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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
始まりの魔王 高橋直の章
21/1654

2-3 ネルがジオフロントいいって土下座されたみたい

「で私たちを集めて何をするの?」

「できれば教えて欲しいです。」

「とりあえず、ウッドゴーレムに作らせている塩をまず収穫する。そして、畑で作ってる野菜とか後は、魚の干物。これをまず作って、ダンジョンに登録する。」

 塩は調味料だからいいとして。後は食料とか、この辺を売る。でこの土地の利権を取っておきたい。そして…。

「中期目標としてエルフと一般市民として認知させる。」

「え?」

「これが今回の目的。」

 今はダンジョンモンスターのエルフもほぼ人間型。共存は可能だから理性も高いなら受け入れられる素地も多いだろう。また、未開の地に住んでいたと言われれば魔の森と言われていても

そこにいるのは不自然ではない。無論防御も考えるが。そこに大型の建物があれば一個の都市国家として機能するだろう。それを隠れ蓑にできれば宝箱運営も盤石だろう。

「ネルが人間として扱われないのが嫌だから。」

「ナオ…。」

【但しモンスターである以上、人間と出会うと嫌悪感を抱くようにできてます。】

 タブレットから音声が響く。これは自意識を持った。コアであり、音声で他と会話ができるようになっている。

「そうなんだ。」

【でないと戦闘にならないので、設定に矛盾が出ます。ただし世界的にはソウルレベル3以上でどちらも住人として扱われます。憎しみ合いますが。】

「そこの対策が必要か…。」

 塩と食べ物…後木材の交易で人間と交易可能だろ思うが今のところ。まだ一押し足りない…。

「気にしなくていい…今の私はナオに生かされてる。」

「これはネルのため…だけじゃない。自分の為でもある。」

 でも設定的に魔族とエルフと別れて…ってなりそう…このままだと。それもまずい。が。

「まずは武器となる物資と僕たちの強化を急ごう。そしてまずは領主に名前を売る。時間はあればあるだけ僕たちに有利だ。」

 まずは人間の部隊を来ることなく利権があるように見せかけ、時間を稼ごう。と言っても結構今でもダンジョン領域はどんどん広がっており、加速度的に広がっている。

「よくそんなころ思いつく。」

「です…。」

 自分は人間を信用していない。が、甘える奴もいる。そこに付け込む。何より人間は利益があるなら、ある程度の嫌悪感は理性で抑え込めるのだ。十分利益がある。が、まずは土台として

エルフの里を作らないといけない。偽装でも構わない。


 まずは”ジオフロントルーツ:項目追加 200万DP”購入して領域項目に”集落”を追加したのだ。これで、せめて、普通人の生活してる区画が増えるという事は交渉が可能だろう。

ただ、このままでは怖い。そこで。


名前:なし(未設定)

種族:エルフチャイルド LV1

職業:なし

ソウルレベル:2

STR:3

VIT:2

INT:2

MID:4

AGI:12

MAG:5


スキル:魔法ランダムLV1、

称号:なし

所持金:なし

装備:なし

費用:2000DP


TIPS:通称森の民。子供であるが、全員森を愛していて、森に愛されている。。モンスターでありながら多種生殖可能であり力は繁殖力低いが長命として有名。成長と親の配偶及び環境に応じて

   いくつもの進化先がある。なお最低でも片親がエルフでないと繁殖で発生しない。

   倫理観は親の教育次第である。 


名前:なし(未設定)

種族:エルフ LV1

職業:ランダム

ソウルレベル:3

STR:23

VIT:12

INT:22

MID:14

AGI:22

MAG:35


スキル:風魔法LV1、林業LV1、ランダムスキル2個

身体特徴:森林適性LV1、不老LV1、色白の美形LV1 

称号:なし

所持金:なし

装備:なし

費用:16000DP


TIPS:通称森の民。全員森を愛していて、森に愛されている。。モンスターでありながら多種生殖

   可能であり繁殖力は低いが長命として有名。ただ今世界においてはエロフとは違う種族であり

   総じて全員貧乳である。大きくても手に収まらない程度。社会性があり魔法も得意ではあるが   基本排他的であり、閉鎖的。木を切る野蛮な行為をする人間たちを嫌う。 


不老LV1(特異系) 対象の年齢は緩やかに老化する。大体年齢が1.5倍。但し

          、精神的成長及び取得経験値1/3。スキル取得必要分3倍。確率半減 

           必要DP 4000DP


 ただこれを作る際の材料で、人間を使用する必要があったのだが、エルフチャイルドをスキャニングしないとエルフが生成できなかった。…色々難しい。これを使ってエルフチャイルドを作成、

