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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第6章 VSクラウドドラゴン
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8-5 聖女南のリンシュメルト建国談 世界の深淵を見る解説会 後編

「で、次がレーザーか。」

「うん、私とキラリの最大兵器”フル強化パニッシュメントレイ”私が支援で強化しつつスキルでMPをキラリに注ぎ込む。そしてキラリがそのMPで全力ブーストしてパニッシュ撃つとああなる、」

 映像には巨大なレーザーを片手で打つキラリが映し出される。

「あれにはビビったぜ、勇者はみんなこうか?」

「そうでもない、キラリはああ見えて、勇者では上のほうの有名勇者よ。数人上がいるけど…そのレベル。」

 勇者たちはキラリを輝いた目で見つめていた。

「英雄の上位か…。」

「これ以上だと、”竜姫”や”教授””鎧騎士”とか数名しかいない。そのレベル。」

「何だそいつら?」

「この界隈では有名な”S級の冒険者”や勇者よ。それに準ずるっていう意味でキラリは強い。」

「あんたもか?」

「私はまだまだよ、けど弱いとは言いたくない。」

 その言葉に全員がうなづく。

「でそれがどうなったんだ?」

「大方こっちのほうが出力多いと判断されて、あいつの雲を使った防御に阻まれた。内部の雑魚を一掃する狙いだった。」

 レーザーが雲に当たり霧散していくさまが映し出されていく、

「そんな大型が、そんな簡単に防がれるのか?」

「身体魔境って、”体がダンジョン化”するんだけど、あの雲も身体で”ダンジョン”なのよ。だから密度上げると”壁”になる。で、それを使って防御した。」

「相手も馬鹿じゃねえのか…。」

 その言葉にレーザーが弾かれて、天空城があらわになった姿が映し出される、高さ100㎡幅100mの少し大きな城だ。その下に棘の形の何かと筒が二つ付いている。

「あれが本体だと思う。そして、あの城。あの城の中にコアがあり、それを破壊すれば勝ち。」

 その言葉にみんな城を凝視する、その姿は一般的な城の姿であり、それがモンスターであるとはだれも考えられなかった。

「大方。誰かが囮をやってMPを浪費させつつあの城に乗り込めば、自分の体を防衛するためにそっちに集中する、ダンジョンの大きさはレベル3だから大方最大6階層。その奥にあるコアを破壊すれば倒せる。」

「本当に勇者向けのシナリオだな…。囮も欲しい、数も欲しい、そして、勇者が突っ込む。って奴か…。で最後のネルのあの極太は何だ?」

「あれ実は問い合わせました、本人に。」

「ほう?」

「あのためにまず精霊を2体召喚、で憑依させて詠唱をかけて増幅、その上に相性がいい三つの魔法を複合化させて詠唱を三つに良い物に差し替え?そして…ぶち込んだ。だそうです。」

 実はこれ、理論上では存在していたテクニックらしく”複合対象詠唱”という特殊な物。合成予定の複数の対象全部に引っかかる詠唱を行い、そのすべてを増幅するという手法。どういう言う頭で

この詠唱してるのか、ちょっと理解できなかった。

「すげー。」

 召喚もMP使うんだよ。だからけた違いなんだけどこれ…。

「で、映像のラストのあの黄色いのは?」

「これもネル様に聞きました。”サンダーバード”。雷の精霊みたいなもので、実体がなく、しかも雷の高速さを持つという強力な精霊。で、それがあの数いた。」

 画像には黒い闇に飲まれていく数十のサンダーバードの姿があった。その言葉にドルカスたちが顔が青くなっていた。

「あれを駆除しない限りは入れない。あれに撃墜される。だから運が悪いって思った。で、3種類目がまだ出てない、この段階で。」

 この言葉に全員がざわつく。

「だから大方地上にいる、あの城の。」

「かなりやべえな・・・。」

「で最後のは、黒い世界経由のシャドウタッチして、しかもそれを魔素栄養でMP吸収して、魔素を消した。だそうです、」

 実際言われたのは”黒い世界を使い、それに連携ダークボックス+影回廊効果(生物をダークボックスに格納可能)で”重力”を連携。相手の肉体ごと全部吸収で喰った。だそうでこれは言え

ないってなった。ヨミさんも戦うときはこうなるのか…。知らなかったよ、全員ここまで強いのか、魔王城は…。

「俺達だとまだレベルも足りねえって感じだな…。どう見ても。」

 その言葉に全員がうなづく。

「勉強になりました。」

 勇者たちが一礼をする。従者たちもそんな感じだ。

「こういう世界もある、って事。だから、私たちも強くなる必要がある。」

「はい!」

「じゃあ、今日は食べて、寝る。明日からこれに向けてどうしたらいいか考えてね。じゃあね。」

 そういつと南は立ち上がり、去っていった。そのあとをドルカスが付いていく。

「種明しはまだ終わってないだろ?」

「どのへん?」

「あんたが何で空飛んだんだよ?」

「ああ、この子?」

 そう言うと服の隙間から猫が一匹出てくる。

「お?」

「この子よ、この子に変身してもらった。ついでに憑依があるから、高レベルの飛行も可能。私自身でね。」

 しかも成長ブーストも完備というナオの製作したもの…。これ一匹で世界が壊れる自信あると私は思ってる。あの時は高いと叫んだが…この能力を知るにつれ…如何にすごいか理解していた。

そして、ナオの手の平の上であることも…。

「すげえな、ここまで完備か…。」

「勇者大陸って奴が理解できた?勇者が怖い理由もね…。」

「ああ、こりゃあ、王様に見せたら発狂するぜ…。」

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