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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
夏スペシャル シオバニラで休日を
203/1812

7-夏SP10 国賓ビーチとクラムブラッド

「お前ら!今日は遊びに来たんじゃないんだ。分かるな、国賓警備だぞ!」

 シーアの掛け声が砂浜に響くが…。エレノアと一緒でナオの命令で警備班は”ドレスアーマー”着用となったが上にブレストプレート、下はレオタード型のアーマーである彼女の衣装は

「・・・!」

 全員が口を全力で閉め、視線をどうしてもそのすらっとして、程よい筋肉が付いた白い足に行きがちなのを全力で押さえる精神訓練となってしまった。

「担当区割りを確認してくれ。君たちにビーチの、安全がかかってるんだからな。後夜の警備担当は、ちゃんと昼間に寝て、体力回復させてくれ。」

 今回は騎士団もまた、できてすぐの大型イベントと言うこともあるが…最初にしては隊長の衣装が派手で、ご褒美感たっぷりなのである。

「ちょっと…。」

 流石に勇者の従者担当な女性陣が、勇者の脇をつつく。

「だ、大丈夫だって、でもすごい気が入ってるな、このリンシュメルト聖騎士団。」

「でも新設されたばっかりなんだって。」

「でも、女騎士だろ?」

「分かる、定番だぞ、定番。」

 参加した冒険者枠の勇者たちの多くは今回給料は20日分で出るが、出勤は1日でOKとなっているボーナス依頼となっている。こうでないと、国王に親しい勇者たちが王と会う事ができなくなるからだ。

「後、嵌め外し過ぎると、ハイエルフが襲うという話になってる。巡回しているからな。だから…私たちの所では被害者だけは出さないでくれ。」

 今回は訓練と”警備”という事で、来ているので、国賓の前入りという形となっている。

「後、今日の国王付きはすぐに準備するように。もうすぐ来るぞ。」


「これは、海か?いや、リゾート?」

 エムント王とその家族たちが来ているのは、”国賓ビーチ”という名称が付いた”光の障壁隔離ビーチ”内であり、申し訳位程度の海の家と高級別荘が出入り口にある。

「でも、人がいませんわよ?」

 その出入り口から、聖女の衣をまとう南が連れらえてきたのは、水着姿のエクトネーゼ王とその妻である、王妃エヴェランシアと、パルミダーク国王家族である。

「それはこの向こうにおります。ただ、王妃の裸体に近い姿を民衆の目にさらすのは許可がいると思いまして。」

「配慮感謝するが、あとでお忍びで、行っていいかね?」

「はい、此度はこの魔界時間がございます。こちらで20日ほど、滞在時間がございます。なので、いかようにも対応させてもらいます。」

 南に続いて春宮綾香、ミーア、コクヨウ、そして南自慢セバスチャンとイケメンフォーが一礼する、今回の衣装には二人が監修しついでに国賓向け”海の家”はミーアの”首”が担当している。

「それはありがたいわ、魔界という場所に来たことがなくて。できれば夫が自慢した浮遊島も行きたいわ?」

 王妃がとスワロフスキーグラスの飾りがついた、ミーアと春宮綾香の合作水着である。

「それは大丈夫なのだ・・・です。」

「ただ、今日はビーチを楽しみませんか?空中散歩の方は、明日、じっくりさせますわ。海の冷たさ、そしてここはエムント王にも紹介していない珍品”刺身”がありまして。」

「はう?」

「この港町の漁師に伝わる珍料理”刺身”。海から上がって30分でしか食べれない絶品で、海の民はこれを得るためだけにいるとまで言わしめる絶品。」

「ほう?}

「今日は、それを漁師に頼み、ご用意させました。できれば、昼ごとにそれを。そして夜はそれに類する異世界料理”海鮮バーベキュー”をご堪能してもらいます。」

「はう?」

 王家の人々の目が輝く。

「でも、南も今は王家なのだろう?そう言うのは下っ端の…。」

 エムントが進歩鋳そうに見つめる中…子供たちが、海に走っていく、そこは白い海岸で、海が美しい。

「ホストとしては、皆様にまずは味わってほしいのです。私もいずれまいります。」

「分かった、が、もう少し気楽にしてほしいな。後こっちにあの子たちは来るのか?」

「キラリは…一般ビーチ…です。」

 南の顔がこわばる。

「そうなのか?後の、ドルカスたちは?」

「あっちも…あの…あの…あいつも…一般ビーチですわ。」

「大丈夫?南ちゃん?」

「いえ、大丈夫です、特にドルカスのや…辺境公も、一般ビーチ側ですわ。が夜は来るそうなので、そちらで。」

「忙しいのかしら…。」


 その頃一般ビーチでは、

「いやっほー!」

「どうだ、どうだ?」

 ドワーフ鍛冶師達”山岳同盟”は50人ぐらいの団体で男女もいたが、基本・・・背が低い、ので、さすがに南にドワーフの女性陣のビキニ系は止められた。体が少し小さいので幼女に見え、犯罪臭

があるのだそうだ。

「いいねえ、勇者どももいるな、」

 ドルカス社長の声に、全員が色めき立つ。

「うちの女たちは?」

「今、ミーアの店で、水着買ってる。」

「大丈夫かな?」

「ぼうず。」

「あ、ドルカスさん。」

 ドルカスの近くの階段から降りてきたのは、ゴブリン村、リーメ君の登場に周囲の視線が注がれる。後ろには鬼ちゃん、および傭兵団”クラムブラッド”のメンバーが並ぶ。

「おめえも似合ってるな…」

「そうです?」

 ボクサー系の水着に水中眼鏡を額につけたスタイルであるが。それは鬼ちゃんも一緒だ。

「でも、お前ら…泳げるのか?」

「それが…。」

「あたい達はこのビーチ警護って言うのの予行演習に来ただけだよ。」

 レオタード系の水着にそろえた”クラム村”の方々は当然山岳地の村なので、水場での経験がない今、後新大陸で様々な戦場が予測できたので、バカンスついでに、水中訓練を企画したのだ。

「少しはほら、スキュラ対策でも建てろって言うんだよ。」

 が水中戦単体で言うと、スキュラカンパニーと呼ばれる魔王軍には及ばない者の大手ダンマスクランが存在していたが、彼らの戦場が”海中”であり、水中戦というフィールドがそもそも

苦手というダンジョンバトルが多い中、このクラム村のメンバーはスキュラカンパニーに攻めるための手段を模索していた。

「はぁ?ふざけんな、てめーらがやるんだよ!」

 ガルージが怒鳴るのもわかるが…。

「俺らドワーフは水に沈むんだよ!」

「ちょっと待ってよ、初日から喧嘩しないでよ。」

「リーメ君、連中ほおって行こ?」

「ミカちゃん。」

 ミカが手を引くと、リーメ連れてそしてそれにつられるように、鬼ちゃん、メルッチが付いていった。

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