうスポンサー契約に近い内容だった。が、これは現在上位の勇者のみだった。その為、クラウドドラゴン討伐などの名前が売れる

レイド参加はそれだけでも意義があった。そして、その上で”魔王討伐”と言う国力の喧伝は有効と認識されていた。勇者たちの最終目標としてあるのが”魔王討伐”となったのだ。

「そ、そんな事のになってたのか?外は?」

「はい、なので、ダンジョンマスターであること即ち悪として斬られるわけではありません。がここはそれにしてもさみしすぎる。私が相談に乗りましょうか?」

「というか、俺も一度聞いてみたい、ダンマスって奴。」

「じゃ、じゃあ、こっちで、コア。接待部屋作って。」

【はい。】

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