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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
夏スペシャル シオバニラで休日を
209/1813

7-夏SP16 海の家焼きそばと割りばし

「でも…これの改良版ですかー。」

 亜人同盟にゴブリン村が参加する際に、クラム村の主要人物は、一部サブマスターに昇格した。そのうちの一人”内部担当”がこのふんわりしたリーメ君の母親のメイザーさんだ。が、眷属化し

て以来…。なぜか料理とかにこだわってしまい、特産品の”ふわふわパン”の冒険者からの引き合いが高い。GPショップからも買えるが、このパンの購入と横流しだけで、勇者が資金を得られる

程度に美味しく、且つ安い。その為、ダンジョンでの基本的は勇者食の一環である。最近は勇者側からの要望で、サンドパンの生産も開始しているが…。

「これ…ですか?」

 置かれていたのは”勇者特製の海の家焼きそば”である。それを見る奥様方は一応、水着にエプロンを付けたスタイルで、NEO雑貨店の厨房にいた

「まず、これは、なんなんですの?」

「小麦粉を水分含んで練り固めた者で、麺。」

 ネルが一個ずつ、乾麺や麺、そしてパンも置いていく。

「卵を織り交ぜて繋ぎ木にしたり、いろいろある。」

「それは可能性があるって…でもでも?」

 カマックおばさんが麺を手に持ってみる。

「その文化が多くて、これも勇者の引き合いが多い。だけど…テストした場所だと美味しかった。」

「場所?…なの?」

「一応、露天の許可出す時に、食べ物エルフたちで食べて確認した。一応味覚は種族差あるけど、大丈夫として許可した。」

 ネルがダークボックスから、”焼きそば”を取り出す。それを無言で手でつまんで食べる。

「これ、もしかして、この海だとしょっぱくなっちゃわないー?」

「かもね…。」

「ちょっと待ってよ…それで許可したの?」

 ナオとハーリスが厨房の出入り口に来ていた。店の中は、見回りに出かけたリューネに変わりフラワー柄の普通の水着姿のケイがアイス片手にうちわであおいでいた。この店は一応海の家だが

ギルド部分があるので、そんなに人が来ない。店の名前も”雑貨店”ではあるが、外のグッズ販売に神様とヨミがパラソルつけて、熱中症グッズを売っている。ビールの卸はここでしているが販売は

ここ以外の海の家で行っている。

「そう。」

「ハーリス、小さい木の棒二つと、後、その焼きそば、大体50度くらいまで温めてくれる?」

「いいですが…。」

「焼きそばは熱々がうまいのであって、工夫しないと冷めて旨い焼きそばにならないんだよ。」

「アツアツ・・・?」

「食器がいるんだけど、ちょっと…お姉ちゃん。箸って実演できる?」

「ん?いいよ、そっち行くよ。」

「食器・・・。」

「意外と食器の有無とかって話はあるね。マイ箸や、マイフォーク、マイスプーンって奴。これがあると熱々とか、あと冷たいものが食べれるようになる。で人間味覚は手よりも。かなり食べれる。」

「そうなの?」

「安全でかつ、おいしい食べ物になるね。例えば串焼きのお肉ってあるけど、あの肉を串に刺さなくても、棒でつまんだり、フォークで刺せばもっと楽だよね。」

 メイザーさんたちの顔がこわばる。

「そう言う食べるに器具が欲しいとか…後調味料が欲しいとか作れる。」

「そうだね、これが箸。」

 ケイが厨房にやってくると、ダークマターで箸を作り、ちょいちょいと動かす。

「それ?」

「ネルちゃん、この形の奴を枝の祝福で作れる?幾つか。後、ナイフ、フォークも作るよ。」

 枝の祝福は森魔法レベル3で、小さく木を使ったものを育てて成形し、道具を”木の枝”で生産する魔法だ。矢も作る事ができるが、欠点は使うMPが相当に多く、そんなに連射できない事だ。

「こういう器具が欲しい食べ物ですかー?」

 置かれた橋を奥様方は手に取っていじってみる。

「スープに匙を使うでしょ?それって器具だよね?」

「あ、そうだわ。そうだわ。」

「で、焼きそばもその一種。」

「でも食べにくくない?」

 おかれた焼きそばは確かにあったかくなったので…全員がネルに渡された箸で…掬ってハーリスが温めた焼きそばを口にする。

「確かに、こっちの方が凄い、いい匂いして、そしておいしいわ。」

「確かに、確かに。」

「一応発展型で…。」

 タブレットをいじり、ナオがテーブルの上にメイザーさんのパンを置きネルが、枝の祝福で量産中のフォークを手に取り、パンを真ん中で割いた。

「え?」

 そして、箸でその間に焼きそばを詰めていく。

「あまり夏で食べると、こってりするんだけど、これで”焼きそばパン”っていう奴だね。こっちだとパンは持てるから、器具はいらない。」

「おおー!」

「ちょっと待つ、この形で食べてみる、露店で売るにこっちのほうがいいかもしれない。」

 日本でも焼きそばの形で売るには”安い耐熱容器と割りばし”の普及が欲しいので、実は技術力が欲しいのが”露店の焼きそば”である。但し、パンは湿気に弱いので、外に出して夏の海で

焼きそばパンは…うん…旨くはないと思う。

「これだと、パンの味が強すぎて…。あまりおいしくないわー。」

 やっぱり。

「お手軽なんだけどね、ね?」

「元の世界だと…大体、味付け濃くして面を太くして、パンも専用を開発してた。」

 その言葉に全員がざわつく。

「確かにそうだね。パンも小麦で味が変わるから、配合割合とかあるんだよ。」

「そ、それ詳しくお願いできない?」

「え?」

 思いっきりナオを奥様方全員が取り囲むが、やんわりとハーリスが間に入る。

「でもさ、確か楽園でも、現在一種だっけ?」

「うん、麦の種類って話まで行ってないけど…。麦にも品種があって、で、地方で味付けが結構変わる。エクトネーゼとリンシュメルト近郊は現地だと味が変わるし。」

 全員が自分たちのパンを見てうなりを上げてしまった。実はまだ”酵母”との相性とか様々あるのだ。…最近だとヨミの家に召喚で楽園が”パン酵母”をお取り寄せして、ダンジョンに登録。

そして増産してるらしいが…。

「これは燃えて来たわー。」

「奥さん、それで夜更かししちゃだめよ?」

「え、大丈夫よ、肌は…荒れる?」

「モンスターになっても、程度によって荒れるから、食事はともかく睡眠はとった方がいいよ。」

「坊ちゃん、理解あるわね。」

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