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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第6章 VSクラウドドラゴン
216/1814

8-2 第一次クラウドドラゴン討伐戦 後編

「何が起きた!」

 怒号が周囲のゴブリンに伝わる、この雲自身が影となり、謎の敵の正体を隠し、そして各ゴブリンが血しぶきに変わっていく。魔法は想定されたがそれとは違うものが飛ぶとはこの時思わなかった。

雲の色がなぜか下の部分だけ赤く染まっていったのを南は見逃さなかった。

「敵がいます!」

 その言葉とともに雲が回転を始める。これも聞いている!

「総員!しがみつけ!」

 その南の怒号とともに周囲に強風が巻き起こる、あいつの普通の攻撃の一つ”ダウンバースト”だ。あの周囲の雲をフィン代わりにして竜巻を起こし、地面に強風を降らせる。その強風が

待機した第2陣に襲い掛かる、

「ミサイルプロテクション!」

 リーメ君の大声声が響き、それは抑えられた。が、厳しい…。まだMPも使わせたか怪しい。今回の引きは相当悪いようだ。

「大地をつたい、それは繁栄を示し、軒先に並ぶ自然の象徴、巻きつき、締め付け、私たちにブドウの恵みをもたらす!蔓の鞭!」

 ネル様の声と共に地面から巨大な蔓が蜘蛛に向かって射出される。詠唱でブーストした…ん?

「はぐくみ!、育て!、繁栄を示し!それを皆は喜ぶ!それをもって希望となる!生物の歩み!成長!」

 その言葉でさらに蔓の鞭が大きくなって向かう…。凄い…。。がまだ届いて…。

「願望ある成長!それを願い努力する!、目的を持つ子らの歌!それは文明の成長!指向性成長:長さ!」

 そしてそれが一直線に伸び…雲の動きが止まった…。やっぱり魔王軍は違う、蔓の鞭ってここまでできるのか…。

「自然の恵み!、木漏れ日の里!、人々の憩いの場!人が生きる繁栄の拠点!森の祝福!」

 …いやいやいや、ここまでやるか?その蔓が太くなっていく、

「…これでも囮…。これを潰させるために囮になる、みんな行く、エルフたち、これを守る、来た敵潰す。今回はランク6が来る、7が来たら引き上げ、私たちがやる。」


名前:”亜人と森の守護”≪樹王神≫ ネル

種族:始祖エルフLV92

職業:ダンジョンマスター:樹LV10、農家LV2、≪農林聖女LV2(大農家×1、聖女×1)≫

HP:―――

MP:―――

STR:4587(458735)

VIT:7787(778735)

INT:7749(774932)

MID:2239(223942)

AGI:1234(123472)

MAG:3767243

DP:47兆2千億DP

信仰収益(一日):52億DP

教徒:24万人

SP:624

共鳴憑依:ヨミ

注:カッコ内が加護適応前、外は加護適応後、ヨミのステータス未適応。


スキル:森魔法LV10、食物生産加工LV2、林業LV10、色白の美形LV10 

眷属召喚(植物系、精霊)LV10、聖女の呼吸LV2、魔王LV3、急成長LV3、

繁殖LV10、加護LV5、精神体LV10、詠唱LV10、支援魔法LV8、回復魔法LV8、

防御魔法LV8、闇魔法LV9、水魔法LV10、魔力操作LV10、交渉LV10 治金LV4、

格闘技LV10、魔導体術LV10、魔力ブーストLV10、科学LV4、慧眼LV4、

不老LV10、修復LV10、超触覚LV10、ステータス偽装LV10

称号:地方神”亜人と森の守護神(亜人と木に対してすべての効果2倍。神の効果)

精霊の巫女、始祖の存在、ナオの眷属 ダンジョンユニークモンスター エルフの族長 

ギルド総代、エルシュウッドの裏の支配者、健気、無口、素朴、

≪樹王神≫(好感度+4、職業LV上限+10、部隊全員MP自動回復LV6)、”教授”の従者

ファクター:樹LV9

所持金:(取得権限ありません) 樹のコイン9枚

装備:専用ギルドカード(試作品)、交渉用サブコアのイアリング、

   ≪樹王神杖・世界樹の新芽≫(自動修復、スロット残8、周囲のMP自動回復)

   ≪樹王神・ネルの白衣≫(自動修復、スロット残8、木の近くだとMP自動回復)


慧眼LV4(神業系) 追加統合(教示) 

教示の成功率および範囲アップ   必要DP 特殊


加護LV5 (特異系) 

