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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第6章 VSクラウドドラゴン
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8-1 第一次クラウドドラゴン討伐戦 前編

 時として思う、忘れるという行為は人を”嫌な記憶”から身を守る防衛線だったと、忘却できないという不幸はあるんだと、今は特に思う。

「お前ら!行くぞ!」

「おー!」

 周りのドワーフ、そして、向こうの大陸の戦士たち。

「稼ぐぞ!おまえら!」

「あれに魔法ぶち込むんだよね…。」

 勇者と従者たちが空を見上げる。

「僕たち、あれと戦うんですね…。」

「…そう、あれと戦う、防御は聖女がする。だから安心。」

 私はあれの正体を知っている

「これから全軍、狩りを行う!勝って後19日を魔界でのエンジョイライフにするんだ!」

 エムント…エクトネーゼ王が吠える!

「おー!」

 賞金15億DPに群れる人の山それが今ここにあるのだが…。

「私も全力で守ります、だから皆さん、頑張ってください。」

「聖女様―!」

 そんな15億なんて安すぎる、そんな最悪の相手”クラウドドラゴン”の事の記憶なんて戻らなければよかった。”聖女”南は後悔していた。


 元々こいつは聖女とギルドが戦争するときにギルドにぶつける囮用のモンスターである、こう聞くと弱いように聞こえる、が、実際のあれは吐き気がするぐらいの防御機構を持ち、その上を突破してもまだ”防衛機構が出迎える、突破しても勝てるか怪しい。それが”クラウドドラゴン"である。あれを知る”魔王軍”に聞いて、攻略法も知っている、自分がいないと死傷者が二けた変わるのも。だからこそ思う、

「あれが15億?安くありませんか?」

「よく分かりませんが、祭りですよ、」

 隣のマスター。イツキはにやりとする、脇に二人の女性を連れている。

「自分の命を懸けたね。まったく…。」

 南は呆れる中、周囲に聖域をかけ、後光をセットする。レベル6光魔法”後光”これは連携専用の魔法でこの光が当たる存在にこれに連携させた魔法の効果を与えるものだ。聖域には霧の結界と発光を魔力操作で混合した光の結界を展開、聖域の時間を減らす代わりにその周囲の敵性魔法うすべてカットする効果を付与した。また、後光にはフルエンチャント、激励を連携させ周囲の火力をアップ、さらに聖女息吹で周囲にMP回復効果を与える。最近開発した”戦闘用基本シフト”だ

「皆さん、頑張って…。あれを倒しましょう、みんな、お願いします。」

 リーメ君が可愛い言葉を言うがこれ、実はスキルだ。ダンマスになった後で聞いてびっくりした。みんな思いというスキルで効果として、選択したステータス一つを上昇させる効果を部隊全体に与え、他の効果で部隊の範囲を押し広げる。確かに大軍向けだ。今回の作戦は私が敵の魔法を抑え、その隙にリーメ君が持ち出したゴブリン部隊に通常ワイバーンに乗ってもらい、カタパルトで射出後

囮になってもらう、相手のMPを削るのだ。そしてその間に第2陣の勇者が乗った”飛龍隊”を飛ばし、ばらばらに飛ばす、こうすることで分散させ、突入する狙いだ。ただ引き運が悪いとこれでも全滅する。その為私は飛行部隊となり中衛に配置。そのまま守備を担当する。念のため、ネルがリーメについてカバーする手はずとなってる。ついでに勇者に混ざってダンマスたちの一部が参加、および、見学に来てる。実際のクラウドドラゴンを見たいためだ。ただ、私からすれば安全地帯はただ一つ、”浮遊島”だけだ。まあ、聖女見たさもあるのだろう、現在ランキングトップの”亜人同盟”だからね…。ついでに今は魔王軍は事実上消滅した。

 そして、ドルガスたち山岳同盟が正面切ってSNSで論戦を展開し、亜人同盟は露骨に”勇者”を支援する団体となった。対抗組織もできたがこれは自分たちにはうれしかった。味方がいるのだ、しかも数名のダンマスが参加を表明した。そして今…そのトップの戦闘を見ようと各ダンマスも来てるのだ。そしてその陰で勇者たちの観測もしてるに違いない。後映像を売るために、ナオ経由で映像撮影用に数機”ハーリスの観測用サブコア”を使ってもらい撮影している、

「行け!」

「みんな!」

 その言葉と都にカタパルトから、それこそ星の数ほどもあるゴブリン部隊が射出される。私も…行くか。

「南。」

「キラリは第2陣でしょ、私は私の仕事をする。どうせMPは回復するから私がみんなを守る!キラリはキラリのできる事をして!」

「…。わかった!」

 キラリはドワーフたちが運転手を務める飛龍に乗っていく。あれはワイバーンの上位種で、まさかワイバーンが中位とは思わなかった。ついでにワイバーンが大きさ5m、飛龍が20m。

人が数人乗れる大きさだ。そして背中の使い魔をつつく、

「行くよ。」

「にゃ。」

 そう言うと変身で飛龍になってもらう、最近鍛えた。これもナオ君にもらっており、憑依させているうちは闇魔法でボックスが使え、そうでないなら、乗り物にもなる、便利系ペットだ。そしてかなり強い。この子のおかげで私の今はある、が、そのナオが手掛けた凶悪兵器。それが”クラウドドラゴン”なのだ。私が飛び出すと、気が付いたように雲が回転を始めていた。そう、あれが戦闘の合図なのだ。


「お前ら!突っ込むぞ!親方に恥かかせるな!」

 そう言って突っ込んでいくゴブリンたち…それは巨大な…思った瞬間雲が回り、強風が吹き荒れる!

「捕まれ!とばされるぞ!」

 ゴブリンたちが捕まる雲間の中に何がが見えた…。黒い…。

「何かいるぞ!」

 空の彼方の中におよく何かがいる、それが見えた瞬間…ゴブリンとワイバーンの首は飛ばされていった。


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