それをジオフロントの集落のスポーンに設置した。費用20万DP。これでスポーンさせたエルフが最低でも集落にいる算段になる。この状態なら、問答無用に襲われることはない。ただしこのス

ポーンって奴は一度規定数以下になるとこっちのDPを使い自動で生成を行う。という欠点がある、これでやっと…初めて…僕のダンジョンに僕が入ることができる。というかダンジョンで来て以

来ずっとダンジョンに入れない…ネルの園には入れるかと思ったら防衛上入り口を作るわけにはいかなくなる…・あれ?入口まで大体一か月かかる位置にいるんだからいや、出入り口が増えたから

増設すればいいはず。この状態なら入れる!やった。

「と言うか、長かった。」

「何が?」

 ちょっと感涙にむせぶ僕を、不思議そうな顔で見つめるネル。

「今までダンジョンマスターの僕がダンジョンに入ることができなかったんだよ。」

【自業自得。】

 タブレットからの声は聴かなかったことにしたい。

「よく分からないけどやったね。」

 ダンジョンのジオフロントエリアはモンスターが敵で出る可能性がある、危険地帯なので備えなしには降りれないし、へっぽこの僕が生きて帰れる保証はない。…そんな危険地帯にするなよって思うかもしれないが、定期収入がよかったんだ。が、入れないダンジョンってDPの無駄だと思う…ま、まあいいや。これでジオフロントエリアに入れる。これに成功すれば今後は拡張してDP稼ぐことができると思う。なお、海につなげた本入り口は、そのまま塩田で利用予定。今はもう一個はログハウスのドアに併設…

「そういえば聞きたいんだけどコア?」

【はい、何なりと。】

「ダンジョンの誘因設定の範囲は?」

【それは入り口からの距離です。】

 それを聞いた瞬間に即座に入り口を消した。危ない。山奥の塩田ならともかく。ここで誘因発動すると、この家が襲われる。ううう…。

「どうしたの?ナオ。」

 orzの姿勢で硬直する僕にはネルのやさしさがつらい。いつか宝箱解除してやる。今はつらいけど。というわけで、仕方なく、魔王城側に第2入り口移転。ついでにコアに監視してもらってこっちで手動でネルの移動は行おう。

「僕が弱くてダンジョンに入れない。しかも入り口は移動できても自分は移動できない。」

 そう、ダンジョンテレポートはダンジョンモンスターでないとできないのだ。自分は対象外。なので、入り口をこっちに持ってきたら最後、このログハウスに大領の人間が押し寄せ、蹂躙される。

こうして、僕がダンジョンに入る夢はまたも破れ去ったのだ。

「仕方ない。ネルに頼みがある。」

「何?」

「これからジオフロントダンジョンのエルフの村に向かってもらう。そこで、僕たちと交友を結んで欲しい。できれば色々知識を教えて着て、僕たちの陣営に引き込んでほしい。」

 まあ、エルフ2名、集落にゴブリンの可能性もある。

「交渉不可能の場合は即座に一度殲滅してきて欲しい。ただ、必ず発生する。”エルフチャイルド”は確保してしてほしい。どっちかが終わったらダンジョンコアに監視させるので、こっちに戻らせるよ。」

【スポーンしたモンスターはDPを支払い補充されますがよろしいでしょうか?】

「構わない。但し、交渉可能であれば交渉し、その地に置いてくるのを優先して。戻る時はコアに監視させておくから、こっちに連絡が来る、そこで、移動させるよ。ネル。」

「分かった…行ってくる。」


 私はそう頷くと瞬間的にテレポートさせられた。そこは…。

「お嬢さん、どうしたのかね?」

 人間の村だった。しかも顔は見覚えがある…ミゲルさん…の顔だ。が、あんな安らかな顔はしていない。

「ここ、迷い込んできた。」

「珍しいねえ、ここは島だよ」

「うん、流れてきた。」

 実は集落が設定された時、不思議な現象として集落の島の周辺に浜ができたのだ。それは画面では見てたが本人も理解できてなかった。実は見るだけならジオフロントも可能である、が大きさがかなり大きいので。細かくは見れないのだ。ついでに設定だと島の大きさが平原2k㎡、池と川も生成されており、小川が流れている。周囲の海岸の浜6k㎡、後、浅瀬が生成されていたそうだ。貝も豊富にあるらしい…。