自身のステータスを99%減少させ対象に分割して称号で与える。その値を加護の称号付与全体数で割る。称号保持者の消費MP分のDPを得る 必要DP 特殊


修復LV10 (生産系) 

物体の修理技術 武器の破損率99%低下。修復時、再エンチャント、再形成可能 必要DP 特殊


魔導体術LV10(魔法系) エルフ専用

魔法を戦闘で行う独自体術魔法と格闘のダメージアップ。魔法弾作成、近接魔導、

マジックタトゥー、体術と連携、可能。中位戦闘術 必要DP 成長による取得のみ


食物生産加工LV2 (神業系) 

農業、商業、料理の統合スキル、一括生産管理課可能。商品開発可能。 必要DP 特殊


不老LV10(特異系)

記憶力アップ。身体老化0、外見年齢現在固定、MP消費で年齢設定±10、必要DP 特殊


「おう!」

 エルフたちが蔓の上を走り…そのまま雲の中に突っ込んでいく、そういえばネル様も正体は知ってるのか…。確かに壊れないが、止めれはする。詠唱でブーストあそこまでするか―。私はまだあの領域にはいない。その間に…なんか魔法が…数発弾いている感触がする。奴の魔法攻撃が始まったようだ。

「お前ら!第二波確認。何か来るぞ!」

 そう、ここで判明するのだ、奴の手札が…。そう思った瞬間雲から大量の…エイ?

「フライマンタ?いやゴーストマンタ?」

 ギルドカード越しにネル様のつぶやきが聞こえる、私の知らないモンスターか?が、ちょっと待てい!雲が黒い!全部か!

「リーメ!ゴブリンに撤退命令!エルフも根元まで下がる!」

「はい!みんな、引き上げ―!」

 流石!ネルさん。戦い慣れてる。

「キラリ!」

「分かった、ひきつける。」

「そっち行く!」

 そう言うと私の載っていた飛龍は消え…私に憑依する。そして、猫ちゃんの持ってる飛行を発動、そのままキラリの所に向かう、その間にリーメ君のゴブリン隊は一糸乱れぬ体制で撤退を開始、

・・・勇者達が度肝抜かれた顔してる。ドルガス達第2陣も唖然とした顔だ…おいおい…

「防壁出す、そのあと、勇者隊にお願い。」

「はい!」

「眷属召喚!トレント:オーツ!」

 そう言うとネル様と鶴の間に巨木が生える。が…何これ…どんどん木が大きくなっている?ん?ネル様の周りに黒い霧?

「黒い世界!そして食らえ!シングルブリットォ!」 

 その言葉共に…黒い影が周囲を覆い…その中から黒い銃がいくつも生え…それが上空に打ち出される!それがゴブリンとそれを追いかける空飛ぶ巨大魚の間に突き刺さる…なんかずっと連打

してるぞ。…ついネル様を注視してしまう…結構MP消費でかいこっちも…あれ?ネルさんが煙草?

「ヨミ・・・ちょっとひどい、苦い…。」

「仕方ねえだろ、あのままだと被害がひどい…」

 ヨミさんがいる。憑依か。という事はあれか…あのタバコはナッツの…。

「眷属召喚!火の大精霊!土の大精霊!風の大精霊!土はヨミの命令!あとはこっちに憑依。」

 私よりずっとすごいが…私も!

「ネルさん射線合わせます!」

「わかった。ヨミ、頼んだ。」

「あいよ。」

 ネルから離れた黒い霧は、呼び出された土の精霊にい乗り移ると。その他はネル様に吸い込まれた。

『炎の海よ、荒れ狂う風よ!』、

「行くよ、キラリ!フルエンチャント!インスタントパワー!」

「ああ!出力全開スターバースト!パニッシュメントレイ!」

 …キラリの全力極太レーザー砲がダンジョンに一直線に向かう、高さも飛龍の3倍は越える、これなら!…やっぱり来るか!その光に合わせ雲が固まり…周囲から雲が消える!その外見に周囲に

驚きの声が広がる。が、その間も奴はその雲を固め防壁を張る!

「なんてこった!天空城か!」

『砂漠の風は熱く!燃え盛るそれは劫火に等しい!』

 その外見に勇者たちが驚きの声を上げる。そう、奴の正体は”天空巨大要塞”なのだ。城の化け物。それが”竜の巣”!奴こそクラウドドラゴンなのだ。コアは大方あの城の中。が!

「私が供給する!キラリ!」

「限界まで!」

 私たちはこの雲を引き留める!

