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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
夏スペシャル シオバニラで休日を
206/1812

7-夏SP13 クラゲとイカと魔王

この時期の海岸は悲哀るとしびれます。ついでに製作日は9月6日です、

「昨日の報告書見ましたけど、大丈夫です?」

 南が早朝の海岸で…周囲を確認している。

「外部は昨日シーアが全部食べたと聞いたぜ。」

 シャラが大人モードで…木刀を構え海を見つめる。

「一応キラリが起きてくれればいいんですが…。」

「見せびらかすために一日水着でうろうろしたら、日焼けで痛くなったから、今朝回復魔法するから、遅くなるって。」

「あの子は…。」

「あいつ、気持ち悪くて、ありえねぇほどに機嫌よくてさ。こっちが怖くなる。」

「生きがいだもんね…。だって後でミーアに聞いたら、あの系30着あるらしいわ。普段の男の娘用の奴でも。で今回は海岸用に10着発注して、1着にしたって聞いた。ミーアの英断に感謝している。」

「ひでぇ…。」

 今回は朝方というだけあって、戦争に近い警備兵の一晩かけたオーガ達”覗き連合軍”の駆逐が終わり、最後に退去後にシーアが”お食事”で終了させ外壁掃除を行ったがそれでも不安はぬぐえな

かった。なぜなら…。

「で、ここは?」

「一応実は、街じゃなくて戦闘エリアらしいのよね、この海岸。だから今は聖域を張ってあって魔素の固着防いでるから出ないけど。張替えでねじ込まれる恐れがある。が張り替えないと海の水問題。」

「そう言えばさ、よくあるじゃん、洗浄や浄化で毎回海の水綺麗にしたら?」

「それ、試してみたのよ。」

「ああ。」

「真水になった。」

「…さ、やろうか。」

「解除します!張替え終了後に再展開!」

 その言葉とともに…陸上側にいたシーアの体がスライムボディで隔壁を展開地上側の流出を防ぐが…。

「魔素はともかく…。これは…。」

 一気に来る悪い予感にシャラが構える。

「攪拌開始!」

 今回は夜警担当のコクヨウが体の大きさを戻してドラゴンになり、海に入って手で水の拡販を行う。風魔法も検討されたが、実際効率が悪く、結局手で混ぜるほうがいいとなった。

「やっぱり!」

「勇者たちから伝令!アイランドジェリーフィッシュの大軍です!」

 伝令の人間が走ってくる。

「そう来たか!」

 一応ナオからの警告で、”季節は必ず上の世界に準ずる”と話があった。なのでこのエリアは9月上旬となり、クラゲの季節となる…当然アイランドジェリーフィッシュに文字通り隙間なく海岸が

あっという間に占拠された。

「これ以上上が来ないうちに、捕食者のイカが着たら最後よ!」

 コクヨウの方を見ると、もうバトルを開始している。

「私も出る。がこれ、辛くねぇ?がイカって何?」

「張替え迄攪拌できればいいけど、戦闘でも攪拌できるはず…一定以下になったら閉じる、一応注意で聞いているんだけど、あの傘雲お化け。あれで天敵いるらしいわ。それがクラーケン。」

「で…?」

 クラーケンは有名な”巨大イカ”であり、最大全良200mかいう化け物のイカかタコのモンスターである。

「しかも、この世界のクラーケンは地上まで走れるそうよ。時々浮いてるクラゲが来るとそれを捕食しようと、地上に歩いて来るらしいのよ…。だからあいつらをとっとと海に追い返さないと…。」

 それを聞いた伝令の顔がどんどん青くなっていく。

「まずくないっすか?」

「俗にいう質の悪い引きって奴よ、仕方ない。朝で起きてればいいんだけど、NEO雑貨店に応援依頼を。」

「え?」

「あそこに今日、リューネが泊まってると聞いてる。だから。」

「は!」

 伝令の人間が走っていく、戦端が開かれたようで大規模戦闘が各所で起きている。海にいるだけとはいえ、アイランドジェリーフィッシュは”海岸レベル5”のボスモンスターである。空を飛ぶと

山のボスだが…。その分固いが、海中から出れないのでそこが弱点となる、ただし…。

「大丈夫なのか?あのブラックドラゴン。」

「ああ、あの子は大丈夫よ?ああ見えて吸血再生とか言うスキルで、攻撃ごとに回復してるし、MPもドレインするから麻痺もしないだろうし、日光を浴びるとむしろ回復するわ。あれで5大魔王の

一角よ。」

「何だそりゃ?」

「ああ、前闘った鬼ちゃん以外に、ヨミ、シーア、ケイ、そしてあのコクヨウが魔王役で、ラスボスやってたらしいのよ。」

「あのヨミ姉さんが?」

「そうよ、しかも、ヨミは強さで言うと上らしいわ。後でリューネに聞いてびっくりしたんだから。」

 戦場をずっと睨むように見つめるが…。

「最強は?」

「シーアとケイが一緒位らしい、で、ヨミ、コクヨウ、鬼ちゃんらしい。」

「はあ?」

「ついでに、ケイはともかく、リューネ、エレノア、ハーリスの3名はその上と言われてるわ。後で聞いてびっくりしたけど。」

「うえぇ…。」

 実際関係者を一度は全部見ているので、普通の人間にしか見えないが…。魔王軍の層の厚さは異常に思えた。

「あの辺はもう戦闘という感覚にならないそうで…。ただ、見た事あるけど・・・ケイは大方、あれでいくつか、奥の手隠してると思う。それくらいあの子は戦闘がうまい。」

「そうか…今度修行頼むかな?おっと、そろそろ行ってくる。」

 シャラが木刀もって腕をグルグル回す。

「行ってどうするの?あんたは戦士系でしょ?あの海に入ったらあんたは死ぬわよ?」

「いや、魔力変換で、重い板作って沈める。」

「やめてよね、結界張った後で、水かさ減って海水浴不可能とかやりたくないわよ。」

「仕方ない、ミィの方にあるダークアローでも撃ってくる。じゃ、行ってくるよ。」

 シャラが軽い足取りで走っていく。


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