貝が何かわからなかったが。

「それは大変だったねえ…。外の世界があるのかさえ分からないがとりあえず、家に来るかね…。」

「うん。」

 村の中はいたって平和だった。浜にはそれなりに危険なモンスターと呼ばれる生き物が住んでいるが近づかなければそれほど被害がないし、ここからすぐの箇所に海もある。海辺の村である。村自体はそこまで大きくないが…平原もあり…向こうと違って農業も簡単な物をやっているようだ。…こんなに平和なら幸せなのに…。とりあえず、この村が平和なのが分かった。住民は…。エルフが半分…子供もいる。エルフと人間が一緒に住んでいるんだ。いい村だね…。

「これは。」

 エルフがこっちを見つけると走ってきて跪く。

「これは。尊きお方。お初にお目にかかります。」

「私、尊き者、違う、流れ着いた。」

 この様子に村の人間たちは驚いているようだ。驚いたよ。

【始祖の存在の称号の効果です。】

 コアの声が耳打ちのように響く。これでか…。

「だとしても、私の本能が…いや自然とこうなってしまうのです。お許しを。」

「顔をあげて、普通にして。私は流れてきた。これからを決めたい。」

「分かりました…。」 

 跪いていたエルフは足を震わせながら立ち上がった。許されて立ち上がっているものの、まだふるえているようだ。これが始祖の存在の力。

「村長のところに…同族ではありますので、無礼を働いた場合はお許しを。」

「あなた、名前は?」

「名乗るほどの立場にありません。お許しを。」

「…強制はしない、案内して。」

 しばらく少し大きな家に向かって歩いていく。小さな村だ。私の集落を思い出す。こんな平和な村だった。盗賊さえ…いや…。

「そちらのお方…。」

 農作業をしていたであろうおじいさんの手が止まる。エルフというのは恰幅のいいおじいさんがそこにいた。が、こっちを見た瞬間に硬直している。なんであんな顔で固まれるんだろう。

「そ、そちらのお方は?」

 ついてきたえふるが申し訳なさそうに村長を見ている。

「流れ…人だそうだ。」

「申し訳ありませんでした。」

 そう言い、持っていた期の鍬を帆織り出しいきなり土下座された。恥ずかしい。

「よく分からないけど、これ、みんなに申し訳ない。立ち上がる。」

「は、はい!」

 慌てて村長が立ち上がる。

「まずは家に行こう?で、少しお話したい。」

「は!尊きお方!」

 村長もこれか。

「私はネル。お方とか言う名前じゃない。」

「すいませんでした。ネル様。」

 少し怒ってみたらすぐ平伏するのは逆に良くない。

「ここで話すのは面倒。家に行く。」

「は、こちらへ…。」

 その間の人間たちの冷たい目がちょっと辛い。


「では友好を?」

「流れてきたけど、施設は生きてる。だから村から持ち出した種とか後で持ってくる。だから、とりあえず…。」

【マスターからの助言です。友好が可能なら、後で来る人間やモンスターとかの受け入れをお願いしておいてほしいとのことです。ゴーレムの配置とかしたいらしいです。】、

「後でみんな連れてくるかもしれない。変わったものが多い、驚かない。いいね?」

「はい。ネル様。」

 なんかさらっと終わった。後で木の種とか持ち込んでこよう。ちょっと申し訳ない。


「おかえり。」

「ただいま。」

 ネルが返ってくると、疲れた顔をしていた。村を出てしばらくして、コアから連絡を受け、回収した。基本的に2倍の時間が流れるため、タイミングをはかった精密な召喚とかはでき

そうにない。大体2倍の速さで映像を流して適切な位置でストップボタン押す感覚(失敗できない)である。これだと防衛する際はダンジョンに入らないと回収とか組成はできないと思った方がいい。が、これで拠点は確保した。これでジオフロントを増やせる。増やしたとしても、あの集落がある限り、中立地帯が存在することになる。

「ナオ、悪い顔になってる。」

「え?」

 悪い顔してたかな…。が、魔界無双はここからだ!


今日一日の収益   

 1F収益 領域2310k㎡=23100DP

B1F収益 ジオフロント:海LV4 集落LV1(32K㎡) 5400DP×2=12800DP 宝箱海4個 現在(ランダム75000、出現確率+50%補充一日10回)=53000DP

 B2F収益  フロア型:(ランダム15万、補充一日10回)宝箱×3=27000DP

 訪問者:0 計 0DP


 計 115900DP


今日の消費

ダンジョン領域購入(30k㎡)=30000DP×7

ダンジョンに放つシースライム =2000DP×10  


計 50000DP(諸々維持費抜き)

      

 収支 59600DP


 28148DP+63000


95600×30(3186188)DP   +65万DP

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