「3連結!複合魔法!キャノンフレイムブラスター!」

 ネル様は理解してか城に…やばいあれか、あれが2番目か…。城の周りから、黄色い何かが飛び出す、2番目も鳥系だ。緑色の粉が先に城まで到達し、そしてそれを追いかけるように巨大な炎が…やっぱりそれが来るか…城の脇の巨大な2本の筒がネルに照準を向け…炎に向かって巨大な雷が発射され…防壁となった。こっちも防いで、しかもネル様も防ぐか!

「ドルカスさん!」

「これは無理だ!今行けば、俺たちは余波で死ぬぞ!」

「ちぃ!」

 流石に巨大レーザーとか袁逢を防ぐか…しかも第二波が来る。?あの炎になんか黒いのが紛れてる。

「勇者たち!今です!」

「いや、まだだろ!」

 全員の足が重い。炎の中腹辺りに何か…。急に黒いものが巨大化した!そして、それは第2波のモンスターたちを食っていった。勇者たちだけでない、ドワーフたちも足が止まっていた。これでは隙間をつくことができない。戦場を維持するにも限界があるぞ!これ!このままだと勇者やダンマスに被害が出る!

「ネル様、今回はこれでは無理です!撤退準備を。」

 慌ててネルが周囲を見渡す。全員の恐怖が…ネルは状況を確認し、吠える。

「分かった、こっちが抑える!みんな、出口に逃げる!私が殿。みんな誘導する。」

「はい!」

 そう言うと、蔓の根元で待機してたエルフたちが周囲に声をかけ始めた。今回はあの雲を剥げたのと、今回は相当引きが悪かった、それが確認できただけでもいい。

「キラリ、もういい!」

「分かった。ふぅ…。」

 相変わらずキラリは全力なんだから…。でもまあ、この戦闘見せられたら、私も慣れないと怖気づくよね。が、その間も、巨大化したトレントがみんなの間に立ち、防壁を張りつつ、土壁を張り、撤退を支援する。その間も数発の電光レーザーが飛び交う。

「勇者ども、俺達も引くぞ!あいつに撃たれれば死ぬ!急げ!」

 その間に鮮やかに全員が撤退すると、蔓の鞭は消えていき…召喚された精霊とトレント達は去っていった。そしてキラリも急いで階段をくぐり…ドルガスが飛龍隊たちを撤退させていった。そして、私たちも階段下に潜り込む…。その脇に数発の追撃の落雷が飛び込む。

「今回は負けでしたね…。」

「仕方ない、あれ見て怖い、普通。」

 そう、手順は簡単に”囮が奴の気を引き、奴の周りの貯め込んだモンスターを間引く。”その間に誰かが天空城に乗り込む、一人潜入すれば、防衛は内部に移るので、そのまま第2波の部隊が

数で制圧。”となる。大方みんなは中身が”生き物”だと思ったのだろう、身体魔境持ちがそんな生易しくあるわけないだろ?

「あたいがいてよかったね…ぎりぎりって感じ…。」

「ヨミさん…。」

「あたしは、このまま潜んで帰るよ、みんなによろしくな…。」


 第一回レイド”クラウドドラゴン討伐”はこうして失敗に終わった。その中において現行最大同盟のトップにして”聖女”南は一躍有名人となった。そして、実力が懐疑的だったネル様もまた

他のダンマスが取った、クラウドドラコンとの戦闘でその実力が証明された。その戦闘の動画を見て、”神代の戦い”という物さえ出てきている。ついでになぜか亜人同盟には面接して絞らないといけないほど、大量の加入申請が来ることとなった。また、今まで存在が懐疑的だった勇者もあのレーザーを見た上位陣から専用対策板ができるほどに加熱した議論となっていた。あれだけ強けりゃ、そりゃ、対策するよねって感じである。あれがいずれダンジョンに来るんだって思えば。私も恐怖で寝れないよ。あと私でも大方先にあのネル様見てたら、というか、あれをあしらったとかいうリューネさんはどれだけ強かったんですか?ついでにアンチ亜人同盟の板では”ネルを追い払ったというのが最大の損失”とまで言われるようになってしまった。そういうつもりじゃないし…。

三連結複合魔法 キャノンフレイムブラスター


TIPS:魔力操作で連携された魔法で森魔法LV8”花嵐”+レベル7火魔法”フレイムインフェルノ”+風魔法レベル7”ボルテックスエアー”。花嵐で可燃物を置き、火の導火線を作成後そこを這わせて風で空気を大量に含有させた業火をたたき込むという大規模魔法。コントロール性に優れる。


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